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福娘童話集 > 百物語 > 十一月
11月24日の百物語
(11月24日的日本鬼故事)
カッパの宝物
水鬼過好東西
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、九州の九十九峠という峠を下ったところに、カッパ池と呼ばれる深い池がありました。
到好久以前、九州有條九十九嶺、到地勢低處、就有條喊水鬼池的深潭子。
カッパ池は青黒い水をたたえた池で、この池で魚を取ったり泳いだりすると、恐ろしいカッパが現れて命を奪うと言われています。
這池裡面的水由藍帶黑、若是想到這條水塘裡面搞魚或是泅澡、那就要碰到水鬼幫你稀爛。
ある日の夕方、一人のお百姓(ひゃくしょう)が、この池のふちでウマを洗っていました。
就有條遲暮、一條農民就來這條水潭子裡面洗馬。
すると突然、ウマのたづながグイグイと池の方へ引っ張られました。
這就突然看到牽馬的索子到被水裡面拉到扯。
お百姓は慌ててウマの尻尾を掴むと、ウマを後ろへと引っ張りました。
農民馬上幫自己馬尾巴捉起來往後面拉。
ウマを池へ引っ張る力はとても強い力ですが、それでもウマとお百姓が一緒に引っ張る力にはかないません。
池子裡面這條勁是好大、但是也經不起這老農跟馬合力。
やがてウマが土手の上へ駆け上がると、ドサリと何かが落ちました。
這眼看到馬就上來了、突然甚麼東西一落。
お百姓が見てみると、それは頭に皿を乗せたカッパです。
一看、是條盤子頂腦鬠上面的水鬼。
「この野郎!」
幹!
カッパは力持ちで有名ですが、土手に引き上げられた時に頭の皿の水をこぼしてしまい、全く力が出ません。
水鬼兇悍、但是著扯上來的時候幫腦鬠盤子上面的水潑了一些出來、發不出全力。
カッパはお百姓に組みふせられて、首をしめられました。
水鬼這就著農民一壓、顜頸一掐。
「く、苦しい・・・」
啊啊……啊啊
カッパは目を白黒させながら、おがむように手を合わせます。
水鬼眼一黑、開始求饒了。
「もう、もういたずらはしないから、許してくれ。その代わり、わしの宝をあげるから」
求你莫殺我、我跟你過條好東西。
「なに! 宝だと!」
好東西!
宝と聞いて、お百姓はニンマリです。
農民一想還有這條好案子、好高興。
「よし、では許してやろう。しかし、どんな宝をくれるというのだ」
那好、先讓我看哈子你要過的是條甚麼傢伙。
するとカッパは、いつの間に用意したのか、一つのタルと手紙をお百姓に渡して言いました。
也不曉得這水鬼是甚麼時候幫東西準備好了、這就一條桶子還有一張紙信這就過起農民了。
「ここには、宝はない。
東西不到這裡。
すまんがわしの家まで、宝を取りに行ってくれ。
就是有點麻煩、還要讓你去我屋取。
わしの家は峠を登って、右へ曲がった所にある。
我屋就到這條山道上面、右拐。
このタルと手紙を持って行けば、家の者が宝を渡してくれるはずだ」
你提到這條桶子還有這張紙去、他們就曉得了、會幫東西交起你。
「・・・・・・」
農民㫘做聲
お百姓は、何だか怪しく思いましたが、
但就怎麼覺得哪裡有點怪啦。
(まあ、とにかく行くだけ行ってみよう)
但反正自己先就試一哈。
と、覚悟を決めて、タルをかついで峠を登って行きました。
農民幫事情都想好了、這就從山道上去了。
すると峠を登るにつれて、なんだか臭いにおいがしてきます。
這山路怎麼就越登越臭啦。
お百姓は辺りを見回しましたが、別に変わった様子はありません。
農民四處看、也㫘看到甚麼臭味來源啊。
「クンクン。・・・もしかして、このタルか?」
違是我自己這條桶子裡面?
タルに鼻を近づけると、やっぱりにおいはタルから出ていました。
農民就幫鼻子處近了聞、果然。
「うへぇ! 何じゃ、この魚が腐った様なにおいは?!」
怎麼一股死魚味!?這是條甚麼鬼?
お百姓はタルを開けようとしましたが、ふたがきっちり閉まっているので素手では開ける事が出来ません。
農民這就開蓋子、哪曉得蓋子著封死死的、根本打不開。
そこでお百姓は、タルと一緒に受け取った手紙を出して読んでみました。
農民這就又取紙信。
すると手紙には、
信上就這麼寫到的。
《親分の言いつけ通り、人間の肛門を百個届けます。タルの中には九十九個入っているので、最後の一個はこの男の物を取ってください》
一切按水鬼王的交待、裡面是九十九條著獵取來的肛門、最後一條就由交貨來的這條肛門貢獻了。
と、書いてあるではありませんか。
上面寫的怎麼是這條傢伙。
「そ、そんな馬鹿な・・・」
農民一哈意識到自己著騙了。
お百姓はタルを投げ出すと、大あわてで峠をくだっていきました。
這就幫桶子一甩、馬上飛奔、人是駭了個卵卯翻天。
そして男は無事に家へ戻ったものの、それから高い熱を出して七日間も寝込んでしまったそうです。
男的是㫘事歸了屋、但是害病高熱不退、就到床上七天癱到的。
おしまい
结束
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