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3月26日の日本民話
(3月26日的日本民間故事)
沼女の手紙 (健全普通話版)
幽女手信
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、あるところに、みぞう沼という沼があり、その沼の近くに孫四郎(そんしろう)というお百姓が住んでいました。
在很久很久以前、某處就有著一個叫做溝浦沼的溼地、而位於溼地的近邊也就是一位叫做孫四郎的農民屋子。
ある日、村人たちが大勢で、お伊勢参りへ出かける事になりました。
這天、村子裡的大夥們人頭涌動、因為都正趕著今天去參加伊勢的廟會大典呢。
孫四郎も誘われたのですが、家が貧乏だったので誘いを断ると、いつもの様にみぞう沼へ行って岸の草を刈っていました。
孫四郎他呀也是被認識的熟人相邀了、但就是也給他一個勁的拒絕了去、原因可就是自己家窮、那能還有那些個心思呀、和往常一樣的四郎他來到了經常去的溼地就在這裡幹起了農活割牛草。
すると突然、沼から美しい女の人が現れて、孫四郎にこう言ったのです。
可就是一個突然、這不沼地的水面裡跳出了一位秀麗的美人嗎?美人還朝著四郎說了話。
「お前さんが、毎日そうやって岸の草を刈ってくれるので、本当にありがたく思っております。何か礼をしたい思うが、望みの物はありませんか?」
你這傢伙呀、我都看你每天來我家這兒給我門口前割草呢、真的是我都不知道現在要怎麼才能夠訴說出我內心的感謝、我真的就是想跟你來個甚麼啥的、禮物呀、你說吧、不想問我要個啥?
「はい、わたしはお伊勢参りがしたいのですが、お金がなくて、それが出来ません」
這、當然想呀、我本來其實也是很想跟人家一起去伊勢的廟會討個彩頭、可手上就沒有多餘的一丁點兒錢、連點路費都湊不出。
孫四郎が言うと、女の人はにっこりして、
見四郎這麼一說、美人隨即就是一笑。
「それは、たやすい事。
這不超級簡單嗎。
わたしが、お伊勢参りに行くお金をあげましょう。
這錢我現在就代替你給出了吧、就當是去伊勢路上的盤纏。
しかし、一つ頼みがあります。
可這邊也是有一點兒要求的呢。
途中、富士山のふもとに青沼と言うのがあるから、そこへ寄って来てもらいたいのです。
那就是你到半路呀、就是富士山山腳下的青沼呀、到時你能順便的就替我跑一趟嗎?
その沼へ行って手を叩くと、沼から女が出てきます。
你只要走到了青沼地、然後在邊上給我拍拍幾次手、那裡面也就會同樣的出現一位女子呢。
それはわたしの妹ですから、妹に手紙を渡して下さい。
其實呀、人家可就是我的妹妹、我這不是就想讓你給我捎封信嗎。
さあ、これはお伊勢参りのお金と手紙です」
行的話那就先這樣吧、這是給你的小錢袋子還有信封、來拿著吧。
そう言って沼の女は、孫四郎にお金と手紙をくれました。
就這樣說道的美人給人家四郎是真的將錢以及手信給遞了過去。
孫四郎は大喜びで村に戻ると、お伊勢参りに参加して、みんなと一緒に旅立ちました。
那這下可就把四郎一整個人都樂壞了、連忙返回了村子、找人一起搭夥去伊勢玩耍咯。
さて、一行が富士山の近くに来た時、孫四郎はみんなと別れると教えられた青沼を探す事にしました。
就說說現在路途已經到來了富士山的腳下、四郎就在這與大夥們先道了一個別、幹啥呀、準備訪青沼去了。
途中で六部(ろくぶ→六十六ヶ所のお寺をまわる巡礼の人)に出会ったので、孫四郎が青沼の場所を尋ねてみると、六部が不思議そうに尋ねました。
又是走著走著呀撞見了一位正在巡禮六十六所佛國的信徒、四郎給人家搭上了話、問起了這青沼要怎麼走、而人家現在的表情看著就開始納悶了。
「青沼ですか? 知ってはいますが、なぜ青沼へ行くのですか? なにしろあそこは、怪しい物が住んでいるとのうわさですから」
青沼、我這地方我知道呀、可你為啥是想要去那個地方呀?那邊上不都大家傳聞說有甚麼邪物出沒嗎。
「怪しい物? いや、そんなはずはありません。そこには親切な沼女の妹が住んでいるはずですから」
邪物?不是吧、我看也許未必、應該不是那樣吧、別人或許也就只是幽潭之主的妹妹罷了。
孫四郎は沼女の事を話して、沼女にもらった手紙を六部に見せました。
四郎此時也給人說起了水中美人的事、還給人家連信都讓他看了呢。
すると六部がその手紙を読んで、
而當信徒就是拿起這封手信一瞧之時。
「これは大変だ!」
我的個媽媽呀!
と、言うのです。
驚訝極了。
「何が、大変なのですか?」
這這這、咋回事呀、給你嚇的?
字が読めない孫四朗が尋ねると、六部が手紙を読んでくれました。
人家四郎可不識字、現在還要去拜託信徒給自己來念呢。
《この男は、毎日わたしの沼の草を刈って、わたしの隠れる場所をなくしてしまう。
《就是這個男人、這傢伙硬是每天都要來我的家門前割草、現在是害的我連一點藏身的地方都找不著了。
取って食おうと思うけれど、そうすると沼にわたしのいる事が人間たちにばれてしまう。
我都恨不得就一口給他吞了、但這樣到時事情萬一一鬧大我在潭子裡面的事情不就給其他人暴露了嗎?
そこで、お前の所へ寄らせるから、代わりに食べておくれ。
所以我就使喚他現在來到了你的那裡、拜託妹妹你就代替我將他給一口吞了吧。
みぞう沼の姉より》
你溝浦沼的姐姐留》
それを聞いた孫四郎がまっ青な顔で震えていると、六部がにっこり笑って言いました。
這玩意兒一念到四郎的耳朵裡、人家瞬間是給嚇的一張臉全青了、可反對的、信徒是給一整個笑傻了。
「心配ない。わたしが手紙を書き直してあげよう」
唉唉唉、你也別太給嚇的、我這就幫你個忙把信改上個幾筆這事也就成了。
そして六部は、筆を取り出すと、
只見人信徒這還取出了隨手攜帶的毛筆。
《この男は、毎日わたしの沼の草を刈ってくれるので、何かお礼をしたい。
這個男人呀、他可是為了我天天來我家門口割草呢、得是我的大恩人。
そこで、お前の方でお礼の用意をしておくれ。
所以現在就拜託你、為我把這個人情給他還了吧。
金を生む馬をやってくれると、ありがたい。
就一匹能下金子的馬、這事可就交給你幹了呀。
みぞう沼の姉より》
你溝浦沼的姐姐。
と、手紙を書き直してくれました。
這下倒好、給人的書信用筆改掉了。
そして孫四郎はその手紙を持って青沼へ行き、パンパンパンと手を叩きました。
事情就是這麼一個發展、四郎他呀就帶著這封書信去到了青沼、一到地、啪啪的兩個手掌一拍。
すると美しい女が沼から現れたので、孫四郎は手紙を渡しました。
就這樣水面上就又是一位大美人現身了、於是乎四郎也就順勢的給人遞過去了信。
手紙を読んだ沼女は、しばらく不思議そうな顔をしていましたが、
而當人家大美人也是看完過目了一遍之後、那表情可謂就是不可思議極了。
「ふーん。あの姉が、人間にお礼をねえ。・・・まあいいわ、それでは沼の中へ来てください」
這這這、那位姐姐還有著這樣不為人知的一面呀、為了區區一個人類………得了得了、那啥、你也快跟著我進屋吧。
と、言いました。
美人這樣向人喝道。
「あの、沼の中へ来いと言っても・・・」
這這這、可這屋你是要讓我咋進呀………
孫四郎が困っていると、
四郎一下就給看不透了。
「わたしにおぶさって、目をつぶりなさい」
行行行那來我背你吧、中途給我把眼睛可要好好閉上呀。
と、沼女が言いました。
美人又給出了多餘的提示。
孫四郎が言われた通り、沼女におぶさって目を閉じると、間もなく、
就這樣四郎也不敢不從呀、就照著人家說的、眼睛一閉美人後背一箍。
「さあ、もう目を開けていいですよ」
行了、現在可以給我把眼睛睜開了。
と、沼女が言いました。
美人到家說話了。
孫四郎が目を開けてみると、そこはとても美しい家の中です。
等四郎一睜開了眼、發現了這還真是一個金碧輝煌的家呀。
金びょうぶ、銀びょうぶがたってあって、床の間には美しい宝石が飾ってあります。
就一個客廳、金銀屏風裝飾、寶石玉髓點綴。
孫四郎はしばらくの間、そこで泊まる事になりました。
後面的陸續幾天時間呀四郎可就是被美人給招待在這裡面了。
毎日毎日、大変なごちそうが出て、女中たちが琴やしゃみせんで孫四郎をもてなしてくれます。
這期間天天可謂都是美酒佳餚、就連奏樂演曲的妹妹們也都一群群的將四郎團團圍住呢。
あっという間に数日間が過ぎ、孫四郎は沼女に言いました。
這舒服日子過得真快、沒一會功夫幾天的時間可就直接沒了、四郎開始急了對著人家的大美人妹妹。
「あの、そろそろ帰らせてもらいます」
這這這、繼續這樣打擾您下去、是時候也該讓我回個家吧。
すると沼女は馬屋から一頭の馬を連れて来て、孫四郎に言いました。
好吧、這就人家大美人妹妹轉頭去了馬棚給人家四郎牽過來了一匹馬、開始交待了。
「これは姉に良くしてくれたお礼の馬です。この馬は一日に一合の米をやれば、金を一粒産みます」
你和我姐姐的事我也知道了、這匹馬也算是我代她給你的謝禮、收下吧、你可記住了、一天喂它一手米、這換算下來呀一天也就是它能給你產一粒金。
そして沼女は孫四郎と馬を背負うと、再び沼の外へと送ってくれました。
說完、美人妹妹也就一手四郎一手小馬的擎住兩位將人往門外請了。
孫四郎は沼女にお礼を言うと、馬にまたがって言いました。
臨走時人家四郎還不忘朝著人妹妹道了句感謝了、這就又是見四郎把馬一騎。
「さあ、とにかく、お伊勢参りに行かなくては」
馬兒呀、總之咱就先去伊勢一趟吧。
すると馬が、ヒヒーン! と、いななくと、不思議な事に孫四郎と馬は、もう伊勢神宮へ来ていたのです。
於是馬兒它就忽然呀、哼哼哼哼哼!一嘶、一路坐火箭直衝、這不可就已經不可思議的到邊了嗎?
「うひゃー、何て足の速い馬だろう」
我的個媽呀、這馬兒的踋快的我看都能瞬移呀。
孫四郎はお伊勢参りをすませると、再び馬にまたがって、
又過了個那麼久吧、四郎一趟的伊勢遊玩下來、熱鬧看夠又是馬兒一跨。
「さあ、今度は村に帰らないと」
走、這次咱回家。
と、言いました。
就是這麼隨口一說。
すると馬がヒヒーン! と、いなないて、孫四郎と馬はもう村の入り口に来ていたのです。
馬兒它呀就又是、哼哼!一嘶吼、不到一眨眼的功夫、這不就已經來到了村口嗎?
それから孫四郎は、馬に毎日一合ずつの米をやりました。
再說說後來、此後的四郎又是嘗試了每天抓了一把米喂給了小馬兒。
すると沼女の言った様に、馬は一粒ずつの金を産み落としたのです。
竟然還真和人家大美人妹妹交待的一樣呢、這可不金馬下金、直接是給四郎產出了一小粒黃金呀。
一粒といっても金ですから、大変な価値があります。
即便也就是小小的一粒、但這黃金它可是相當的值錢、價格一點兒也不虛。
孫四郎はたちまち、村一番の長者になりました。
就這樣、四郎轉眼間已經全村第一的首富了。
さて、孫四郎には、なまけ者で欲張りな弟がいます。
現在故事頭一轉就又來到了這四郎弟弟的環節、這弟弟可不學好、一個十足貪心又算計的懶漢。
その弟が、
就是這位弟弟。
「貧乏だった兄さんが長者になったのには、何かわけがあるに違いない」
我那位窮鬼的兄長哥哥到底是走了個甚麼狗運變得那麼發達呀、這裡面肯定就是得有個甚麼名堂在呀。
と、考え、そっと孫四郎の家に忍び込むと中の様子を見張りました。
於是乎呀心懷鬼胎的弟弟這可不直接偷偷溜人哥哥家裡打探去了嗎?
すると奥座敷に馬が一頭隠してあって、それが毎日一合の米を食べては、一粒の金を生んでいるとわかったのです。
天啦、屋內的客廳中藏了一匹馬、然後就只是一手的米竟然就能換購一粒金、而現在這份秘密也是給弟弟看到了眼裡了。
「なるほど、兄さんが長者になったのは、あの馬のおかげか。
我的個乖乖、原來如此呀、我的兄長哥哥都夠發達原來靠的都是那傢伙呀。
しかし、毎日一合の米ではもったいない。
但這不純屬浪費嗎、這要是用在他手上、一天才喂給馬一手米。
おれなら一升(いっしょう→一合の十倍)の米を食わせて、十粒の金を手に入れるのに」
這要得是我呀、直接就是兩三斤、這可不方便又快捷、立馬就是數十金粒到手呀。
そこで弟は孫四郎が留守のすきに馬を盗み出すと、自分の家に連れて行って一升もの米を馬に無理矢理食べさせたのです。
壞弟弟守著自己的哥哥出了門、這一下的功夫就把人家的馬給偷偷牽了、帶回家裡一拴呀直接就是幾斤米想要狂灌。
「さあ、食え食え、どんどん食って、金をどっさり産んでくれ」
來吧、我的小馬兒你倒是快點吞呀、早早的吃米、也給我早早的掉金。
すると馬は、とても元気になって、
就是這樣的一個操作、馬兒它呀、把油給加滿了精力四射、都無處發泄了。
「ヒヒヒーン! ヒヒヒーン!」
哼哼哼哼!哼哼哼哼!
と、いななきながら家を飛び出して、陸中の国(りくちゅうのくに→岩手県と秋田県の国境)のある山の上へ飛んで行ってしまいました。
這可不、一溜煙的功夫就可給從大門口一路的躥上山了、最後這都給你直接是整去陸中國的那邊不知道是哪個山頭上面去了。
今では駒ヶ岳(こまがたけ)と言われている山が、その馬が飛んで行った山だそうです。
好啦、這也就是現今駒岳這座名峰的由來、據說當年呀人家小馬兒可就是把這座山給上了呢。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
沼女の手紙
幽潭女
むかしむかし、あるところに、みぞう沼という沼があり、その沼の近くに孫四郎(そんしろう)というお百姓が住んでいました。
到好久以前、溝浦沼這溼地的邊上就有條喊孫四郎的農民住到的。
ある日、村人たちが大勢で、お伊勢参りへ出かける事になりました。
有天節慶、這村裡人就都去走神社。
孫四郎も誘われたのですが、家が貧乏だったので誘いを断ると、いつもの様にみぞう沼へ行って岸の草を刈っていました。
四郎也被邀了、但是自己屋裡窮㫘功夫搞這些其他的、就又跑到溼原去割自己的牛草。
すると突然、沼から美しい女の人が現れて、孫四郎にこう言ったのです。
突然這就幽潭裡面出來條乖女的、跟四郎這麼講。
「お前さんが、毎日そうやって岸の草を刈ってくれるので、本当にありがたく思っております。何か礼をしたい思うが、望みの物はありませんか?」
就講你每天來這裡幫我割雜草、自己表示感激、你有甚麼想要的東西吧、我可以幫你實現。
「はい、わたしはお伊勢参りがしたいのですが、お金がなくて、それが出来ません」
四郎就講自己也想跟其他人一起到神社玩去、但是自己窮。
孫四郎が言うと、女の人はにっこりして、
女就一笑。
「それは、たやすい事。
わたしが、お伊勢参りに行くお金をあげましょう。
這事太簡單了、錢就我出啦。
しかし、一つ頼みがあります。
但是先。
途中、富士山のふもとに青沼と言うのがあるから、そこへ寄って来てもらいたいのです。
富士山踋底下也有塊青沼地、你要先跑躺那裡。
その沼へ行って手を叩くと、沼から女が出てきます。
到地方了你就拍手板、裡面也住得有一個跟我一樣的。
それはわたしの妹ですから、妹に手紙を渡して下さい。
那就是我屋妹、我要你幫這個口信帶起她。
さあ、これはお伊勢参りのお金と手紙です」
這是東西、錢和信。
そう言って沼の女は、孫四郎にお金と手紙をくれました。
這就幫東西過起四郎手了。
孫四郎は大喜びで村に戻ると、お伊勢参りに参加して、みんなと一緒に旅立ちました。
四郎這就好高興、也過進入隊伍跟別個一起了。
さて、一行が富士山の近くに来た時、孫四郎はみんなと別れると教えられた青沼を探す事にしました。
到了半途、四郎不忘囑託出了隊伍、去邏潭女講的妹妹了。
途中で六部(ろくぶ→六十六ヶ所のお寺をまわる巡礼の人)に出会ったので、孫四郎が青沼の場所を尋ねてみると、六部が不思議そうに尋ねました。
半路就遇到個專家、哪裡有廟跑哪裡、四郎就問路這青沼怎麼走啊。
「青沼ですか? 知ってはいますが、なぜ青沼へ行くのですか? なにしろあそこは、怪しい物が住んでいるとのうわさですから」
別個就一驚、青沼?你去那裡是搞甚麼、雖講自己曉得、不過都講那裡有條吃人的傢伙。
「怪しい物? いや、そんなはずはありません。そこには親切な沼女の妹が住んでいるはずですから」
四郎㫘覺得沼女會吃人、反而還覺得親切。
孫四郎は沼女の事を話して、沼女にもらった手紙を六部に見せました。
這就幫事全盤拖出、又過別個看了紙信。
すると六部がその手紙を読んで、
專家就一讀。
「これは大変だ!」
這就稀爛!
と、言うのです。
講了。
「何が、大変なのですか?」
有甚麼講法啊?
字が読めない孫四朗が尋ねると、六部が手紙を読んでくれました。
四郎認不來字、就要專家幫自己讀。
《この男は、毎日わたしの沼の草を刈って、わたしの隠れる場所をなくしてしまう。
這尸囟日(U+21CAE)男的賤了個卵脬翻天、每天到我屋門口來割草、幫草皮搞了個稀巴卵爛、搞的我連躲的地方都㫘得了。
取って食おうと思うけれど、そうすると沼にわたしのいる事が人間たちにばれてしまう。
我又不想吃了他暴露我到這裡。
そこで、お前の所へ寄らせるから、代わりに食べておくれ。
我現在幫他送你屋去、你就幫忙我吃了。
みぞう沼の姉より》
我是你姐。
それを聞いた孫四郎がまっ青な顔で震えていると、六部がにっこり笑って言いました。
四郎一聽是這案子、冷汗直冒、專家就笑。
「心配ない。わたしが手紙を書き直してあげよう」
そして六部は、筆を取り出すと、
我幫你改下子、莫慌、這就取筆了。
《この男は、毎日わたしの沼の草を刈ってくれるので、何かお礼をしたい。
這男的每天到我屋門口幫我割草、我要報答別個。
そこで、お前の方でお礼の用意をしておくれ。
我就喊人去你那裡、你就幫我幫辦法想了。
金を生む馬をやってくれると、ありがたい。
みぞう沼の姉より》
幫他搞匹會下金子的馬、我是你姐。
と、手紙を書き直してくれました。
這就改了筆。
そして孫四郎はその手紙を持って青沼へ行き、パンパンパンと手を叩きました。
四郎就帶到信、走到水邊、幾下手板一拍。
すると美しい女が沼から現れたので、孫四郎は手紙を渡しました。
這就出來條好乖女的、四郎幫信一遞。
手紙を読んだ沼女は、しばらく不思議そうな顔をしていましたが、
女的就好奇怪。
「ふーん。あの姉が、人間にお礼をねえ。・・・まあいいわ、それでは沼の中へ来てください」
我姐還是這麼一條人啊、算了、進來吧。
と、言いました。
喊四郎下來。
「あの、沼の中へ来いと言っても・・・」
但是四郎怕。
孫四郎が困っていると、
「わたしにおぶさって、目をつぶりなさい」
と、沼女が言いました。
我背、你到我背上來、眼睛閉到、主人就交待了。
孫四郎が言われた通り、沼女におぶさって目を閉じると、間もなく、
四郎照辦。
「さあ、もう目を開けていいですよ」
と、沼女が言いました。
好、開眼。
孫四郎が目を開けてみると、そこはとても美しい家の中です。
眼一看、這就進屋了、裡面好豪華。
金びょうぶ、銀びょうぶがたってあって、床の間には美しい宝石が飾ってあります。
都是些金銀珠寶的傢具擺設。
孫四郎はしばらくの間、そこで泊まる事になりました。
四郎到這裡還被招待了一陣。
毎日毎日、大変なごちそうが出て、女中たちが琴やしゃみせんで孫四郎をもてなしてくれます。
屋裡的婢女好生服侍、宴席舞蹈都有。
あっという間に数日間が過ぎ、孫四郎は沼女に言いました。
這就幾日過了、四郎講。
「あの、そろそろ帰らせてもらいます」
自己想回去。
すると沼女は馬屋から一頭の馬を連れて来て、孫四郎に言いました。
主人這就一匹馬一牽、講。
「これは姉に良くしてくれたお礼の馬です。この馬は一日に一合の米をやれば、金を一粒産みます」
這是我姐要過起你的印鈔馬、你喂它吃米、他跟你過金。
そして沼女は孫四郎と馬を背負うと、再び沼の外へと送ってくれました。
主人這就左肩四郎右肩馬、送回到地上了。
孫四郎は沼女にお礼を言うと、馬にまたがって言いました。
四郎收了禮、倒了謝、跨上馬。
「さあ、とにかく、お伊勢参りに行かなくては」
那就走了啊、去神社玩。
すると馬が、ヒヒーン! と、いななくと、不思議な事に孫四郎と馬は、もう伊勢神宮へ来ていたのです。
這馬就一唏、就跟開飛機樣的、這過人已經不到沼地、到邊了。
「うひゃー、何て足の速い馬だろう」
這莫不是有一千馬力哦。
孫四郎はお伊勢参りをすませると、再び馬にまたがって、
四郎神社逛舒服了、這就又上馬。
「さあ、今度は村に帰らないと」
回屋!
と、言いました。
すると馬がヒヒーン! と、いなないて、孫四郎と馬はもう村の入り口に来ていたのです。
馬這就一唏、好傢伙到邊了。
それから孫四郎は、馬に毎日一合ずつの米をやりました。
四郎這就開始試這條馬的印鈔能力了、每天喂它吃點米。
すると沼女の言った様に、馬は一粒ずつの金を産み落としたのです。
這還就真的下金子了。
一粒といっても金ですから、大変な価値があります。
孫四郎はたちまち、村一番の長者になりました。
一顆小金子都是好多錢、四郎這就全村最富了。
さて、孫四郎には、なまけ者で欲張りな弟がいます。
四郎這就有條弟、又懶又貪。
その弟が、
「貧乏だった兄さんが長者になったのには、何かわけがあるに違いない」
看自己哥哥發財成這條樣子、蛇恨龍有足、這也就不舒服了。
と、考え、そっと孫四郎の家に忍び込むと中の様子を見張りました。
就通通摸哥哥屋裡頭聽風聲去了。
すると奥座敷に馬が一頭隠してあって、それが毎日一合の米を食べては、一粒の金を生んでいるとわかったのです。
印鈔馬的秘密這就被曉得了。
「なるほど、兄さんが長者になったのは、あの馬のおかげか。
怪不得、是這馬的案子啊。
しかし、毎日一合の米ではもったいない。
奤卵。
おれなら一升(いっしょう→一合の十倍)の米を食わせて、十粒の金を手に入れるのに」
是我就多喂馬點米吃、多吃多生都不曉得。
そこで弟は孫四郎が留守のすきに馬を盗み出すと、自分の家に連れて行って一升もの米を馬に無理矢理食べさせたのです。
弟弟看到哥哥出門、幫馬一謀、自己屋裡面一拴。
「さあ、食え食え、どんどん食って、金をどっさり産んでくれ」
來、跟爹幫這些米全吃了、跟我吐錢。
すると馬は、とても元気になって、
「ヒヒヒーン! ヒヒヒーン!」
這馬一下像吃了火藥、電充滿了。
瘋狂叫喊。
と、いななきながら家を飛び出して、陸中の国(りくちゅうのくに→岩手県と秋田県の国境)のある山の上へ飛んで行ってしまいました。
破門而出不見了、講是彪到陸中国哪條山頭上面去了。
今では駒ヶ岳(こまがたけ)と言われている山が、その馬が飛んで行った山だそうです。
就今天的駒岳、講就是因當初的這條馬而得名。
おしまい
结束
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