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ふくむすめどうわしゅう(福娘童話集) > にほんむかしばなし(日本民間故事) > 一月
1月8日の日本民話
キツネの恩返し
狐狸的报恩
翻訳者 中国廣東省恵州学院 陳怡彤
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
むかしむかし、ある村に、人をだます事が上手なキツネが住み着きました。
很久很久以前,在一个村子里,住着一只很擅长骗人的狐狸。
キツネは夜になると娘に化けて酒に酔った人のみやげをぬすんだり、風呂に入れると言って川や沼に人を入れたりしておもしろがっていたのです。
到了夜晚时分,狐狸会变成一位姑娘,有时偷走喝醉的人身上的礼品,有时说是洗澡却把人放进河里或沼泽里,它觉得这样很有意思。
ある夜の事、キツネが娘に化けて村はずれで待っていると、次助(じすけ)じいさんが通りかかりました。
有一天夜里,狐狸又变成姑娘在等待村子里落单的人的时候,次助老爷爷从这里路过。
キツネは道ばたにうずくまって、
「次助じいさん。わたし、お腹が痛くて歩けないの。どうか村まで、背負って下さいな」
と、頼んだのです。
狐狸蹲在道路旁(向次助老爷爷)说道,“次助老爷爷。我的肚子痛的走不动了,能不能把我背到村子里啊”
ところがこの次助じいさん、なかなかのやり手で、
「これはこれは、こんな美人の娘を背負えるのは、なんともありがたいこっちゃ」
と、キツネの娘をひもでしっかりと背中にしばり、歩き始めたのです。
但是次助老爷爷是个能干的老手了,说着,“这真是这真是,能够背这么漂亮的姑娘,是多么荣幸的事情啊”,却用绳子把变成姑娘的狐狸紧紧地绑在背上,才开始走路。
村の入口まで来ると、キツネの娘は、
「もう、お腹は治りました。ここからは一人で歩けますので、おろしてください」
と、頼みましたが、次助じいさんは聞こえないふりをして、村の者が集まっている場所まで背負い、
「キツネを捕まえたぞ! みんなでしばりあげろ!」
と言って、村人みんなでキツネをしばりあげると、枯れ草を燃やした煙でキツネをいぶりたてました。
等来到了村子的入口的时候,变成姑娘的狐狸请求道,“肚子已经恢复了,从这里开始我可以自己走了,请把我放下来吧”,但是次助老爷爷装作没有听到的样子,一直(把变成姑娘的狐狸)背到了村里人聚集的地方,说道,“抓到狐狸喽,大家把它绑起来啊!”于是大家把狐狸绑起来后,点燃枯草,用烟来熏狐狸。
キツネの娘は苦しくて、とうとうキツネの正体を現してしまったのです。
变成姑娘的狐狸因为很难受,最终现出了狐狸的原形。
「さて、このキツネをどうしてくれようか?」
“那么,要拿这只狐狸怎么办呢?”
「イタズラギツネだ。逃がすわけにはいかないな」
“这是只会恶作剧的狐狸。总不能放它跑了吧”
村人たちは相談して、このイタズラギツネをキツネ汁にして食べてしまおうという事になりました。
村里人商量过后,决定把这只会恶作剧的狐狸做成狐狸汤吃掉。
すると、今までだまって見ていた善作(ぜんさく)じいさんが、
「なあ、殺すのはかわいそうだから、どうか放してやってくれないか」
と、みんなに頼み込んだので、キツネをそのまま逃がしてやる事にしました。
这时候,到现在为止沉默地看着的善作老爷爷说道,“那个,杀掉它好像太可怜了,所以要不请把它放了吧”因为(善作老爷爷)对大家的请求,所以决定让狐狸就那样逃走了。
それからキツネは、イタズラを一切やめました。
在那之后狐狸再也没有恶作剧了。
そしてキツネの恩返しなのか、それから善作じいさんには良い事ばかりが続いて、とうとう村一番の長者になったという事です。
之后也许是狐狸的报恩吧,在那之后在善作老爷爷身上一直发生好事,最终成为了村子里的首富。
おしまい
完结
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