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        福娘童話集 > 百物語 > 七月 
      7月2日の百物語 
       (7月2日的日本鬼故事) 
        
       
歌うガイコツ 
死人骨頭唱歌 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
      
      
      むかしむかし、とても貧しい村に、六べえ(ろくべえ)と、九べえ(きゅうべえ)という若者がいました。 
        到好久以前、一條好窮的村、就有兩個一個喊六兵衛、一個喊九兵衛的年輕小夥子。 
       「いつまでもこんな村にいては駄目だ。町へ働きに行こう」 
      到這爛地方一直混也覓(沒)甚麼前途、這就準備進城打工去。 
       
      二人はそう言って、村を出て行きました。 
        這就出村進城啦。 
       
      それから三年後、六べえは真面目に働いて貯金も出来ましたが、九べえは遊んでばかりいるので一文なしです。 
      三年後、六兵衛老實本分幫錢都存起來了、九兵衛天天混日子、光屁股。 
       
      そんな九べえに、お母さんが病気になったとの知らせがありました。 
      九兵衛又突然得一條自己媽害病的消息。 
       
      それを聞いた六べえは、財布から小判を取り出して言いました。 
        六兵衛也曉得了、從包裡面取點錢出來跟九兵衛過。 
         「おれもそろそろ村に帰って、百姓(ひゃくしょう)をしようと思っていたところだ。よければ、一緒に帰ろう。それからお前はおっかさんに見舞いの金がいるだろうから、この一両(いちりょう)を貸してやろう」 
        我也差不多可以回村了、安心種田、你要跟我一起回去吧、你回去看你媽也需要錢、這一兩就先借你。 
         「すまねえ」 
        九兵衛還有點不好意思的樣子 
          
        九べえがふと六べえの財布を見ると、小判がまだ何枚も入っています。 
        在一看六兵衛的錢袋子裡面、還有好多兩到。 
       
      九べえはそれを見ると、ニヤリと笑いました。 
      就開始陰笑。 
       
      次の朝、二人は一緒に村へ向かいました。 
        第二天一早二條人就一起回村。 
       
      そして途中の峠で、九べえはいきなり六べえを刀で刺し殺して、六べえの財布を奪い取ったのです。 
      山道途中、九兵衛冷不防的就是對六兵衛一據(刺)、用刀子、這就幫六兵衛的錢謀啦。 
       
      九べえは一人で村に帰ると、村中に六べえの悪口を言いふらしました。 
      九兵衛一回村、就開始散佈六兵衛的謠言。 
       「六ベえは働かずに酒ばかり飲んでいて、一文無しだ。恥ずかしくて、村に帰って来られないそうだ」 
      港他天天吃酒不做事、一分錢都覓(沒)的、覓回來的臉面。 
       
      九べえはおかあさんの看病をしながら六べえから奪ったお金でブラブラと遊んでいましたが、やがてお母さんが死んで奪ったお金もなくなると、仕方なく、また町へ行って働く事にしました。 
      九兵衛幫幹得的錢一邊看護自己老母親、一邊又是到處灑、最後媽也死了啦、錢也乾了、這就又上街去了。 
       
      そして六べえを刺し殺した峠までやって来ると、どこからか不思議な歌声が聞こえてきました。 
      走到當初殺六兵衛的那條山道、就聽到一首莫名其妙的謠。 
       ♪願いかなって、めでたやめでた。 
        願望實現、恭喜恭喜 
         
        ♪すえはつるかめ、五葉の松。 
        天長地久、千年龜鶴萬年松 
       ♪ほーいほい、ほーいほい。 
      咿呀喲、咿呀喲 
       
      誰が歌っているのかと辺りを見てみると、何と木の枝に引っかかった人間の頭がい骨が、口をパクパク動かしながら歌っていたのです。 
      就邏唱這條的人、是條卡住樹枝上面的一條頭蓋骨、嘴巴還一張一張的。 
       
      九べえは驚くよりも感心して、頭がい骨をふところにしまいました。 
      比起怕九兵衛反而是新奇、幫頭蓋骨收懷裡面了。 
       「ほう。歌うガイコツとは珍しい。町で見世物にすれば、大もうけ出来るぞ」 
      死人骨頭會唱歌、我這要是到街上搭個棚棚、賺翻。 
       
      九べえが歌うガイコツを使って見世物小屋を開いたところ、毎日押すな押すなの大賑わいです。 
      在還就真幫棚棚搭了、每天是人擠人、水泄不通。 
       
      九べえはたちまち金持ちになり、やがて評判を聞いた殿さまからも歌うガイコツを見せて欲しいと使いが来たのです。 
      九兵衛一哈就起來了、名頭大到連城主都聽到風聲遣使者邏他來了。 
       「こいつは、運が向いてきたぞ」 
      真是走狗運。 
       
      九べえはお城へ行くと、お殿さまの前で歌うガイコツを取り出して言いました。 
      九兵衛這就取出死人腦殼開始演了。 
       「さあ、歌うガイコツよ。いつもの歌を、お殿さまにお聞かせするのだ」 
        就要求骷髏幫歌唱了、和以前一樣。 
         「・・・・・・」 
       ガイコツは、全く歌いません。 
       但是骨頭完全不做聲。 
        
      「これ、どうした。お殿さまの前だぞ」 
      這不就讓貴人覓得臉面了。 
       「・・・・・・」 
       九べえは一生懸命に歌うガイコツに歌を歌わそうとしましたが、ガイコツは口を閉じたままです。 
       九兵衛就一直求死人骨頭、但是骨頭就是不做聲。 
        「こら、ガイコツよ。頼むから歌ってくれ!」 
       你倒是快點跟爹唱啊! 
       「・・・・・・」 
      やがて、お殿さまは怒って、家来に命じました。 
      最後頭、城主一發火、命家僕。 
       「このうそつき男をしばりあげて、首をはねい!」 
        命幫男的綁了砍腦殼、其言不實。 
       
      するとガイコツが、初めて口を開いて言いました。 
      這一哈、骨頭突然開口了。 
       「お殿さま、ありがとうございます。自分は九べえに殺された、六べえです。無念をはらそうと、この日が来るのを待っておりました」 
      感謝老爺、港自己是被九兵衛殺的六兵衛、為了報仇就等到這天了。 
       
      そしてガイコツは、ほれぼれする様な歌声で歌いました。 
        這骨頭一哈就好滿足的開始唱了。 
         ♪願いかなって、めでたやめでた。 
        願滿圓滿 
       ♪すえはつるかめ、五葉の松。 
      千年龜鶴萬年松、天地人長久。 
       ♪ほーいほい、ほーいほい。 
      咿呀喲、咿呀喲 
      おしまい 
      结束       
         
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