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福娘童話集 > 百物語 > 十二月
12月20日の百物語
(12月20日的日本鬼故事)
とっつく、くっつく
親密接觸
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある村に与作(よさく)という男がいました。
到好久以前、村裡面有條喊與作的男的。
大変な恐がりで、長いへちまがぶらさがっているのを見てドッキリ、草がざわついてもドッキリ。
膽子好小、猛然看到一條吊到的絲瓜會以為是鬼、一有風吹草動就好慌。
ネズミが現れると、腰を抜かして、
看到老鼠就直接駭彈了。
「おかか、助けてくれろっ!」
堂客救我!
と、言った次第です。
這就看情況喊救命。
「やんれ、こんなでは、この先どうなるもんだか」
と、おかみさんもなげいておりました。
這傢伙以後是要怎麼搞哦。
他堂客看到了都是擺腦鬠。
ある日、与作は村の寄り合いに出かけましたが、帰りは日も暮れて、おまけに雨も降っています。
有天村裡面有事與作去了就回來晚了、這太陽都快㫘了、而且好巧不巧又下雨。
「気味が悪いな。化け物が出よったら、どうしよう?」
與作這就想、要是鬼出來了這要怎麼搞。
ヒヤヒヤのビクビクで、ようやく家にたどりつきました。
這就踋打擺人發㥬、終於是到屋了。
「やんれ、これでまんず安心」
好傢伙好傢伙穩當了。
だけれど、この安心が油断の元で、戸口に足を入れたとたん、気味の悪い冷たい手が与作の首をつかまえました。
哪曉得這才剛鬆一口氣、踋往門口一踏、這一雙冰凌的手就幫與作的顜頸一掐。
「ヒェェー! おかか! 助けてくれろっ。おら、化け物につかまっちまったあ~!」
堂客!救我!有鬼啊!
おかみさんがよく見ると、屋根の雨粒が与作の首をぬらしていました。
堂客這就過來一看、不就是二顆屋簷滴落來的雨水打到後顜頸上面了啊。
「屋根の雨ん粒やないか。化け物ちゅうもんは、みんなこういうもんだよ、お前さん」
是滴水、不是鬼、你怎麼天天都跟我搞這些啦、唉。
「へええ、化け物ちゅうのは、みな、雨ん粒の事か」
與作腦鬠轉不過來彎、就認為所有妖怪實際上都是雨滴變得。
さて次の日。
這就第二天
友だちの作ベえどんに、出会いました。
與作這就跟認得到的作兵衛碰面了。
「与作どん聞いたか? 川っぷちに毎晩化け物が出るちゅうこった」
與作你曉得吧、河附近每天晚上都出來鬼啊。
「ははん、雨ん粒だな」
哪有甚麼鬼、都是水滴。
「何やらわからん様な、恐ろしい奴が追いかけてきよるんだと」
也不曉得是甚麼東西、幫人踵得到處跑。
あの晩から化け物は雨粒だと思い込んでいる与作は、全然恐くありません。
這就晚上與作就認為反正就只是雨滴、一點不虛。
「だらしねえ奴らだ。よし、おらが行ってこらしめてやる」
爹來了、雨滴、你快出來我搞你來了。
与作がその晩、川っぷちに出かけて行くと、草の中から気味の悪い声が聞こえて来ました。
與作當天晚上還真去河邊了、這就聽到草叢叢裡面好肌毛(鳥肌)的聲音。
「・・・とっつくぞお、・・・くっつくぞお」
也不曉得是講條甚麼、好像是希望別個親近自己、親親我、抱抱我。
(全然怖くねえ。化け物は、みな雨ん粒だから平気なもんだ)
我一點都不怕、反正不過是一條雨滴。
与作は、その気味の悪い声に向かって、
與作就對到聲音回話了。
「ああ、とっつけや、くっつけや」
抱就抱。
「・・・とっつくぞお、・・・くっつくぞお」
親我抱我。
「ええとも、とっつけや、くっつけや」
抱你親你。
すると草がザワザワとゆれて、まっ黒けの奇妙(きみょう)な奴が出てきて、
這就草裡面一搖、一條甚麼黑色的東西這就出來了。
「そんなら与作どん、お前にくっつくから、おんぶしろ」
好、那就由你與作幫我接手了、來背我。
「仕方ねえな。そら、背中につかまれや」
那你就上來咯。
与作が化け物をおんぶして歩き出すと、『チャリーン』『チャリーン』と音がします。
與作這就幫鬼一背、邊走邊發出響聲。
「お前の体は、馬鹿に固いな。それにズッシリと重い。のう、雨ん粒お化け」
你這條雨滴鬼真的是又重又硬。
「そうとも、おらはこれから与作どんの家で、暮らす事にしたぞ」
是啊、我以後就是你的人了、要住到你屋。
与作が化け物を連れて帰ってくると、おかみさんは大喜び。
與作這就幫這條鬼一背回去、堂客是笑癲了。
「まあ、お前さん、こりゃ、まあ!」
啊啊啊啊!!!好傢伙好傢伙!!
与作がおんぶしてきた物は大きなかめで、その中には何と、ピカピカの小判がギッチリと詰まっていました。
原來與作是幫條壺背了回來、而且裡面的貝幣是過塞滿了。
おしまい
结束
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