昔話の英語《福娘童話集》昔話の英語 Japanese & English昔話の英語《福娘童話集》 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > 日本民間故事 > 一月

1月6日の日本民話
(1月6日的日本民間故事)
朝寝坊山の引っ越し

朝寝坊山の引っ越し (健全普通話版)
搬走睡懶覺山

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : 「FMおたる 村岡啓介」

むかしむかし、ある山の近くに、大きな大きな男が住んでいました。
在很久很久以前、在一座大山的附近、住著一位十分高大且又巨大的男子。

男の名前は、だいだらぼうです。
男人的名字叫做太大郎。

だいだらぼうが立ちあがれば、青空の白い雲はおへそのまん中あたりで、だいだらぼうが歩けば地面が沈み、雨が降るとその足跡が池になります。
太大郎十分的高大、高大到只要一站起來自己的肚臍便直齊雲天、而也就是這樣的太大郎只要稍微的走上兩步那就是地面突現深坑、只要再一下雨那便是被太大郎踩過的地方就都得成池塘了。

そんな大きなだいだらぼうは、いつも山にどっかりと座り、ときどき鹿島灘に手を伸ばしては、ハマグリを取って食べてくらしていました。
而平時裡、太大郎一直都是以山當凳、甚麼時候肚子一餓也就是伸手一抓、將自己的手臂伸到鹿島灘、這裡的蚌殼便被他當成了瓜子一個個給磕了起來。

「オレが歩くと土地がでこぼこになって、村のみんなに迷惑がかかるもんな」
我可是連走路都不敢、被我走過的路都壞掉了、我可不能再給村裡的大傢夥兒們添麻煩了。

ある日の事、山を枕に昼寝をしようと、水戸の方へそっと足を伸ばしただいたらぼうは、
這天、今天的太大郎正在以山當為枕睡起了午覺、而自己的腳則是撐直地伸向了很遠的水戶。

「ん? なんだあ?」
嗯?好像是發生了甚麼事?

伸ばした足もとで、人がザワザワ動いている様子です。
太郎注意到動靜後看看了自己腳邊、發現了下方螞蟻似的一個個小人在忙碌著甚麼。

だいだらぼうは用心して起きると、忙しそうに動きまわる水戸の村人たちにたずねました。
太大郎因為擔心村民們會受到驚訝、很小心的對著正在忙碌的大傢夥輕聲發問了。

「おい。何をしてるんだあ?」
喂、你們現在大家都正在幹著甚麼呀?

いきなり天から声が降ってきたので、村人たちはびっくりしました。
可即便如此、突然從天空傳來的大太郎說話聲就跟打了一道響雷一般、還是把村民們嚇了一大跳。

「なんだ、だいだらぼうか。ああ驚いた」
甚麼嘛、原來是太大郎呢、我還以為是誰、給我嚇了一大跳。

「実はここに穴を掘って、水をためたいんだ。田んぼに、水ひきたいからなあ」
我們這正的在挖掘大坑了、為了儲水、完工之後這裡就是村裡農田的水庫了。

村人たちは土を掘ったり運んだりして、働き始めました。
村民們解釋完便又開始忙起了手中的活、挖掘搬運的忙上忙下。

だいだらぼうは、ふと思いました。
此時的太大郎他就在心內暗暗想到。

(よし、おれが手伝ってやろう。だって、おれが子供のころ、村のみんなは食べ物わけてくれたものな。うん、恩返しするなら今だ)
好呀、這下也讓我來幫忙吧、因為在我還是很小的孩童之時、村裡的大傢夥兒不也幫助過我給與過我食物嗎?現在正是我回報大家恩情的好時機呀。

その夜、村のみんなが寝静まったのを見届けると、だいだらぼうは大きな手で地面を掘り始めました。
時間來到了夜晚、太大郎已經確認了村民們全部睡去、這時的太大郎也開始用到自己的大手拼命的開挖了。

「うんこらしょ」
再加把勁兒。

いくらだいだらぼうでも、深くて広いくぼ地を作るのは大変です。
可別看大太大郎是如此的龐大、但單就只是憑著太大郎一人之力要想徒手挖出一條大水渠還是很有難度的。

掘って掘って一生懸命掘っているうちに、だいだらぼうの指の先がやぶれて血が流れて来ました。
就是這樣不經意的挖著挖著之中、太大郎突然發現自己的指甲已經開始滲血了。

(痛いけど、がんばらないと)
這可真疼呀、可我還得再拼命忍耐一會兒。

そうして掘り続けて夜が明けるころ、なんとまわりが八キロもある大きなくぼ地を作ったのです。
就這樣一直持續到了第二天天亮、徒手的太大郎是連夜挖出了一條八公里的大水渠。

だいだらぼうは、泥だらけの手でおでこの汗をふきました。
滿頭大汗的太大郎用著髒兮兮的泥水試著抹了一抹額頭上的汗水。

顔が、泥と血で汚れました。
就這樣太大郎的臉上也變得髒兮兮沾滿了黑泥與血水。

だいだらぼうは腰をさすりながら山へもどると、大あくびをしてやっと眠りました。
累壞了的太大郎就那麼按著自己腰部連忙的回到了自己熟悉的山頭、立馬躺下去才不多時這呼嚕聲就已經是鼾鼾做響了。

何も知らず集まって来た村の人たちは、大きなくぼ地を見てびっくり。
第二天、村民人又陸續趕回了昨日的施工現場、看見了已經完成好的超大水渠。

「だれだろう? ひと晩でこんな大きな沼を作ったのは」
究竟會是誰呢?單就只憑一晚的功夫竟然就可以挖出這麼一大片水庫。

「だいだらぼうが、やってくれたんだ。ありがたいこった、ありがたいこった」
不用想、絕對就是太大郎、感謝你啊、太大郎、真是太感謝了。

若者も年寄りも、手を取り合って喜びました。
不管是年輕人還是老者、此時都牽起了手、手舞足蹈的跳起了舞、臉上洋溢著幸福的喜悅。

それからまもなく、だいだらぼうは大足村(おおだらむら)へ遊びに行きました。
幹完了這件好事之後沒有幾天的功夫、太大郎便已是決定了前往了大足村放鬆放鬆。

大足村は、だいだらぼうの故郷です。
要說到大足村這可是太大郎的家鄉。

だいだらぼうが姿を見せると、みんなが集まって来ました。
而也就是太大郎回鄉的消息讓大傢夥兒都聞訊趕來迎接。

「よく来たなあ、元気だったか」
太大郎、你可回來了、在外面每天精神嗎?

「だいだらぼう、久しぶりだなあ」
這可真還是太大郎呀、這可都多長時間沒有看過你了。

だいだらぼうは、みんなが喜んでくれたのでうれしくてたまりません。
見大傢夥兒看到了自己是如此的開心、太大郎自己也是十分的高興。

「いやあ、おれもこの通り大きくなったから、恩返しに来たんだよ。何かおれに出来ることはないか?」
好啦、大傢夥兒、說正事吧、現如今就和大家看到的一樣、現在我是如此的巨大、這都是拜大家所賜我才能夠有的今天、現在也該是我報答大家恩情的時候了、目前為止村子裡有甚麼難題剛好是我可以解決呢的?

すると村長が、目に涙をためて言いました。 
而正是聽到這話後的村長卻一邊擦拭著淚水一邊對著太大郎這樣說道。

「お前は本当にいいやつじゃ。子供のころのお前が、あんまりよく食うもんだから、村には食べ物がなくなって、追い出したというのに」
太大郎、你可真是一個心善的好孩子呀、雖然大家確實都是同鄉在一個村子裡長大過、可就是因為小時候的你能夠吃掉的東西太多、讓村民大家夥都沒有了食物、眾人合意後便將你趕了出去、明明其實是這樣、但你還。

「いやあ、追い出されたんじゃねえ。勝手に出て行ったんだ。今でも、みんなよく食べ物をくれたと感謝してんだ。なあ、それより何かおれに出来ることないか」
才不是趕出去呢、當時可是我自己決定要走、即便到了今天我還是很感激當時願意分給我食物吃的鄉親父老了、這些就先不提了吧、難道現在的大家手頭上就沒有甚麼我可以幫忙解決的難題嗎?

村長はうなずいて、東の方を指さしました。
聽到了太大郎這樣說後的村長對著太大郎認可的點了點頭、後便用手指指向了東方。

「なら、たのまれてもらうけどな。村の東にある哺時臥山(くれふしやま)のせいで、日の出がおそくなって困っとるんじゃ。日の出がおそいもんで、みんな朝ねぼうしてしまうんじゃよ。だから、朝寝坊山(あさねぼうやま)って呼んでいるんじゃ」
好吧、那麼這件事就交由太大郎你來辦吧、因為我們村子的東邊有一座巨大的哺時臥山、因山很高很高擋住了太陽、於是乎基本到了清晨但因為還沒有天亮的緣故、大家夥兒就都完全不起床、開始睡起了懶覺、就現在我們村子裡給那座大山改了名、叫做它朝寝坊山。

村の人たちも言いました。
村長說完後這時的村民們也是嘈雜的開始附和了起來。

「そうだ。朝ねぼうするから仕事がおくれてな、そのおかげで村は、いつまでたっても貧乏なままだ」
沒有錯、就是因為大家都成為了睡懶覺的大懶蟲一個個連工作都不積極了、正是如此我們的村子也就越發的越貧困下去。

「だいだらぼうよ、あの朝寝坊山を、どこか遠くへ運んでくれねえか」
太大郎呀、你可是有著這麼龐大的身軀、還請你可以將那座睡懶覺山遠遠的給它移走嗎?

だいだらぼうは、力強くうなずきました。
「よし、まかせてくれ」
此時的太大郎十分有力的、鄭重的點點了頭
好的、就都交給我來辦吧。


だいだらぼうは、さっそく朝寝坊山のふもとを掘り始めました。
事不宜遲、馬上動身的太大郎首先便是開始快速挖起了睡懶覺山的山腳。

穴が掘れると、そこに指をつっこんで
等在了山腳下挖出了能容下手指塞入的縫隙、再插入手指。

「うーん」
起。

と、朝寝坊山を地面からひきちぎろうとしましたが、なんといっても相手は山です。
只看此時的太大郎試著想將山與地面分離後將其提起、可對手畢竟是山。

持ちあげようとすると、だいだらぼうの足が地面にめり込んでいきました。
在這個試圖舉起懶覺山的途中太大郎的雙腳是已深陷了土地。

そしてそのたびに、ゴゴゴゴゴーッと、地震がおきます。
而當隨著太大郎的每一次發力、周圍四周的土地也就都向發生了地震一樣開始劇烈的震動。

だいだらぼうの汗は、大雨のように村の人たちの上に降りました。
此刻太大郎已是滿頭大汗、而從太大郎身上滴落下來一陣陣汗水、對於下面的村民來說無不例外的就是一場十分激烈的暴風。

「もう、ひといきだ!」
只差最後一把兒勁了!

歯をくいしばり、力をふりしぼって、だいだらぼうは朝寝坊山を持ちあげました。
太大郎咬緊牙關、使出最後一口氣的雄力、就是這樣、睡懶覺山終於也是被太大郎搬起來了。

バリバリバリー!
一陣劇烈的震動之後。
轟轟轟轟轟!


ついに朝寝坊山は、地面から離れました。
就這樣、等到睡懶覺山完全脫離了連接的地面。

だいだらぼうは朝寝坊山を持ちあげて、腰のあたりでかかえました。
搬動了睡懶覺山後的太大郎又將山托至自己的腰間雙手緊抱。

「けど、どこへ引っ越すかなあ。朝寝坊山が移ってきて困る人がいたら、いやだしなあ」
可現在要如何是好、這座山無論是扔在哪兒都是會給當地的人們造成影響的呢。

だいだらぼうは朝寝坊山をかかえたまま、あちこち見まわしました。
就這樣手裡抱著懶覺山的太大郎了開始了四處張望準備尋找一個好的地點。

「うん? ・・・ああ、あそこがいい」
嗯?讓我看看………啊啊、哪邊兒可正合適呢。

だいだらぼうは、のっしのっしと北西の方へ歩き出しました。
就這樣、太大郎邁著穩重的步伐一步步的朝著西邊前進了。

そこは、誰一人住んでいない土地です。
那邊一片荒涼沒有一個人居住。

だいだらぼうは大足村から八キロも、朝寝坊山をかかえて行きました。
而就是這樣的一個距離大足村八公里的距離、大太郎抱著自己的懶覺山負重而行。

そして、
ドスーン!
突然。
轟隆!


空にひびが入るかと思うような大きな音をたてて、朝寝坊山の引っ越しが終わりました。
隨著空氣中傳來一陣撕裂天地似的爆炸聲響、這便也就宣告了移走睡懶覺山的行動完成了。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

朝寝坊山の引っ越し
移山

むかしむかし、ある山の近くに、大きな大きな男が住んでいました。
到好久以前、山邊上住到一條好大好大的猛男。

男の名前は、だいだらぼうです。
名字是太大法師。

だいだらぼうが立ちあがれば、青空の白い雲はおへそのまん中あたりで、だいだらぼうが歩けば地面が沈み、雨が降るとその足跡が池になります。
這太大郎一站、光肚臍就直齊雲天、一走、這地面就是一條天坑、一下雨過就成了池了。

そんな大きなだいだらぼうは、いつも山にどっかりと座り、ときどき鹿島灘に手を伸ばしては、ハマグリを取って食べてくらしていました。
這太大郎就幫山當凳、肚子餓了就幫手往鹿島灘一摛、一把蚌殼就抓過來吃了。

「オレが歩くと土地がでこぼこになって、村のみんなに迷惑がかかるもんな」
太大郎也是不敢怎麼走路、怕一踋下去農民的水田菜地全部稀爛。

ある日の事、山を枕に昼寝をしようと、水戸の方へそっと足を伸ばしただいたらぼうは、
這天太大郎就以山當枕、幫踋往水戸的方向一摛。

「ん? なんだあ?」
等太大郎反應過來。

伸ばした足もとで、人がザワザワ動いている様子です。
這就看自己踋邊上已經布滿好多小人了。

だいだらぼうは用心して起きると、忙しそうに動きまわる水戸の村人たちにたずねました。
太大郎注意到、莫搞到這些人、慢慢起身、問這些住到水戶的農民。

「おい。何をしてるんだあ?」
你們有甚麼事啊?

いきなり天から声が降ってきたので、村人たちはびっくりしました。
這就突然天上一聲巨響、幫農民是駭了個卵卯翻天。

「なんだ、だいだらぼうか。ああ驚いた」
反應過來、哦、原來是太大郎啊。

「実はここに穴を掘って、水をためたいんだ。田んぼに、水ひきたいからなあ」
原來農民是到這裡挖水窖、引水和儲水澆蓋農田。

村人たちは土を掘ったり運んだりして、働き始めました。
農民門就像條螞蟻樣的又搬又挖。

だいだらぼうは、ふと思いました。
太大郎這突然就想。

(よし、おれが手伝ってやろう。だって、おれが子供のころ、村のみんなは食べ物わけてくれたものな。うん、恩返しするなら今だ)
這好麻煩哦、我這只要稍微一刨、反正我小時候這些農民也跟我過東西吃、養過我、作個順水人情。

その夜、村のみんなが寝静まったのを見届けると、だいだらぼうは大きな手で地面を掘り始めました。
晚上、等全村人都睡熟了、太大郎這就開始用手刨土。

「うんこらしょ」
開搞

いくらだいだらぼうでも、深くて広いくぼ地を作るのは大変です。
但這就一個人想挖個大窖還是有點難度的。

掘って掘って一生懸命掘っているうちに、だいだらぼうの指の先がやぶれて血が流れて来ました。
這刨到刨到、太大郎的手過破皮出血了。

(痛いけど、がんばらないと)
但是太大郎還是想幫窖搞完起來。

そうして掘り続けて夜が明けるころ、なんとまわりが八キロもある大きなくぼ地を作ったのです。
這就挖一個晚上天坑、到了早上一條八公里的大水渠成了。

だいだらぼうは、泥だらけの手でおでこの汗をふきました。
太大郎就用全部是泥巴的手抹自己臉上的汗。

顔が、泥と血で汚れました。
臉上一些泥巴還有血印子。

だいだらぼうは腰をさすりながら山へもどると、大あくびをしてやっと眠りました。
太大郎幫腰一扶、這就又躺山上睡覺去了、呼嚕一哈就打起來了。

何も知らず集まって来た村の人たちは、大きなくぼ地を見てびっくり。
第二天農民們又來上工、看到這渠就成了。

「だれだろう? ひと晩でこんな大きな沼を作ったのは」
這一晚上就這麼大條水庫了啊。

「だいだらぼうが、やってくれたんだ。ありがたいこった、ありがたいこった」
是太大郎幫我們搞的啊、太大郎。

若者も年寄りも、手を取り合って喜びました。
不管是小屁股還是老杆子都舉手歡呼。

それからまもなく、だいだらぼうは大足村(おおだらむら)へ遊びに行きました。
這就㫘好久、太大郎去大踋村看哈子去了。

大足村は、だいだらぼうの故郷です。
大踋村就是太大郎出生的地方。

だいだらぼうが姿を見せると、みんなが集まって来ました。
看到太大郎來、人都潽滿了。

「よく来たなあ、元気だったか」
這都問他這段時候過得好吧。

「だいだらぼう、久しぶりだなあ」
好久都㫘看到太大郎啦。

だいだらぼうは、みんなが喜んでくれたのでうれしくてたまりません。
太大郎看到大家歡迎、自己也開心。

「いやあ、おれもこの通り大きくなったから、恩返しに来たんだよ。何かおれに出来ることはないか?」
太大郎就講自己現在也長這麼大、可以回來幫大家作事了、就問有甚麼可以幫忙吧。

すると村長が、目に涙をためて言いました。 
村長這就眼睛水雙拋。

「お前は本当にいいやつじゃ。子供のころのお前が、あんまりよく食うもんだから、村には食べ物がなくなって、追い出したというのに」
就講太大郎心善啦、明明自己以前因為吃東西太多幫全村吃空著趕走了去。

「いやあ、追い出されたんじゃねえ。勝手に出て行ったんだ。今でも、みんなよく食べ物をくれたと感謝してんだ。なあ、それより何かおれに出来ることないか」
太大郎就講不是趕、是當初自己要走的、這就講小時候也著大家喂過了、現在可以幫忙。

村長はうなずいて、東の方を指さしました。
村長這就幫腦鬠一點、指到東邊。

「なら、たのまれてもらうけどな。村の東にある哺時臥山(くれふしやま)のせいで、日の出がおそくなって困っとるんじゃ。日の出がおそいもんで、みんな朝ねぼうしてしまうんじゃよ。だから、朝寝坊山(あさねぼうやま)って呼んでいるんじゃ」
好、那就託你辦這事、東邊的哺時臥山、因山高、太陽出來都著擋到、這就全村人起床遲、就都喊他睡懶覺山了。

村の人たちも言いました。
其他人也開始講話了。

「そうだ。朝ねぼうするから仕事がおくれてな、そのおかげで村は、いつまでたっても貧乏なままだ」
我們天天睡懶覺、這村子就一直窮。

「だいだらぼうよ、あの朝寝坊山を、どこか遠くへ運んでくれねえか」
這就要太大郎移山了。

だいだらぼうは、力強くうなずきました。
太大郎一哈就應了。

「よし、まかせてくれ」
我這就幫山移了。

だいだらぼうは、さっそく朝寝坊山のふもとを掘り始めました。
太大郎這就從懶覺山的根部開始刨。

穴が掘れると、そこに指をつっこんで
等手指頭可以伸進去一條縫、這就一抓。

「うーん」
發力

と、朝寝坊山を地面からひきちぎろうとしましたが、なんといっても相手は山です。
太大郎想直接舉山、但是畢竟是條山。

持ちあげようとすると、だいだらぼうの足が地面にめり込んでいきました。
再發力、立足之地二條天坑。

そしてそのたびに、ゴゴゴゴゴーッと、地震がおきます。
這就接連的地動山搖。

だいだらぼうの汗は、大雨のように村の人たちの上に降りました。
太大郎的汗化成大雨往村裡人腦鬠上面淋。

「もう、ひといきだ!」
爛!

歯をくいしばり、力をふりしぼって、だいだらぼうは朝寝坊山を持ちあげました。
太大郎鼓足最後一口氣、牙齒一咬、這懶覺山就起來了。

バリバリバリー!
聲響。

ついに朝寝坊山は、地面から離れました。
這就終於這山是上天了。

だいだらぼうは朝寝坊山を持ちあげて、腰のあたりでかかえました。
這又往腰上一抱。

「けど、どこへ引っ越すかなあ。朝寝坊山が移ってきて困る人がいたら、いやだしなあ」
但現在是不曉得要幫山往哪裡甩、掗哪裡都不怎麼好。

だいだらぼうは朝寝坊山をかかえたまま、あちこち見まわしました。
太大郎這就抱到山、這邊那邊望。

「うん? ・・・ああ、あそこがいい」
唉、那邊有條好地方。

だいだらぼうは、のっしのっしと北西の方へ歩き出しました。
太大郎這就穩重的向北西過去了。

そこは、誰一人住んでいない土地です。
那裡是一個人都㫘得。

だいだらぼうは大足村から八キロも、朝寝坊山をかかえて行きました。
這就抱山走到離大踋村的八公里的北西。

そして、
一掗

ドスーン!
巨響。

空にひびが入るかと思うような大きな音をたてて、朝寝坊山の引っ越しが終わりました。
一道巨震撕裂天地、象徵這懶覺山也是搬完了。

おしまい
结束

前のページへ戻る
(回到上一页)

     1月 6日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
東京消防出初め式の日
きょうの誕生花
譲葉(ゆずりは)
きょうの誕生日・出来事
1989年 亀田 大毅 (ボクシング)
恋の誕生日占い
裏表のない性格で、自分の思った通りに行動します。
なぞなぞ小学校
ネズミが4匹で食べる食べ物は?
あこがれの職業紹介
女優
恋の魔法とおまじない 006
好きな人と近くの席になれる呪文
  1月 6日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
芝居見物
きょうの世界昔話
ホジャおじさんのズボンと上着の買い物
きょうの日本民話
朝寝坊山の引っ越し
きょうのイソップ童話
キツネとイヌ
きょうの江戸小話
平林
きょうの百物語
チロリン橋

福娘のサイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ