福娘童話集 >お月見・十五夜特集 >月の女神と母親 お月見のお話 第 2 話 月の女神と母親
ある時、月の女神が母親に頼んで、体にぴったり合う着物を作って欲しいと言いました。 すると、母親は言いました。 「どうして、ぴったりする着物なんか作れると思うの? お前は、今はまん丸だと思っても、今度は半分になるし、その次にはまた三日月になるもの」 この様に、気まぐれな人には、その人に合う物がありません。 どんなに素晴らしい物を与えても、すぐに気に入らなくなってしまうからです。
おしまい