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10月6日の日本民話
(10月6日的日本民間故事)
ほら吹き甚兵衛 (健全普通話版)
牛皮大王甚兵衛
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、あるところに、甚兵衛(じんべえ)というほら吹きがいました。
在很久很久以前、有一個地方、就有著一位叫做甚兵衛的吹牛皮大王。
ある日の事、
就說說這天吧。
「大変だ! 大変だー! この先の池で、お殿さまが死んでいるぞ!」
出大事啦!出大事啦!大王死在了前方的池塘裡啦!
と、甚兵衛が大声で言うので、それを聞いた殿さまの家来たちが青くなってかけつけてみると、池には殿さまガエルが一匹死んでいるだけでした。
就聽見甚兵衛這樣一句的大聲叫喚、大王的手下們頓時都是坐不住了、臉色鐵青的連忙的跑去了前邊的池塘、然後就是給看見了呀、這不就死的是一隻大王蛙嗎?
「なんとも、悪質なほらを! 許さん!」
天啦、哪有你這樣鬧事的!不可饒恕!
家来たちは甚兵衛を捕まえると、お城に連れて行きました。
立即的、一群官兵就是現場給甚兵衛是拿了下來、押送到大王的殿前去了。
ところが殿さまは怒るどころか、その話しを聞いて大笑いです。
可哪知道大王聽見了是這樣一個事後、不怒反笑。
「よいよい、なかなかおもしろい男じゃ」
好傢伙呀你、還真是一個會整活的有趣的人呢。
殿さまは楽しい事が大好きで、ほらも立派な芸の一つと考えています。
因為這位大王最喜歡的樂子就是讓別人來逗自己開心、所以大王就認為這牛皮若是吹的好的話、那也能算得上是一門本事了。
「甚兵衛とやら、よければ城にいる三人のほら吹き名人と、ほら比べをしてみないか? 勝てたなら、ほうびをやろう」
甚兵衛呀、其實呢、就我府上還有三位門客、跟你一樣呢、人家都是這吹牛皮大王、張口就來的那種、現在本王就給你個機會、讓你跟他們對著吹、贏了的話就有賞錢拿、怎麼樣、想要比一比嗎?
こうして甚兵衛は、殿さまの前でほら比べをする事になりました。
可真別說、甚兵衛還就真是有膽量把這個比試給接了、就這樣呀、殿前吹牛皮大賽正式開始。
呼ばれた三人の家来は、いつもほらの勉強をしているので、ほらがとても上手です。
給叫過來的那三位出場的大王門客、一個個那都是牛皮吹破天、天天的都是在苦練著自己的牛皮技藝呢。
「ふん、こんな田舎者(いなかもの)に、我々が負けてたまるか」
哼哼、鄉巴佬一個、我們才不會輸給你呢。
三人とも、怖い顔で甚兵衛をにらんでいます。
就這三人呀、現在是串通了一氣、都用眼神一齊的狠狠對準甚兵衛瞪著呢。
「では、まずわたしから」
得嘞、那就讓我先來出出手。
一番目の家来が、言いました。
第一位門客呀、這就身先士卒了。
「わたしの国には、一万年もたった大きな木があります。枝は国中に広がっていて、雨が降ってもカサがいりません」
在我的家鄉、有一顆一萬年的參天巨木、枝葉茂盛到樹蔭完全遮蔽了全國、這就一下雨呀、是連傘都不需要呢。
次に、二番目の家来が言いました。
接下來這便又是由第二位門客開始了。
「わたしの国には、富士山をまたいで日本中の草を食べてしまう、とても大きなウシがいます。琵琶湖(びわこ)の水なんか、ひと飲みでなくなってしまいます」
在我的家鄉呀、有一頭巨大的神牛、它龐大的軀體讓其一腳就能跨過一座富士山、就這樣呀、它每天都是在全日本的各處各地尋找著青草吃呢、若是牛渴了話、它就會舔上一舔這琵琶湖裡面的水、只要一口下去、整個琵琶湖就會全部的枯竭呢。
続いて、三番目の家来が言いました。
最後上來的這就是第三位門客。
「わたしの国には、海で顔を洗う大男がいます。大男が海の水を手ですくうたびに洪水(こうずい)が起こり、国中の家が流されてしまいます」
在我家鄉呀、有一位大巨人、每當他掬起一捧海水洗臉時、大家就都會鬧洪災、整個國家裡面的房屋就全被大水一波給沖走咯。
それらのほらを聞いた殿さまは、大喜びです。
聽完了三位飛天牛皮客的滿嘴跑火車、此時的城主大人就是臉上樂呵呵呢。
「よいよい、三人とも、なかなかのほらじゃ」
好呀好呀、真行呀你們三人、吹牛皮果然就是還要得你們上。
殿さまにほめられて、三人の家来は自慢げに胸を張りました。
被大王是給與了肯定的鼓勵、此時的三名門客那臉上的表情就是更為得意了呢。
「さて、甚兵衛。お前のほらはどうじゃ」
好啦、甚兵衛、現在輪到你上了、跟他們也比比你的大牛皮吧。
殿さまの言葉に、三人の家来が甚兵衛を見つめました。
就正當大王這話一說完呀、三名門客的眼神就又是齊刷刷的朝著甚兵衛狠盯了過去。
甚兵衛がどんなほらを吹いても、けちをつけるつもりです。
他們這是在幹甚麼呢?這是準備要接茬呢、等下就是甚兵衛無論說甚麼、就都要找出他的漏洞、給他下不了台。
「はい、では」
好、那我也就。
甚兵衛は座りなおすと、殿さまの方を見て言いました。
甚兵衛將身子先是給擺直了、然後就是面對著大王給人家把自己的牛皮吹起來了。
「わたしは、胴のまわりが三百里(→千二百キロほど)もあって、たたけば世界中に鳴りひびく大太鼓(おおだいこ)を作りたいと思います」
我呢、準備要做一面鼓、它得是天下第一大、又要是天下第一響、我看這鼓面呀、至少得要是三百裡才行呢。
「そんなに大きな太鼓を、どうやって作るのだ?」
那這樣的大鼓你是要準備怎麼做呢?
家来の一人がたずねると、甚兵衛が答えました。
門客的其中一人現在已經是接上了茬。
「まず胴は、一万年もたった大きな木で作り、太鼓の皮は富士山をまたぐウシの皮を張り、それから海の水で顔を洗う大男に太鼓をたたかせます」
先是骨架、這骨架得是需要生長了有一萬年的參天巨樹、再來就是鼓皮、這鼓皮需要是一腳就能跨越富士山的巨大神牛之皮、最後就是這鼓手、鼓手得要用一位巨大無比的大巨人、至少他要是大到能用這海水把臉洗了才夠格呢。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
このほらには、三人の家来もけちがつけられません。
就這個大牛皮一出、三位門客都是頓時啞口無言了起來。
甚兵衛のほらは三人のほらをうまく使っているので、甚兵衛のほらにけちをつけるのは自分たちのほらにけちをつける事になるからです。
因為甚兵衛這是在用人家的台子來給自己搭台、若是這三位門客不識趣的把甚兵衛的台子給拆了、那不就也相當是拆掉了自己的台子嗎。
その三人の様子を見た殿さまは、手を叩いて言いました。
大王觀三位門客現在這幅說不出話的神情、連忙的就是鼓起了掌聲說道了。
「見事! ほら吹き比べは、甚兵衛の勝ちじゃ!」
厲害厲害呀你!這場吹牛皮大賽、本王現在宣佈是你甚兵衛勝出!
ほら吹き比べに勝った甚兵衛は、殿さまにたくさんのほうびをもらいました。
就這樣呀、人家甚兵衛是在大王的面前贏得了這場殿前吹牛皮大賽並奪取了冠軍、拿到了大王賞賜的很多金銀財寶高興的回家了。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
ほら吹き甚兵衛
飛天牛皮客
むかしむかし、あるところに、甚兵衛(じんべえ)というほら吹きがいました。
到好久以前、有條喊甚兵衛的喜歡幫牛皮吹到好大的傢伙。
ある日の事、
這就有一日。
「大変だ! 大変だー! この先の池で、お殿さまが死んでいるぞ!」
夾卵了夾卵了!侯爺到前面的池裡著淹死了!
と、甚兵衛が大声で言うので、それを聞いた殿さまの家来たちが青くなってかけつけてみると、池には殿さまガエルが一匹死んでいるだけでした。
甚兵衛大聲街上一䛥、幫別個門衛是駭到都不看門了、跑去池子一看、幹、是他媽一條侯蛙!
「なんとも、悪質なほらを! 許さん!」
這些個腦鬠有屎的要幫老子整癲起來、我要讓你吃下子虧、讓他下次不得敢。
家来たちは甚兵衛を捕まえると、お城に連れて行きました。
這就來幾個護衛幫甚兵衛一架、帶自己老闆面前去了。
ところが殿さまは怒るどころか、その話しを聞いて大笑いです。
老闆、這批兒講你死了啊、我們這就拉他過來了、但是藩王不怒反笑、聽到這其中曲折。
「よいよい、なかなかおもしろい男じゃ」
侯蛙是把。
殿さまは楽しい事が大好きで、ほらも立派な芸の一つと考えています。
好、過你個機會。
「甚兵衛とやら、よければ城にいる三人のほら吹き名人と、ほら比べをしてみないか? 勝てたなら、ほうびをやろう」
甚兵衛、你若是搞得好還有賞、城裡面也有和你一樣的三條牛皮客、你們就對到吹看哪個贏。
こうして甚兵衛は、殿さまの前でほら比べをする事になりました。
藩王這就也有雅興、搞了個節目供自己來觀賞。
呼ばれた三人の家来は、いつもほらの勉強をしているので、ほらがとても上手です。
這三條牛皮客還是藩王專門收集過來的、就是專門逗自己開心、別個還是條職業的。
「ふん、こんな田舎者(いなかもの)に、我々が負けてたまるか」
鄉賴而已、隨便玩。
三人とも、怖い顔で甚兵衛をにらんでいます。
「では、まずわたしから」
三條傢伙也不想到王面前出醜、鼓足了勁、對到甚兵衛一副好惡的臉。
一番目の家来が、言いました。
第一個上陣的這麼講了。
「わたしの国には、一万年もたった大きな木があります。枝は国中に広がっていて、雨が降ってもカサがいりません」
我老屋有橷好大的樹、曉得好多歲吧?一萬年了、下雨都過不要打傘的。
次に、二番目の家来が言いました。
這就第二條。
「わたしの国には、富士山をまたいで日本中の草を食べてしまう、とても大きなウシがいます。琵琶湖(びわこ)の水なんか、ひと飲みでなくなってしまいます」
我老屋有條牛、大了個卵脬翻天、一踋就是橫跨一條山、全國到處跑吃草、一條湖的水、渴了過幾口就呋完了。
続いて、三番目の家来が言いました。
這就最後一個上。
「わたしの国には、海で顔を洗う大男がいます。大男が海の水を手ですくうたびに洪水(こうずい)が起こり、国中の家が流されてしまいます」
我老屋有條男的、洗臉都是幫海當臉盆、掬一手水就起洪災、一淹就是一條國。
それらのほらを聞いた殿さまは、大喜びです。
王這就過逗了個卵脬翻天、聽他們幾條扯飛天卵談、卵彈琴。
「よいよい、三人とも、なかなかのほらじゃ」
你們三傢伙還是屌。
殿さまにほめられて、三人の家来は自慢げに胸を張りました。
這就被老闆一誇獎、三傢伙是更加得意了。
「さて、甚兵衛。お前のほらはどうじゃ」
來、甚兵衛、就是他們三個了、你斗得過吧?
殿さまの言葉に、三人の家来が甚兵衛を見つめました。
甚兵衛がどんなほらを吹いても、けちをつけるつもりです。
眾人眼光這就對到甚兵衛匯聚、而三條傢伙想的是無論眼前這條傢伙講甚麼都要去扯他的台。
「はい、では」
看爹來。
甚兵衛は座りなおすと、殿さまの方を見て言いました。
甚兵衛這就準備開吹、對到藩王了。
「わたしは、胴のまわりが三百里(→千二百キロほど)もあって、たたけば世界中に鳴りひびく大太鼓(おおだいこ)を作りたいと思います」
我想作條山那麼大的巨鼓、響徹天地。
「そんなに大きな太鼓を、どうやって作るのだ?」
那麼大條傢伙你要怎麼作啦?
家来の一人がたずねると、甚兵衛が答えました。
這就扯台第一人。
「まず胴は、一万年もたった大きな木で作り、太鼓の皮は富士山をまたぐウシの皮を張り、それから海の水で顔を洗う大男に太鼓をたたかせます」
先要挑好木、你老屋那條一萬年的巨木就由爹徵用了、這鼓皮你們不是講有條一踋一山的大牛嗎?那就牛也殺了、打鼓的就交由那條用海當臉盆子的巨人了。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
このほらには、三人の家来もけちがつけられません。
這才剛講一句、三條人的台過都被眼前這條鄉賴扯完了。
甚兵衛のほらは三人のほらをうまく使っているので、甚兵衛のほらにけちをつけるのは自分たちのほらにけちをつける事になるからです。
這就一下不曉得要怎麼去迴應了、扯別個的台子就要先扯自己的了。
その三人の様子を見た殿さまは、手を叩いて言いました。
三條傢伙發獃的當下、王拍起了手板。
「見事! ほら吹き比べは、甚兵衛の勝ちじゃ!」
厲害厲害、你一條傢伙幫我養的三條門客殺了去!屌!
ほら吹き比べに勝った甚兵衛は、殿さまにたくさんのほうびをもらいました。
王也是兌現了自己的諾言、甚兵衛不僅㫘領到罰、回到屋還提了一手金銀。
おしまい
结束
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