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 1月8日の世界の昔話
 
  イラスト 「ぺんた♪」  運営サイト 「Trying to be a good day*」
 
 おいしいおかゆ
 グリム童話 →グリム童話の詳細
 
 アニメサイズ
        Max 2880×2160 字幕「日本語」「英語」
 イラスト 「ぺんた♪」  運営サイト 「Trying to be a good day*」
 
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 投稿者 「凛音」  凛音
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 投稿者 「眠りのねこカフェ」
 
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 投稿者 「ぐっすり眠れる優しいおやすみ朗読」
 
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 制作: ユメの本棚
 
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 投稿者 「さとり すすめ / Susume ASMR」
 
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 投稿者 「テツの朗読チャンネル」
 
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 制作: ぐっすり眠れる癒しの朗読【壽老麻衣】フリーアナウンサーの読み聞かせ
 
 
 
 
  むかしむかし、ある町に、とても貧乏(びんぼう)な家がありました。住んでいるのは、心の優しい女の子とお母さんの二人です。
 
  ある日の事、この家には食べる物が、もう何もなくなってしまいました。「困ったわね。すまないが森へ行って、木の実を拾って来ておくれ」
 女の子はお母さんに言われて、森へ木の実を拾いに行きました。
 
  すると、一人のおばあさんが現れて尋ねました。「おや、こんな森の中に一人で来るなんて。どうしたんだい?」
 「はい、家には食べる物が何もないので、木の実を拾いに来ました」
 「そうかい、それは感心だねえ。じゃあ、おばあさんが良い物をあげよう」
 
  そう言っておばあさんは、女の子に古ぼけたおナベをくれました。
 それは、とても不思議なおナベでした。
 
  おナベに向かって、「おナベよ、煮えろ」
 と、言うと、温かくておいしいおかゆが自然に出て来て、
 「おナベよ、止まれ」
 と、言うまで、おかゆは出て来るのです。
 おかげで女の子もお母さんも、お腹が空いて困る事はなくなりました。
 
 ある日、女の子が隣の町へ出かけた後で、お母さんはおかゆが食べたくなりました。
 
  そこで女の子の真似をして、「おナベよ、煮えろ」
 と、言ってみました。
 すると、おナベはちゃんとおかゆを作ってくれました。
 ところがお母さんは、おかゆの止め方を知らなかったのです。
 「おナベよ、もういらないよ。お腹は一杯だよ」
 
  いくらお母さんがそう言っても、おかゆはどんどん煮えて、おナベからあふれ出しました。 
  やがておかゆは台所からあふれ出ると、家中をいっぱいにして、とうとう家の外へ流れ出しました。 
  それでもおかゆは、止まりません。 
  隣の家も、その隣の家も、そのまた隣の家も、とうとう町中がおかゆだらけになってしまい、町の人たちもみんなおかゆに流されていきます。 
  そして、おかゆが町はずれまで来た時、隣の町から女の子が帰って来ました。女の子は、ビックリして言いました。
 
         「おナベよ、止まれ!!」やっと、おかゆは止まりました。
 
  その後、町の人たちは町中にあふれているおかゆを少しずつ食べながら、自分の家へ帰って行ったそうです。
 使い方を知らないの物を勝手に使うと、とんでもない事になると言うお話しでした。
 おしまい
 関連する記念日紹介
 「七草がゆ」について (366日への旅)より
 
  記念日イメージキャラ 福ちゃん イラスト「ぺんた」 ※無断転載禁止
   
 
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