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3月9日の日本民話
(3月9日的日本民間故事)
塩買い大黒 (健全普通話版)
買鹽的大黑尊者
・日本語 ・日本語&中国語
むかし、薩摩の国(さつまのくに→鹿児島県)で、塩がとても少なくなった年がありました。
在很久很久以前、有一年的薩摩國鹽是十分十分的缺。
特に川内(せんだい)のあたりがひどく、奉平寺(たいへいじ)というお寺でも和尚さんや小僧が、毎日、朝から晩まで塩探しに走り回っていました。
而其中最嚴重的又要屬川內一帶、竟然就是連這奉平寺內裡的方丈跟小和尚也都在從早到晚的每天花時間找鹽了。
そんなある日です。
而某日。
本堂を掃除していた小僧は、本堂でどっかりと座っている大黒さんを見ながら、うらめしそうにつぶやきました。
正在佛堂裡進行著清潔的小和尚、可就是人家看到了被供養著還安穩的坐在那兒的大黑金身、就感覺直接是氣不打一出來。
「大黒さんは、よかね。
你可是真自在呀、大黑尊者。
みんなが塩不足で困っとるのに、いつものんびりとひまそうに。
瞧瞧你悠閒的那副德性、我們明明都給缺鹽缺的焦頭爛額了都。
だいたい大黒さんは、福を持って来るのが仕事じゃろう。
還是你會呀、說你能給我們大家夥帶來福氣。
それが何もせんで、座っちょるだけか?
可你現在不就甚麼都沒幹、淨在那兒光坐著嗎?
そうじゃろ?
我說的有問題嗎?
なあ、黙っとらんで、何か言うてみい」
啥玩意兒、別不說話呀、快給我吱兩聲聽聽。
しかし相手は木彫りの大黒さんなので、いくら文句を言っても返事をするわけがありません。
可就是這一具被木頭雕刻而成的大黑尊者、你就是給他罵了個狗血淋頭人家也是八風吹不動呀。
「けっ、こげん言っても、返事もなかか」
哼、我都這樣罵你了、你可還是真能忍呢。
腹が立った小僧は大黒さんを足でけりつけると、本堂を出て行きました。
氣炸了的小和尚直接又是過去給人大黑尊者踹上了一腳、後便就離開了佛堂。
さて次の日、大変な事が起こりました。
但就是從第二天開始、很嚴重的事情發生了。
大黒さんの姿が、どこにもないのです。
大黑尊者他的金身這不可就上哪兒也找不著了嗎。
お寺のみんなはあちこち探しましたが、やっぱりどこにもありません。
為此事已經是出動了寺廟裡面的所有人、可最後硬就是沒有尋出一個該有的結果。
「もしかして、泥棒にでも盗られたんじゃろか?」
難不成是來了小偷把我們的這玩意兒給偷了?
「そうかもしれんな。何せ、これだけ探しても見つからんのじゃから」
說不定就是了、那你說要不然為何大家都把全寺上下都給翻遍了卻都還沒摸著個影了。
「まあ、今は大黒さんよりも塩の方が大事じゃ」
得了吧、都這時候了、比起尊者金身、現在的鹽才是我們的當務之急。
「そうじゃな」
這話說的也對。
やがてみんなは、大黒さんを探すのをあきらめてしまいました。
不一會兒後、大家夥們索性就先給大黑尊者的事暫且給放下了、不去再找了。
それから、間もなくの事です。
就這事過去了也沒太久。
川内の港に、塩を山の様に積んだ船がやって来ました。
川內的港口這天是迎來了大輪船、而就在船上是有滿載了如同大山那麼多龐大分量的鹽呢。
川内の人々は大喜びで迎えましたが、誰が船を頼んだのか分かりません。
川內的人這下可好、一個個都開始全部雀躍了、可究竟是誰給拉來了鹽這事沒一人知情。
そこで船頭に聞いてみると、
大家這都打聽問船老闆呀。
「それが四、五日前に、『川内に塩を届けてくれ』ちゅうて、どっさり金を置いて行った人がおったのです。
是在我四五天前有收到了一位老闆通知、他給我丟下了一大堆的錢、留下這樣的一句話『將鹽給我拉去川內』、然後竟然就轉身離開了。
何とも変わった格好の客でな。
我看老闆的行頭也是奇異呢。
大きな袋かついで、頭巾をかぶっとったよ」
と、首をかしげて答えるのです。
手上拖著個大麻袋、頭上是包了個頭巾。
船老闆回答眾人時、他自己的表情也很納悶了。
それを聞いた小僧は、びっくりです。
可一聽到這個的小和尚卻是把自己給嚇了一跳。
「そっ、その格好は、大黒さんじゃ。まさかうちの大黒さんが」
「你說的那副行頭、這、這可不就是大黑尊者嗎、天啦、真還能得是我們自家的大黑難道不成 」
そしてあわてて寺に戻った小僧は、本堂を見てびっくり。
現在的小和尚是連忙的開始急匆匆的跑回了寺廟、可等真到了佛堂就是徹底給嚇了一跳。
何と大黒さんが、ちゃんと元の場所に座っているではありませんか。
這可不大黑尊者現在就給那兒原位繼續安坐著嗎。
しかも大黒さんの足が砂で汚れており、おまけにその砂が本堂の縁側からずっと続いているのです。
可就是此刻的大黑尊者腳上是沾滿了泥沙、況且這地上的一道道泥巴翻天的印子還一直從佛堂延續到了外面的緣側了。
さらによく見ると、大黒さんのかついでいる大きな袋が、前よりも少し小さくなっているのです。
小和尚又是繼續一瞧、這可不也給發現了此刻的大黑尊者的大麻袋現如今也給變成了不那麼大的大麻袋了嗎。
小僧はその場にひれ伏すと、
小和尚當即這就是直接給五體投地了。
「大黒さん、この前は失礼しました! そして塩を、ありがとごわした」
大黑尊者、之前是我冒犯了呀!然後還有你的鹽、真是十分感激。
と、手を合わせて謝ったそうです。
小和尚雙手合十由衷了表達了自己的歉意。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
塩買い大黒
福神買鹽
むかし、薩摩の国(さつまのくに→鹿児島県)で、塩がとても少なくなった年がありました。
到好久以前、薩摩国有年就好缺鹽。
特に川内(せんだい)のあたりがひどく、奉平寺(たいへいじ)というお寺でも和尚さんや小僧が、毎日、朝から晩まで塩探しに走り回っていました。
特別是川內這塊、連廟裡的和尚都一天到夜的邏鹽去了、經都不念了。
そんなある日です。
這就有天。
本堂を掃除していた小僧は、本堂でどっかりと座っている大黒さんを見ながら、うらめしそうにつぶやきました。
廟堂裡面的小和尚就看到立到的福神像、就有點埋怨。
「大黒さんは、よかね。
みんなが塩不足で困っとるのに、いつものんびりとひまそうに。
就講現在㫘鹽、也不施展下子你的神通。
だいたい大黒さんは、福を持って来るのが仕事じゃろう。
講福神都起不來作用。
それが何もせんで、座っちょるだけか?
就獃坐到上面甚麼都不管。
そうじゃろ?
なあ、黙っとらんで、何か言うてみい」
喊福神顯靈回答自己的質問。
しかし相手は木彫りの大黒さんなので、いくら文句を言っても返事をするわけがありません。
但是別個就只是個木樁子、任你講些甚麼都是八風吹不動。
「けっ、こげん言っても、返事もなかか」
小和尚看㫘得迴應、只是一味的惱怒。
腹が立った小僧は大黒さんを足でけりつけると、本堂を出て行きました。
膼了一踋雕像解氣、走了。
さて次の日、大変な事が起こりました。
第二天、這鬼事就來了。
大黒さんの姿が、どこにもないのです。
這就財神像跑不見了、哪裡都看不到。
お寺のみんなはあちこち探しましたが、やっぱりどこにもありません。
整條廟裡面都邏高了、㫘點脈絡。
「もしかして、泥棒にでも盗られたんじゃろか?」
莫是著賊頭搞去了啊。
「そうかもしれんな。何せ、これだけ探しても見つからんのじゃから」
估計就是、不然怎麼可能哪裡都看不到啦。
「まあ、今は大黒さんよりも塩の方が大事じゃ」
算了、先不管福神了、現在要快去邏鹽。
「そうじゃな」
就先這樣子了。
やがてみんなは、大黒さんを探すのをあきらめてしまいました。
好、福神不見的事這就先算了去。
それから、間もなくの事です。
這就一下。
川内の港に、塩を山の様に積んだ船がやって来ました。
川内港口、一山一山的鹽著船拖過來了。
川内の人々は大喜びで迎えましたが、誰が船を頼んだのか分かりません。
鹽來了、川内所有人都是笑了個卵脬翻天、但是這是那個要的貨㫘人曉得。
そこで船頭に聞いてみると、
這就問船老闆。
「それが四、五日前に、『川内に塩を届けてくれ』ちゅうて、どっさり金を置いて行った人がおったのです。
老闆就講是四五天前、有人甩了我一坨錢、讓我幫鹽拖過來、這就過走了、其他㫘細講。
何とも変わった格好の客でな。
講人的樣子也是奇特。
大きな袋かついで、頭巾をかぶっとったよ」
と、答えるのです。
一條大袋子拖到的、腦鬠上面包頭巾。
船長就回憶這條外貌。
それを聞いた小僧は、びっくりです。
小和尚一聽、驚了。
「そっ、その格好は、大黒さんじゃ。まさかうちの大黒さんが」
這條裝扮不就是我屋的福神啊。
そしてあわてて寺に戻った小僧は、本堂を見てびっくり。
小和尚馬上往廟裡面趕、獃了。
何と大黒さんが、ちゃんと元の場所に座っているではありませんか。
看福神不就到原先的現地方坐到的啊、像是根本㫘動過樣的。
しかも大黒さんの足が砂で汚れており、おまけにその砂が本堂の縁側からずっと続いているのです。
再看福神的足邊佈滿泥沙、而且這痕蹟拖到條長印子、到廟的走廊方向。
さらによく見ると、大黒さんのかついでいる大きな袋が、前よりも少し小さくなっているのです。
再看福神的袋子、比起之前變小了。
小僧はその場にひれ伏すと、
小和尚當場就是五內感銘、人過一下伏落去了。
「大黒さん、この前は失礼しました! そして塩を、ありがとごわした」
這下見識到福神神通、馬上就悔過自己之前的過錯、又是跟對到福神言這次的感激。
と、手を合わせて謝ったそうです。
二個手一合、就好虔誠的守到那裡的。
おしまい
结束
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