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福娘童話集 > 百物語 > 三月
3月13日の百物語
(3月13日的日本鬼故事)
供養を願うガイコツ
死人骨頭求超度
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、京の町はずれの山の中に、一人のしば売りが住んでいました。
京都街上外面一座山上、住到一個賣柴火的。
若い頃は大名につかえる侍でしたが、あいつぐ戦に嫌気がさして、侍をやめると山でかったしばをかついでは町へ売りに行く暮らしをしていました。
以前也是跟到大名混的一條武士、人殺厭了、也就退了、砍點柴挑起到街上賣、靠這個生計。
ある日の事、男がしばを売り終えて夜道を帰ろうとすると、ポツポツと雨が降ってきました。
有天、男的就賣完柴火走夜路回去、下雨了。
「風邪でもひいてはたまらん」
也是怕自己感冒。
男が道を急いでいると、途中の林の奥に青白い炎がポツポツと現れました。
就急到趕、林子裡面這個時候又偏偏出來鬼火。
「おや? 雨の中に火か? もしかするとく、幽霊火かもしれんな」
雨裡面還有火?莫心是有鬼哦。
幽霊火とは、幽霊が現れる前に出てくる青白い炎の事です。
鬼火就是幽靈出現之前先飄到的火。
普通の男なら恐ろしくて逃げ出すところですが、さすがは元侍です。
要是平時人都是早跑了
但是男的原本就是專門砍人的。
男は幽霊の正体を確かめようと、林の奥へと入って行きました。
進林子裡面去了、看究竟是個甚麼鬼。
すると幽霊火が燃えていた辺りに、人の骨がいくつも散らばっています。
走進就看鬼火到邊上燃、地上散的是一地死人骨頭。
「戦つづきの世の中とはいえ、野ざらしとは、ずいぶんとひどいありさまだ」
也是港戰禍不斷、看人曝屍荒野、格外惋惜。
男が散らばっている骨を一つ一つ丁寧に拾い始めると、不思議な事にバラバラだった骨が吸い寄せられる様に集まって一体のガイコツになり、ギシギシと音を立てながら起き上がったのです。
男的就撿骨、神奇事、骨頭聚合為一、也就變成條人、骨頭嘎嘎嘎的響到站起來。
「な、なんと!」
稀奇!
起き上がったガイコツは、一体だけではありません。
而且不只是一條。
良く見ると林のあちこちに、数え切れないほどのガイコツがいるのです。
是千千萬條、林子這邊那邊、全是死人骨頭。
「むむっ」
驚異聲
男は落ちていた棒を拾うと、刀の様に構えました。
男的就撿起地上的一根木頭、像刀一樣的架勢了。
「それ以上近づけば、粉々に打ち砕くぞ」
那個來、那個死。
すると男の目の前のガイコツが、男に手を合わせて口をカクカクさせながら言いました。
哪曉得死人骨頭對到男的做了個揖、嘴巴骨達達達的到港些甚麼好像。
「お願い、です。どうか、われわれ、無縁仏(むえんぼとけ)を、とむらって、くだされ。お願い、です」
「・・・・・・」
港他們自己是無緣佛、曝屍荒野無人管、求超度。
他のガイコツを見てみると、みんな同じ様に手を合わせて男にお願いをしていました。
所有死人骨頭都是這條架勢。
「わかった。お坊さんをまねいて、必ず供養してしんぜる」
曉得了、我這就訪個和尚過來、過你們安寧。
「恩に、きる」
死人也記恩。
ガイコツたちは安心したのか、バラバラと崩れていきました。
了了心事、林子裡面又是嘩啦啦、骨頭全垮了一地。
翌朝、男はしばを売ってつくったわずかなお金を持ってお寺に行くと、和尚に林のガイコツたちの供養をしてもらいました。
第二天一早、男的拿的、還是砍柴得來的一點錢、到廟裡請的和尚、幫他邀到林子裡面超度亡靈去了。
おしまい
结束
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