酒呑童子　＜福娘童話集　きょうの百物語＞

9月20日の百物語
（9月20日的日本鬼故事）

酒呑童子
酒吞童子

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投稿者　「櫻井園子」　　櫻井園子エス代表　《櫻井園子キャンドルWEB販売》

おりがみをつくろう

( おりがみくらぶより)

あかおに・あおおに

♪音声配信(html5)

朗読者 ; スタヂオせんむ

むかしむかし、大江山(おおえやま→京都府)に酒呑童子(しゅてんどうじ)と言う、鬼の盗賊がいました。
到好久以前、大江山（現京都府）、一條鬼幫土匪當到的、他就是酒吞童子。

酒呑童子はお酒に酔うと、いつも上機嫌になって、ポンポンと頭を叩いてニヤニヤと笑うのがくせでした。
這鬼一醉酒、心裡一舒服就邊拍自己腦殼邊笑。

ところが、源頼光(みなもとのよりみつ)たちに退治されてからは、酒呑童子は首だけになってしまいました。
問題是後面源頼光一來、被剿的就只剩一個腦殼了。

お酒好きの酒呑童子は、首だけになっても酒を飲むのを止められません。
酒吞喜歡酒、就算只剩一個腦殼還是要吃。

昼も夜も、まっ黒な雲に乗って空を飛んで歩き、酒屋を見つけると降りて来て、
不管白天晚上、就天上駕到條黑雲、看到酒家就停雲。

グワグワグワーァ
怪叫

と、気味の悪い声で脅かして、酒をただ飲みするのです。
用自己的聲音骸別個、吃不要錢的白酒。

こんなふうにして酒屋を荒らし回ったものですから、京都や大阪では黒雲を見ただけで、どこの酒屋も大戸をおろしてしまいます。
這麼到別個生意就都不要作了、所以酒老闆只要看到天上有條黑雲來了、不管京都還是大阪、所有酒家通通關門。

仕方なく酒呑童子は、黒雲に乗って江戸ヘやってきました。
這覓（沒）得辦法、酒吞就幫雲開到江戶了。

「ありゃ。あそこに、酒屋があるぞ」
好傢伙、這屋門開到的。

酒屋の前で、ヒラリと雲から飛び降りると、
到店子前面幫雲一停

グワグワグワーァ
架勢了
這就一嬉

「上等の酒を五升(→９リットルほど)ばかり、かんをつけて持ってこーい！」
快幫你們最們最好的酒跟爹取十斤過來、記得要幫我巴（加熱）哈子拉

酒屋の者たちは、まっ青になりました。
酒館子裡面這一哈就癲神了

持っていかなければ、何をされるかわかりません。
不取、稀爛。

急いで、かんをつけると、さかずき代わりにどんぶりをそえて、ブルブル震えながら差し出しました。
這就馬上幫酒一巴、不用杯子了取條碗過去、送過去的時候人就一直到抖。

「ど、どうぞ。手じゃく(→自分でつぎながら酒を飲むこと)で、お飲みなすって」
這就喊別個慢用了。

置いて逃げようとすると、首が怒鳴りました。
這酒一放人就過準備跑了、腦殼就大聲嬉

「おい、おい。おれは、このとおり首だけだ。手じゃくではやれん。飲ませてくれ」
我他媽就一個腦殼、慢用你個狗雞巴、我要你用碗幫酒往爹嘴巴裡面倒。

と、大きな口をバックリと開けました。
這鬼腦殼的嘴巴就張開了。

酒屋の主人は仕方なく、どんぶりについでは飲ませ、ついでは飲ませして、五升の酒をみんな飲ませてやりました。
酒老闆也是服氣、就倒酒進碗喂、倒酒進碗喂、硬是幫這十斤酒都整完了。

童子の首はすっかり酔っぱらって、上機嫌です。
酒吞這哈子舒服了。

「ああ、久しぶりで、なんともいえん、いい気持ちだ。ついでに、わしの頭をポンポンと叩いてくれ」
と、言います。
舒服舒服、港不出來的爽、這一哈酒吞又想用手拍腦殼了、就對到老闆港、快點用你的手幫爹的腦殼拍哈子。

酒屋の主人が怖々ポンポンと叩いてやると、首はいかにもうれしそうに、ニヤッと笑ったそうです。
酒老闆怕的要死但也是覓（沒）辦法、就上去刷酒吞的腦殼、幫酒吞是舒服了個卵卯翻天、一直到那裡憨笑。