福娘童話集 きょうの日本民話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 
     10月 6日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
国際協力の日
きょうの誕生花
きんもくせい
きょうの誕生日・出来事
1961年 松田美由紀(俳優)
  10月 6日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
京のカエル大阪のカエル
きょうの世界昔話
ナイチンゲール
きょうの日本民話
ほらふき甚兵衛
きょうのイソップ童話
セミとキツネ
きょうの江戸小話
十二味のとうがらし
10月 6日の広告

福娘童話集 > きょうの日本民話 > 10月の日本民話 > ほらふき甚兵衛

10月6日の日本民話

ほらふき甚兵衛

ほらふき甚兵衛
埼玉県の民話埼玉県情報

 むかしむかし、あるところに、甚兵衛(じんべえ)というほらふきがいました。
 ある日の事、
「大変だ! 大変だ! この先の池で、お殿さまが死んでいるぞ!」
と、甚兵衛が大声で言うので、殿さまの家来たちが青くなってかけつけてみると、池には殿さまガエルが一匹死んでいるだけでした。
「なんと悪質なほらを! ゆるさん」
 家来たちはおこって、甚兵衛さんをお城に連れていきました。
 ところが殿さまはおこるどころか、その話しを聞いて大笑いです。
「よいよい、なかなかおもしろい男じゃ。よし、わたしの城にいる三人のうそつき名人とうそくらべをしてみろ」
 そこで甚兵衛は、殿さまの前でうそくらべをすることになりました。
 呼ばれた三人はいつもうそくらべの勉強ばかりしているので、とてもうそが上手です。
「ふん、こんな田舎者(いなかもの)に負けてたまるか」
 三人とも、こわい顔で甚兵衛をにらんでいます。
「では、まずわたしから」
 一番めの家来が、言いました。
「わたしの国には、一万年もたった大きな木があります。枝は国中に広がって、雨がふってもカサがいりません」
 すると、二番めの家来が言いました。
「わたしの国には、富士山をまたいで日本中の草を全部食べてしまう、とても大きなウシがいます。琵琶湖(びわこ)の水なんかひと飲みでなくなってしまいます」
 続いて、三番めの家来が言いました。
「わたしの国には、海で顔を洗う大男がいます。大男が海の水を手ですくうたびに洪水(こうずい)が起こり、国中の家が流されてしまいます」
 それらの話しを聞いた殿さまは、大喜びです。
「よいよい、三人ともなかなかおもしろいぞ」
 三人の家来は、自慢げに胸を張りました。
「さて、そこの男、お前の話はどうじゃ」
「はい、では」
 甚兵衛はもう一度すわりなおすと、殿さまの方を見て言いました。
「わたしは、胴のまわりが三百里(→千二百キロほど)もあって、たたけば、世界中に鳴りひびく大太鼓(おおだいこ)を作りたいと思います」
「そんなに大きな太鼓を、どうやって作る?」
 家来の一人が、甚兵衛にたずねると、
「まず胴は、一万年もたった大きな木で作り、太鼓の皮は富士山をまたぐウシの皮を張り、それから海の水で顔を洗う大男に太鼓をたたかせます」
「なるほど、これはまいった」
 三人の家来は、思わずうつむいてしまいました。
「うそつきくらべは、その男の勝ちじゃ」
 殿さまは甚兵衛に、たくさんのほうびをあげたという事です。

おしまい

前のページへ戻る

きょうの日本民話
ミニカレンダー
<<  10月  >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
- 広 告 -