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福娘童話集 > 百物語 > 七月
7月28日の百物語
(7月28日的日本鬼故事)
カエルと娘
蛤蟆跟小女兒
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、大阪のある町に、着物の布地を商う男がいました。
到好久以前、大阪街上、有條買布匹的男的。
男は年に二回ほど重い荷を背負って、福井の町まで商売に出かけていました。
一年二次拖些重貨、跑福井的街上去邏銷路。
そして大阪にはちゃんと奥さんがいるのに、福井で世話になっている大きなお店では、
自己明明其實到大阪有堂客、但是跟福井這邊有往來的大店面港。
「もう四十に手が届きますが、まだ一人者で妻もおりません。まこと、さみしいかぎりです」
港自己好孤單、都四十歲的人了、還覓(沒)討到個堂客。
などとうそを言って、お店で働いている若い娘を騙して、自分の身の回りの世話をさせていました。
就扯謊、幫別個店子裡面做事的小女兒騙過來了、服侍自己。
さて、一月八日の事です。
這天是一月八號。
男は大阪の家に友だちを招いてお酒を飲んでいると、どこからか一匹のカエルが部屋の中に入ってきました。
男的人到大阪、幫認的到的都邀自己屋裡吃酒、不曉得是哪裡來的一條蛤蟆這也進屋了
「おや? 土の中が寒くて、暖まりに出て来たのか?」
為(難道)是外面冷、蛤蟆也躲進屋了啊?
男が言うと、友だちがからかって言いました。
聽男的這麼港、其他人也亂扯卵談。
「いやいや、こんな季節外れに、カエルが出て来るのは普通ではない。これはきっと、お前の商売がひっくり返るというお告げじゃ。わっはははは」
這季節來蛤蟆不普通、肯定是通知你生意做不落去的、港完這就笑
「馬鹿な事を言うな。縁起でもない」
男的有些幫玩笑話當真、有點火氣。
腹を立てた男は、いらだちまぎれに火箸を炭火でまっ赤に焼くと、それをカエルの頭に押し付けました。
這就泄憤、幫火鉗到炭上燒紅、就開始巴(燙)蛤蟆腦殼。
ジューーッ!
叫聲
頭を大やけどしたカエルは、くるんとひっくり返って死んでしまいました。
要死卵朝天、這腦殼著巴的蛤蟆就呱的一翻、死了。
しばらくが過ぎて二月の中旬になると、男はまた商売の荷を背負って福井へ出かけました。
二月中旬、男的又開始拖貨到福井去了。
そして世話になっているお店へ行くと、親しくしている娘の姿がありません。
這次又到老店子、那個親自己的小女兒不見啦。
「おや? あの娘は出かけているのですか?」
唉、你屋那個幫忙的小女兒啦?
男がたずねると、お店のおかみさんが涙を流して言いました。
男的問、老闆娘就是哭。
「あの娘は、亡くなりました」
港是死了。
「えっ!?」
死了?
「あれは、正月八日の夜の事です。
那天大年初八。
あの娘にお茶をたてさせながら、
女的到泡茶。
『もうすぐ二月だね。今度大阪からあの人が来たら、夫婦になる様に話をしようかね』
港的最後一句話就是、大阪那條男的這次二月馬上就過來了、到時候就跟他港結婚
と、そんな事を話していると、あの娘は恥ずかしそうに顔を赤くしていましたが、そのうちに急にごろんと横に倒れたのです。
女的港完還臉紅的笑了一哈、這就突然癱地上了。
そしてまるでカエルの様に手足をのばし、ブルブル震えながら息をひきとってしまいました。
跟條蛤蟆一樣四肢伸直的、彈到彈到斷氣了。
その時に、あの娘の頭を見ると、頭のてっぺんに焼けた火箸を当てた様なやけどがあったのです。
而當時的腦殼上面就好大一塊火鉗巴過的印子印到上面的。
いい娘だったのに、かなしい事です」
一條好女兒就這麼覓(沒)得啦
おかみさんは何度も涙をぬぐいながら、不思議な死に方をした娘の話を終えて男の顔を見ました。
老闆娘是邊港邊哭、男的聽完這離奇的死態、老闆娘再看一哈男的臉。
すると男は白目をむき、額からたらたらと玉の様な油汗を流していました。
男的人過癲神了、頭上的汗是大顆大顆的落。
「おや? どういたしました?」
這幫老闆娘也搞急到了
問男的情況。
お店のおかみさんが男の顔をのぞき込むと、男はまるでカエルの様にグビグビと喉を動かすばかりで、そのまま死ぬまで口をきく事が出来なかったそうです。
老闆娘就一直看到男的臉、男的喉嚨就跟條蛤蟆樣的咕咕咕、要港甚麼也港不出來、後面就那麼死到哪裡的。
おしまい
结束
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