|
|
福娘童話集 > 百物語 > 十二月
12月19日の百物語
(12月19日的日本鬼故事)
クモ女
蛛女
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、旅の小間物売り(こまものうり→化粧品などを売る人)が今夜の寝場所を探していると、小さな空き家がありました。
到好久以前、一條走南闖北的到處跑的逸品商人、這就天黑邏落腳的地方去了、剛好看到條㫘人住的空屋。
「ちょうどよい。今夜は、あそこをお借りしよう」
好傢伙、今天就到這裡歇了。
小間物売りが空き家に入ると、中はクモの巣だらけです。
商人的一進屋、裡面蜘蛛絲是滿了。
「気持ち悪いが、今夜は寒いし、仕方がないか」
商人看裡面是這條樣子、不過今天天氣也冷、將就了。
小間物売りは外で木ぎれを拾ってくると、いろりで燃やし始めました。
商人出去撿了點柴火到火塘裡面開燒。
体が温まると、眠たくなってきます。
身上一暖和這睡意也就來了。
「どれ、寝るとするか」
也差不多可以睡了。
小間物売りが横になってうとうとしていると、小さな手燭(てしょく→携帯用のロウソク立て)を持った女の人が入ってきました。
商人這就一躺開始眯了、這時房間裡面就來了個手裡面端到燭台的女的。
まるで、作り物の様に美しい人です。
這女的長得好乖好乖。
「すみません。留守にしまして」
原來別個只是出去了一哈、這屋是有人住、現在人回來了。
「ああ、いや。住んでいる方がいるとは知らず、勝手に上がり込んで申し訳ない」
商人這就抱歉啦、講自己不曉得這裡住到有人、自己過進來了。
「構いませんよ。遠慮せず、泊まってください。ですが外で夕飯をすませてしまって、何もお出しする事が出来ません」
這邊就講不要在意、講商人可以到這裡、但是因為飯已經到外面吃過了、就㫘得晚飯招待了。
「いや、こっちも夕飯はすませましたし、屋根の下で寝かせていただけるだけで十分です」
商人講自己也到外面吃過飯了、不需要、到時候自己到屋簷底下睡一夜就可以了
「では、おなぐさみに、三味線(しゃみせん)など聞いていただこうかしら」
女主人這時候就講自己可以幫商人彈琴。
女の人は三味線を持って来ると、
這就取琴出來了。
♪シャン、シャン、シャン
琴聲
と、かきならしました。
這就開彈了。
(ほう、なかなかのものだ)
商人聽這彈的還可以。
小間物売りが思わず聞きほれていると、ふいに首筋辺りが締め付けられ、息がつまりそうになりました。
商人不覺間就聽入迷了、但是顜頸上面突然緊了起來、呼吸也不暢通了。
首に手をやると、細い糸が何本も巻きついています。
用手過去碰、上面細細的絲線是纏了一些。
(なぜ、こんな物が?)
這是條甚麼?
小間物売りは巻きついた糸を、一本一本むしり取りました。
商人這就幫顜頸上面的線一根根的扯丟。
「あの、どうかなさいましたか?」
怎麼了?
「いえ、何でもありません。どうか、お続けください」
㫘、甚麼都㫘得、你彈、我到聽。
女の人は、三味線をかき鳴らしました。
這就又繼續彈起來了。
♪シャン、シャン、シャン
琴聲
するとまた糸がからまってきて、首を締め付けてきます。
這就商人顜頸上面的絲線又纏起來了、幫自己箍到。
小間物売りは小刀を取り出すと、糸を切りました。
商人取刀斷了絲線。
(何だこの糸は、どこから来るのだ?)
這就想這絲線是哪裡來的?
小間物売りが部屋の中を見回しますが、女の人はそんな事は気にもせずに三味線をかきならします。
商人一直對絲線留心、女的則是對琴專注。
(また糸だ!)
又來了!
小間物売りが小刀で糸を切りながらふと目をこらすと、首に巻きつく糸は女の人の着物のすそから伸びているではありませんか。
商人一邊割斷絲線一邊留意、這就看到這絲線不就是女主人的衣服下襬飛出來了啊。
(さては、この女の正体は!)
是她!
小問物売りは女の人に飛びかかると、小刀で女の人を切りつけました。
商人衝過去就是對到乖女的一據。
「ウギャャャャーーーー!」
啊啊!
切られた女の人は悲鳴をあげると、外に逃げて行きました。
被搞這一哈、女的跟到跑外面去了。
女の人を切りつけた小刀を見てみると緑色のネバネバした液体がついており、赤い血は一滴も付いていませんでした。
這就開據女的刀、上面沾到的不是血、而是綠色的黏黏的不曉得甚麼。
小間物売りは外に出て行くのが怖くて、一晩中ガタガタと震えていました。
商人這也不敢出去、一晚上就到原地打㥬。
翌朝、外が明るくなったので小問物売りが恐る恐る外に出てみると、すぐ近くにあみがさの様な大グモが死んでいたという事です。
等天亮商人才敢動、這就出了屋子、走到外面、就看到邊上一條有斗笠那麼大的蜘蛛死哪裡的。
おしまい
结束
(回到上一页)
|
|
|