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      福娘童話集 > 百物語 > 三月 
      3月7日の百物語 
         (3月7日的日本鬼故事) 
          
         
幽霊屋敷 
鬼屋 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
       
      ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
      
       
      投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》 
      
      むかしむかし、江戸(えど→東京都)の深川(ふかがわ)に、幽霊(ゆうれい)が出るという屋敷がありました。 
        到好久以前、江戶(現京都)深川、有條鬼屋。 
       
      とても広くて立派な屋敷ですが、そこに住むどころか近づく人もほとんどいません。 
      屋是氣派、但是莫港住人、別個靠都不想靠近。 
       
      ある日、この幽霊屋敷の話を聞いた一人の若い侍(さむらい)が、 
        有個武士聽港這是條鬼屋。 
         
      「そいつはありがたい。静かな家が欲しかったところだ」 
      好高興、自己就喜歡沒得人安靜的地方了。 
       
      と、喜んで引っ越したのです。 
      搬進去了。 
       
      その夜、侍が奥の部屋で勉強をしていると、 どこからともなく女のすすり泣きが聞こえて来ました。 
      武士半夜就到屋裡挑燈看劍、不曉得哪裡就聽到女的開始哭。 
       
      「よし、おいでなすったな」 
      好傢伙、就等到你了。 
       
      侍は怖がるどころかローソクを持って、屋敷中の部屋を調べました。 
      武士根本不怕、直接點到蠟燭邏鬼去了。 
       
      しかしどの部屋にもあやしいものはなく、ただ、シクシクと泣く声が聞こえるだけです。 
      問題是米看到甚麼房間有問題啊、但是哭聲是一直不停。 
       
      「なんだ、声だけの幽霊か。・・・うん?」 
      就一條聲音啊? 
       
      侍が、ふと壁を見ると、壁には二つの影がローソクの光にゆれています。 
      突然看到牆、蠟光底下就閃到兩條影子。 
       
      一つは自分の影ですが、もう一つはどうやら女の人の影の様です。 
      一條是自己的、另外一條長得像一個女的。 
       
      自分が歩けば女の影も歩き、自分が止まれば女の影も止まります。 
      自己停影子就停、自己走影子就走。 
       
      奥の部屋に戻ると、女の影もシクシク泣きながらついて来ました。 
      回到最開始的房間、女的影子也是一直哭一邊跟來。 
       
      侍は腰を下ろすと、女の影に声をかけました。 
      武士一睉(坐)、對到影子就港。 
       
      「おい、幽霊さん。そう泣いてばかりおらんで、姿を現したらどうだね」 
      你莫一直哭、先出來好吧? 
       
      すると侍の前に、スーッと一人の女が現れました。 
      女的就現身到武士前面了。 
       
      まるで本物の人間の様ですが、よく見てみると女の顔には目がありません。 
      就和人是一樣的、但是好甚看、會看到女的沒得眼睛。 
       
      「いや、よく出てくれた。せっかくだから、一緒にお茶でも飲もう。すまないが、お茶をいれてくれんか」 
      武士這就又喊幽靈跟自己端茶水過來。 
       
      女の幽霊は、だまってカガミの前に行きました。 
        幽靈先是走到鏡子前面 
         
      (なるほど。幽霊とはいえ、やはり女だな) 
      雖然是幽靈、不過也是女的。 
       
      幽霊は髪の毛をといて、ほんのり口紅をつけると、お茶を持って来ました。 
      就先幫頭髮梳好、再開始畫口紅、都搞好就幫茶端過來了。 
       
      そしてお茶を侍の前に置くと、スーッとそのまま消えてしまいました。 
      茶一放落去、人又不見了。 
       
      次の夜、女の幽霊が部屋の中にスーッと入ってきました。 
      第二天晚上、幽靈又一哈縮到武士房間裡面去了。 
       
      そして部屋のすみで、ジッと立っています。 
      就到牆角角慢慢站起來。 
       
      それに気がついた侍は、幽霊に言いました。 
      武士也是注意到了 
       
      「こら、幽霊とはいえ、礼儀(れいぎ)を守りなさい。人の部屋に入る時は、ちゃんと声をかけなさい」 
      喊幽靈下次進來之前先幫門敲了。 
       
      すると幽霊は、恥ずかしそうに、 
      幽靈還開始不好意思了 
       
      「・・・はい」 
        港好 
         
      と、言って、スーッと消えてしまいました。 
      又不見了 
       
      その次の晩、侍は仕事で夜遅くに帰って来ました。 
      又一條晚上、武士做事完回來的好遲。 
       
      部屋の中に入ると、幽霊が部屋のすみでネコの様に丸まって眠っていました。 
        一進屋就看到幽靈攣到角角的、像條貓樣的卷成一坨睡覺。 
         
      「ほほう、あんまり遅かったので、待ちくたびれたみえるな。どれ、毎晩来てくれるお礼に、目をかいてしんぜよう」 
      自己回來遲了、幽靈等不到就先睡了、也是看幽靈每天都過來、就準備幫他畫條眼睛。 
       
      侍は筆とすみを用意すると、小さな寝息を立てる幽霊の顔に、きれいな目を二つかいてやりました。 
        武士準備好筆墨、就到睡覺的幽靈臉上幫眼睛畫上去了。 
         
      (うむ、我ながら見事な出来だ。気に入ってくれると良いが) 
        也是覺得自己畫的好、就看幽靈喜不喜歡。 
         
      そして侍は、今帰って来たかの様に声をかけました。 
      就假裝自己回來了、又幫幽靈喊醒。 
       
      「幽霊さん、仕事で遅くなってすまなかった。すまんが、ちょいと肩をたたいてくれないか」 
      幫幽靈喊起來跟自己捶肩。 
       
      その声に目を覚ました幽霊は、恥ずかしそうに起き上がると、いつもの様にカガミの前へ行きました。 
        幽靈不曉得為甚麼、還有點害羞、又是先跑到鏡子前面去了。 
         
      そして鏡の中を見たとたん、 
      對到鏡子一看 
         
        「キャーッ!」 
        叫聲 
         
      と、声をあげて、消えてしまいました。 
      就那麼消失了 
       
      それっきり幽霊は、二度と現れなかったそうです。 
      那後面幽靈就再也米出來過了。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
 
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