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4月28日の百物語
（4月28日的日本鬼故事）


嫁礁(よめぐり)
老婆石

・日本語　・日本語＆中国語

むかしむかし、能登半島の狼煙(のろし)と言う所に、一人の漁師が住んでいました。
到好久以前、能登半島一個喊狼煙的地方、住到一個打漁人。

漁師はどんなに海が荒れる日でも必ず船を出して、毎日サバ釣りをしていました。
無論是大風還是大雨、都絕對會出海、捕獲鯖魚。

そしてそのサバを売ったお金で、大好きなお嫁さんにおいしい物を食べさせてやるのです。
鯖魚賣得的錢、都會跟自己喜歡的堂客買愛吃的東西。

ある日の事、今日は朝からひどい嵐だったので、心配したお嫁さんが夫に言いました。
就有一天、一早開始就是大風浪、堂客擔心漁夫就跟他這麼港。

「ねえ、今日はひどい天気よ。こんな日ぐらい、仕事を休んではどう？」
今天這天氣、你就莫出海了、留到屋裡陪我好吧？

しかし漁師は、お嫁さんににっこり笑うと、
打魚人也只是對到堂客笑一哈。

「大丈夫だよ。それにこんな天気ほど、大物が捕れるのさ」
不要緊、反而是這種天氣魚才多。

と、言って、そのまま海に行ってしまいました。
還是幫海出了。

これも、お嫁さんにおいしい物を食べさせてやる為なのですが、でもお嫁さんは、
這也是為了自己的堂客、好有錢讓她買自己想吃的東西、不過堂客另有心思。

「もしかすると漁に行くというのは口実で、本当は他に好きな女が出来たのかも・・・」
她怕自己男人莫不是用打魚當理由、自己偷偷到外面邏女人。

と、夫を疑いだしたのです。
對自己男人其實不是那麼放心。

そこでお嫁さんは、夫に言いました。
堂客就耍點性子

「それなら、わたしも一緒に連れて行って下さい」
就要男人打魚和自己一起。

しかし夫は、首を振って言いました。
男人馬上擺腦殼了。

「駄目だ。海は危険だから、連れてはいけない」
(・・・やっぱり)
海上那麼危險、我不可能帶你的去。
（果然）

お嫁さんは、ますます夫を疑いました。
堂客心裡想的是、自己男人肯定背到自己偷偷到外面邏其他女的。

そこである日の事、お嫁さんは夫に内緒で、船に忍び込んだのです。
堂客就要查證啊、就有天自己偷偷躲到船上。

お嫁さんが隠れているとは知らない夫は、いつもの場所に船をつけると釣りを始めました。
男人不曉得自己堂客到、和平時一樣出海了。

(なんだ、本当に釣りをしていたのね)
（原來真的就只是出海打魚）

そこで隠れていたお嫁さんが、ひょいと立ち上がって夫に声をかけました。
堂客曉得也不躲了、站起來跟男人搭話。

「あなた」
老公

ところが、お嫁さんがあまりにも急に出て来たので、夫はお嫁さんを海の化け物だと思い込んで、
「この化け物め！」
但是、船上突然出現一條自己的堂客、男的就肯定以為是海怪變化。
妖怪！

と、近くにあった包丁をお嫁さんに突き刺したのです。
就取到邊上的殺魚刀、幫自己堂客捅了。

「キャーーー！」
啊啊啊啊！！

お嫁さんは悲鳴を上げて、そのまま海に沈んでしまいました。
堂客慘叫、落到海裡面去了。

自分が包丁で刺して殺したのが、自分が命よりも大切にしているお嫁さんだと気づいた夫は、
男人發現了、不是海妖、自己殺的是最喜歡的堂客。

「わっ、わしは、可愛い嫁を殺してしもうた」
馬上驚呼、哀嘆。

と、そのまま海に沈んだお嫁さんを追って自分も海に飛び込み、二人とも浮かんでは来ませんでした。
跟到也是往海里一跳、要尋回自己堂客、二條人這就都覓（沒）在浮上來過。

その事があってから、この場所は『嫁礁(よめぐり)』と呼ばれいるそうです。
這事以後、這個地方的石礁、就都喊它老婆石了。

おしまい
结束

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