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1月24日の日本の昔話
(1月24日的日本故事)
イラスト 小技のイラスト作品集 (C)KOWAZA
貧乏神と福の神
窮神與福神
・日本語 ・日本語&中国語 ・日本語&客家語
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投稿者 「ちょこもち」 ちょこもち
むかしむかし、ある村に、とても貧乏な男がいました。
到好久以前、有一個村裡面的男的窮的卵卯翻天。
働き者の男ですが、いくら働いても暮らしはちっとも楽になりません。
這男的也不是不做事、但不管他怎麼做、這日子就是好不起來。
それと言うのも、実は男の家には貧乏神が住み着いていたからです。
會這麼到、實際上這跟他屋裡面住到有一條窮神有關。
そんな男に、村の人たちが嫁(よめ)の世話をしました。
村裡面的人也幫到忙幫這個男的找堂客。
この嫁は美人な上に働き者で、朝から晩まで働きます。
他堂客不僅長得乖、而且也喜歡做事。
「いい嫁ごだ。よし、わしも頑張るぞ!」
找這麼一個好堂客、自己也要加勁做。
男は以前にも増して、働く様になりました。
そうなると、困ったのは貧乏神です。
這男的比以前更加肯做起來
這麼到、窮神他這邊就不好了。
「何とまあ、よう働く夫婦じゃ。これでは、ここに居づらくなってきたのう。わしゃ、どうすればいいんじゃろう?」と、
我日、這麼做起來、這麼到我都要沒地方住了、我要想條辦法。
だんだん元気がなくなってきました。
窮神變得萎靡了。
それから何年かたった、ある年の大晦日。
那之後又過了好多年、大晦日是年尾、也是過年的前一天。
男の家では、わずかながらもごちそうを用意して、ゆっくりと正月を迎えようという時。
男的他屋、雖然也不是港好豪華、但也是幫過年吃飯的東西準備好了。
「うぇ~ん、うぇ~ん」
哭聲
天井裏から、泣き声が聞こえてきます。
「おや? 誰じゃろう?」
這個時候天花板裡就聽到有人到哭。
我日、上面還有人啊。
男が見に行くと、何とも汚い身なりのおじいさんが一人、声を張り上げて泣いていました。
「あんたは、一体誰かね?」
「わしか? わしゃ、貧乏神じゃ。
男的這就過去看哈情況、身上烏漆麻黑的老頭頭一個人、躲到他屋天花板裡面哭。
我日、你是那個。
你問我?我是你屋的窮神。
ずっとむかしからこの家に住んでおったのに、お前ら夫婦がよう働くもんで、今夜、福の神がやって来るちゅうんじゃ。
其實我從好早以前就住到這裡了、但是你屋兩口子手腳都好勤快、今天福神就要到你屋來了。
そしたらわしは、出て行かんとならんのだ。うぇ~ん、うぇ~ん」
他一來我就要走、這不搬不行啦。
男は自分の家の守り神が貧乏神と聞いて少しガッカリしましたが、それでも神さまは神さまです。
男的米想到自己屋裡原來一直都是窮神在住到的、
那窮神也是條神、都是神嘛。
下の部屋に降りてもらって、嫁に訳を話しました。
男的從天花板上面摸落下、幫上面的情況跟自己堂客港。
そして貧乏神が可哀想になった男は、ついこんな事を言いました。
男的看到窮神這個樣子其實他自己心裡面也不舒服。
「せっかく、長い事おったんじゃ。これからもずっと、ここにおって下され」
我看你也到我屋住這麼久了、你就這麼一直住落去算了。
すると、嫁も口をそろえて。
「そうじゃ、そうじゃ。それがええ」
那就這麼到嘛
他堂客也到旁邊港好話。
どこへ行っても嫌われ者の貧乏神は始めて優しい言葉をかけられて、今度は嬉し泣きです。
這窮神走到哪裡都是遭討嫌、還是第一次有人對他這麼港話、這就又哭起來了。
「うぇ~ん、うぇ~ん」
こうしているうちに夜もふけて、除夜(じょや)の鐘が鳴り始めました。
和尚元旦就要幫廟裡面的鐘敲一百零八下、意思是今年的煩惱全部幫你敲完、不要帶到新的一年、這個鐘它這個時候就響了。
これが、神さまの交代する合図です。
その時、
這也是神之間交班的暗號。
♪ トントントンと、戸を叩く音がしました。
這敲門的人就來了。
「こんな夜更けに、どなたですじゃ?」
「ガッハハハハ。
お待たせ、お待たせ。
這麼夜
敲門的是那個?
我曉得你們就等到我的。
わしは神の国からはるばるやって来た幸福の使い。
我就是你們的福星。
誰もがわしを待ち望む
福の神だー!」
那個都巴不得我來。
福神!
ついに、福の神がやって来ました。
福の神は、貧乏神に気がつくと、
「何だ、薄汚い奴め、まだおったんか。はよ出て行かんと、力ずくでも追い出すぞ!」
這福星就進屋了。
進屋第一眼在就看到窮神了。
我日、這是那個、你怎麼還到這裡、你身上烏漆麻黑的、你在不出去我就要趕人了。
だが、貧乏神も負けていません。
窮神他也米虛。
「なにお~っ!」と、福の神に突進しましたが、やせてヒョロヒョロの貧乏神と、でっぷりと太った福の神では勝負になりません
這福星他有力氣、窮神全身就只剩骨頭、那他要推、窮神肯定是搞不贏。
それを見ていた夫婦は、
兩口子看到福星到趕人。
「あっ、危ない!」
「貧乏神さま、負けるでねえぞ!」
就站到窮神這邊。
喊他莫輸。
それを聞いておどろいたのは、福の神です。
「何で? 何で、貧乏神を応援するんじゃあ?」
福星聽到這條。
硬是沒想通為甚麼。
不幫福星幫窮神?
夫婦は貧乏神と一緒に、福の神を家の外へ押し出します。
「わっせい! わっせい!」
這兩口子和窮神三條人一起、硬是逼到福星幫他往外面推。
這一邊推還一邊口裡喊加勁。
とうとう三人がかりで、福の神を家の外へ押し出してしまいました。
追い出された福の神は、あぜん、ぼうぜん。
這三條人一起硬是把福星推出去了。
這門一關、福星在到門口一站、這人就奒(呆)了
「わし、福の神よ。
中にいるのが、貧乏神。
貧乏神は嫌われて、福の神は大切にされるはずなのに。
これはいったい、どういう事?」
我是福星、裡面這條是窮神。
為甚麼現在站到門口的是我?
怎麼可能發生這種事啦。
首をひねりながら、すごすごと引きあげて行きました。
「やった、やった!」
罷了罷了
這就只能從哪來回哪去。
就是走的時候和來的時候姿勢有點不同。
次の日は、めでたいお正月です。
貧乏神も一緒に、お正月のお祝いをしました。
それからというもの貧乏神のせいで、この家はあまり金持ちにはなりませんでしたが、それでも元気で幸せに暮らしたという事です。
今
元旦過了明天就是新年
那屋裡面就是兩口子和窮神一起過這個年
這之後也是因為窮神到屋裡的原因
雖然港也米發甚麼大財
但日子也是過得安穩
おしまい
结束
註: 貧乏神とは、人を貧乏にさせると信じられている神で、小さく、痩せこけて色青ざめ、手に破れた渋団扇を持ち、悲しそうに立つといいます。
昔話に登場する貧乏神は、あいきょうがあり、とてもしたたかな存在です。
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