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      福娘童話集 > イソップ童話(伊索童话) > 八月 
           
            
           
          ゼウスとプロメテウスとアテネとモモス 
          宙斯与普罗米修斯与雅典娜与摩莫斯 
           
          にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文 
      
      
       ゼウスは、ギリシャの神々の中で一番偉い神。 
           宙斯是希腊众神中最伟大的神, 
         
   プロメテウスは、ゼウスから火を盗んで人間に授けたといわれる神。 
   普罗米修斯据说是从宙斯哪里盗走了火而传授给人的神。 
   
   アテネは、学問の女神です。 
   雅典娜是智慧的女神。 
   
   この三人の神がある時、コンクールをしました。 
   一时,这三位神搞了一场竞技。 
   
   ゼウスが作った雄牛と、プロメテウスが作った人間と、アテネが作った家との中で、どれが一番良く出来たかを比べようというわけです。 
   宙斯做的公牛,普罗米修斯制作的人类,雅典娜制作的房子,想比较那一方才是制作出的最好东西。 
   
   審判官には、モモスが選ばれました。 
   裁判员,选择了摩莫斯 
   
   モモスは、不平や悪口ばかり言う神です。 
   摩莫斯是牢骚与坏话经常挂在口边的神。 
   
   モモスは、ゼウスたちが作った物を見て、ねたましくなりました。 
   摩莫斯看见了以宙斯为首制作的物品,嫉妒了起来。 
   
   それでまず、ゼウスの雄牛について、 
   首先第一,对宙斯的公牛, 
   
  「これは失敗ですね。 
   这可真是失败。 
   
   雄牛の目は角(つの)の先につけなければ駄目ですよ。 
   公牛的眼睛不安在牛角尖上的话,可不行。 
   
   角で突く時にどこを突くか、ちゃんと見定めるには、目は角の先になくてはね」 
   用角瞄准往什么地方撞时,想要精确锁定,就得把眼睛按在牛角尖上。 
   
  と、言いました。 
   如是,说。 
   
   次に、プロメテウスの人間をさして、 
   次回,指着普罗米修斯的人, 
   
  「駄目駄目、人間の心は外側につけなければ。 
   不行不行,人的心得安在外边。 
   
   心が外についていれば、悪巧みが丸見えで隠しようがないでしょう。 
   心安在外边,阴谋邪诡通通显现暴露无遗。 
   
   誰もかれも、心の中で思っている事をちゃんと見せるように、心は外側でなくてはね」 
   不管是谁,心中所想的事看得一目了然,就得把心装在外面。 
   
   アテネが作った家については、 
   对于雅典娜做的房子, 
   
  「ふーむ。家を作るなら、車付きにすべきでしたね。 
   嗯,做房子的话,就得带上车。 
   
   隣に嫌な奴が越してきたら、すぐ別の所へ移れる様に、家にはちゃんと車をつけて欲しかったですな」 
   旁边有讨厌的家伙搬过来的话,马上就移往别处,我希望你能好好的把房子附带上车。 
   
   嫌みばかりいうモモスに対してゼウスはすっかり腹を立てて、神々の山オリンポスから追い出してしまいました。 
   宙斯对于尽说惹人嫌话的摩莫斯十分生气,从众神之山奥林匹斯给赶了出去。 
   
   
   このお話しは、どんなに良く出来た物でも、けちをつけようとする人が見れば、必ず何かしら欠点が見つかるものだという事を教えています。 
   这个故事,无论是怎样精妙绝伦的东西,想挑毛病的人看见了,必定能找出什么缺点,如是教导了。 
   
   そして、その様にけちをつける人は、相手にしない方がいいでしょう。 
       然后就是,像那样鸡蛋里挑骨头的人,不去往来会比较好。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
        
       
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