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福娘童話集 > 百物語 > 二月
2月23日の百物語
(2月23日的日本鬼故事)
血まみれの女の生首
血腦殼
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、殿さまの屋敷に家来たちが集まって、お月見をしていました。
到好久以前、領主屋裡聚到家臣、一起看月亮。
雲ひとつない空に輝く月は、仲秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)ならではの美しさです。
天上米雲、又剛好是八月十五、月亮好乖。
誰もが時のたつのも忘れて酒をくみかわしていると、ふいに築山(つきやま→庭園などに築いた小さな山)の上からころころと転がって来る物がありました。
那個都是到喝酒享受啊、這個時候院子假山上滾落來條甚麼東西。
「おや? なんだ? ・・・!!!」
這是條甚麼?
みんなが目をやると、なんとそれは、たった今、切ったばかりの様に血のしたたる女の生首だったのです。
好甚一看、就是剛剛才著割落來的一條血腦殼、是條女的、上面還滴到血的。
「いったい、誰が!」
是那個到!
「なんと、むごい事を」
這好血腥。
何人かの若い侍たちが刀を持って立ち上がるのを、年寄りの侍が止めました。
有幾個年輕佩刀的就站起來幫劍提到了、老武士就喊他們先莫慌。
「あわてるでない! おそらくこれは、タヌキの仕業であろう。わしが今、正体をあばいてやる」
先莫急、有可能是狸子的戲法、我現在就試哈子拆穿他。
年寄りの侍は床の間にある弓を取ると、矢をつがえるなり女の生首めがけて矢を放ちました。
老武士先把擺到展示處的弓取過來、上箭、對準腦殼就是一發。
ヒュッ!
箭聲
矢は見事に生首のひたいを打ち抜いたのですが、そのとたん、生首は煙の様に消えてしまいました。
箭是正好戳到腦殼額角上面
同時
腦殼也是化成一陣煙散了。
「なるほど、やはりタヌキの仕業であったか」
果然就是狸子的把戲。
「それにしても、 タヌキにしては大した化けっぷりじゃ」
一條狸子、也可以玩出這種花樣啊。
家来たちが感心していると、築山の上に再びさっきの生首が現れました。
底下人也是各種驚呼、這個時候、腦殼又一條滾落來了。
「おのれ、こしゃくな」
煩燥啊
年寄りの侍が、再び弓を取って矢を放ちました。
老武士又是搭弓上箭
今度も矢は生首のひたいを打ち抜きましたが、生首はそのまま消えてしまいました。
這是又是射中額頭、腦殼也是化煙散了。
「タヌキのやつ、何ともしつこい」
這狸子也是玩不厭的啊。
そうこうする間にあたりが明るくなりはじめていたので、侍たちは生首が現れた築山のあたりを調べてみましたが、どこにも変わった様子はありません。
搞到搞到天都要亮了、武士這就都到假山上去檢查問題、也米發現山上有甚麼蹊蹺。
その日は一日中、女の生首に化けたタヌキの話でもちきりでした。
就那一天、白天就都到港這條狸子的事。
夜になると、また家来たちが集まって来て、女の生首の話をさかなに酒をくみかわしはじめました。
晚上、家臣又聚到一起、邊扯酒邊談狸子。
「矢にうたれながら二度も出て来るとは、タヌキも大したやつだな」
港狸子已經中了一箭、還要出來第二次、真是厲害。
「ああ、しかしいくらなんでも、もう出ては来ないだろう。今頃はどこかで、タヌキの正体を現して死んでいるはずだ」
但我估計再就不得來了、現在應該是死到甚麼地方、變回狸子的。
話し合っているうちに、すっかり夜もふけたので、家来たちが引き上げようとした時、またしても築山の上から血まみれの女の生首が転がってきました。
港到港到夜就深了、都準備回去的時候、假山上面這就又滾腦殼下來的。
しかも驚いた事に、昨日の二本の矢が突き刺さったままです。
而且昨天的二根箭都還到腦殼上面。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
さすがの家来たちもびっくりして、その場に立ちすくんでしまいました。
看到這條、所有人都是定到原地的。
するとそこへ、殿さまがやって来ました。
後面這領主也過來了。
殿さまは有名な弓の名人で、その腕前は飛んでいる鳥を百発百中で射落とすほどです。
領主也懂弓箭、聽港他是飛鳥百發百中。
「なんだ、うわさのタヌキが化けた女の生首というのは、あれか」
那就是你們港到狸子鬼頭啊。
築山の下に転がっている生首をしばらく見つめていた殿さまは、年寄りの侍に言いました。
稍微看了一眼腦殼的領主就跟老武士港。
「あの生首は、偽物だ。本物は、生首の下に隠れている」
看到的頭是假傢伙、真的到頭的下面。
「かしこまりました」
我曉得了。
年寄りの侍は、生首の下の地面めがけて矢を放ちました。
老武士就對到腦殼底下的草皮放了一箭。
ヒュッ!
射箭聲。
すると、
這麼到
「グギャーーー!」
叫聲
と、すさまじい叫び声とともに生首が暴れ出し、やがてそのまま動かなくなりました。
跟到好大一聲慘叫、腦殼也到處亂跳、過一陣就也動不了了。
「それっ」
一同が庭に飛び降りて生首のそばへ駆け寄ってみると、そこには生首ではなく二本の矢が刺さったカボチャが一つ転がっていて、その横に一匹の古ダヌキが、のどを射抜かれて死んでいたのです。
所有人都跑到腦殼的地方去看、哪裡滾的就不是腦殼、而是被射了二根箭的南瓜、旁邊剛好就有一直狸子喉嚨中了一箭、死到哪裡的。
おしまい
结束
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