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12月30日の日本民話
(12月30日的日本民間故事)
唐辛子(とうがらし)売りと柿(かき)売り (健全普通話版)
賣柿子跟賣辣椒
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、唐辛子(とうがらし)売りと柿(かき)売りが、雪の降る道で一緒になりました。
在很久很久以前、有兩個人呢、這就一個賣柿子、一個賣辣椒、一起走在飄著雪的大街上叫賣。
「ひどい雪だな」
這雪是越來越大了呀。
「まったくだ。これじゃ、商売にならん」
算啦算啦、這樣子我看也是賣不成啦。
話しながら歩いているうちにも雪はだんだん激しくなり、とうとう吹雪になりました。
兩人邊走邊賣邊閒聊、而這雪呢、它是越來越大越來越大、最後給你搞成是暴風雪這個樣子了。
「これは、下手に動き回ると危ないぞ」
這這這、這搞不好等下要把我們人給搞沒呀。
「仕方ない。しばらく、じっとしていよう」
我看還是先不動、靜觀其變、原地等一陣子吧。
二人は雪の中で身を寄せ合い、じっと座っていました。
兩人呢、這就不趕路了、你靠我我靠你、找個合適地方坐下了。
やがて辺りが、だんだんと暗くなってきました。
而時間一分一秒過去、天色也已是越來越暗。
「ああ、お腹がへったなあ」
誒誒誒、肚子都開始餓起來啦。
柿売りは、売り物の柿を食べ始めました。
賣柿子的這人呢、他現在就是把自己的柿子給啃了起來。
それを見て、唐辛子売りはゴクリとつばを飲み込みました。
看到了人家有東西吃、賣辣椒的此時也是不難免的吞嚥了一口口水。
「すまんが、わしにも柿を分けてくれないか。その代わりに、わしの唐辛子をやるから」
這這這、拜託拜託、柿子也分我點唄、我也不白占你便宜、我可以給你些辣椒。
すると、柿売りは、
可這時、賣柿子的呀。
「とんでもない。唐辛子なんか、腹の足しになるもんか」
你想都別想、你辣椒我要它幹啥、能填飽一點肚子?
と、柿をしっかりと抱きしめました。
這時候的賣柿子的還怕人家辣椒客伸手過來搶、直接是一把抱著了自己的柿子給它護起來了。
「・・・」
…………
唐辛子売りは仕方なく雪で団子を作ると、その上に唐辛子の粉をふって食べてみました。
瞧見了對方是這麼一個態度吧、賣辣椒的只能是用手搓起了這雪丸子、然後呢、又是撒上點辣椒粉末來吃了。
「!!!」
!!!!
唐辛子の雪団子は辛いばかりで、ちっともおいしくありません。
可這玩意兒又辣又難吃、一點就都不是能入口的玩意兒呀。
それでもがまんして飲み込むと、お腹の中がきゅっと熱くなりました。
但是賣辣椒的他能忍呀、還是一口口的把它全吞下了肚、至少這時肚子裡面他有點開始暖和起來了。
「ひえっー!」
啊啊啊!
唐辛子売りは、目から涙をこぼしました。
吞了這個難嚥的辣椒後、賣辣椒難受的直接是眼睛水直流呢。
それを見て、柿売りが鼻で笑います。
看到了這幕、反而是把賣柿子的給逗笑了。
「それみろ。唐辛子なんか、食えるもんか」
你瞧瞧看自己現在這幅德性、辣椒那玩意、它能硬吃?
柿売りはそう言って、また一つ柿を食べました。
賣柿子的這樣說的時候、又是把一枚柿子給扔到了自己的嘴裡。
さて、柿と言う食べ物には、体を冷やす効果があります。
可現在就來說說柿子這玩意吧、柿子它性寒、吃了之後會加劇身體寒冷呢。
柿売りは雪の中で冷たい柿を何個も食べたので、体が冷えてガタガタと震え出しました。
雪中的柿子又給凍的是冰涼冰涼、連續那麼多個拔涼拔涼的冷柿子落肚、現在反應來了、賣柿子的他是全身給凍的瘋狂發抖呢。
一方、唐辛子と言う食べ物には、体を温める効果があります。
而另外一邊、辣椒這玩意它吃了之後能禦寒、給人體升溫。
唐辛子の粉を振りかけた雪団子を食べた唐辛子売りは、手足に汗をかくほど体が温まってきました。
吃了撒上了辣椒粉之後的賣辣椒那位、現在熱的就是手心手背的全身直冒汗呢。
「うーっ、寒い寒い」
啊啊啊、冷冷冷冷冷。
「あーっ、なんだか汗ばんできたな」
啊啊啊、熱熱熱熱熱。
寒さに平気な唐辛子売りを見て、寒さに震える柿売りが言いました。
等賣柿子的這傢伙看到了這吃了辣椒後一點都不怕冷的辣椒客之後、說話了。
「すまんが、わしにも唐辛子を分けてくれないか。その代わり、わしの柿をあげるから」
拜託拜託、你身上的辣椒能分點給我嗎、我可以用柿子換。
「とんでもない。柿なんか食っても、体が冷えるばかりだ」
誰跟你換呀、即便就是吃了你的柿子、那也只能是把身體弄寒而已。
唐辛子売りは、唐辛子の包みをしっかりと抱きしめました。
辣椒客呢、這時就是一手護住了自己的辣椒、不讓人家碰了。
「・・・」
………
やがて吹雪は、ますます強くなってきました。
沒一陣、隨著暴風雨是越來的越加強烈。
唐辛子売りは、それからも唐辛子の雪団子をせっせと食べました。
此時的辣椒客是開啟了瘋狂吃雪球撒辣椒粉模式。
おかげで体が火の様に熱くなり、顔がまっ赤になりました。
也就是下了這麼的個決意之後、現在的辣椒客身上滾燙的如同一團雄火、面紅耳赤。
さて、朝になってようやく雪がやんだ時、唐辛子売りはとても元気でしたが、柿売りはすっかり冷たくなっていたそうです。
好啦、這就等到一大早、雪停了、辣椒客這邊是平安無事的頂住了這場大暴雪、而另一邊的柿子客、則是手腳冰涼的變成了一具凍屍。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
唐辛子(とうがらし)売りと柿(かき)売り
很會吃虧
むかしむかし、唐辛子(とうがらし)売りと柿(かき)売りが、雪の降る道で一緒になりました。
到好久以前、這就天上大雪漂到的、兩傢伙一條挑到擔辣子、一條挑到擔柿子到那裡叫賣、
「ひどい雪だな」
這雪就大啦。
「まったくだ。これじゃ、商売にならん」
稀爛、今天東西賣不脫啦。
話しながら歩いているうちにも雪はだんだん激しくなり、とうとう吹雪になりました。
兩傢伙都㫘生意作過湊到一起扯起了卵談、但這雪是越來越大、都過開始刮起來了。
「これは、下手に動き回ると危ないぞ」
我日、今天莫幫我人搞㫘得啦!
「仕方ない。しばらく、じっとしていよう」
先莫動看下子情況啦。
二人は雪の中で身を寄せ合い、じっと座っていました。
兩人這就穩當點、到時候莫被這雪埋了、守到一起。
やがて辺りが、だんだんと暗くなってきました。
「ああ、お腹がへったなあ」
等到天都暗起來了這大雪還不見停、兩傢伙肚子這都開始餓起來了。
柿売りは、売り物の柿を食べ始めました。
賣柿子的這就開始吃自己的柿子了。
それを見て、唐辛子売りはゴクリとつばを飲み込みました。
賣辣子的也想討個吃但是㫘好開口、過就一直看到。
「すまんが、わしにも柿を分けてくれないか。その代わりに、わしの唐辛子をやるから」
想半天、講自己用辣子換、分我個柿子好吧?
すると、柿売りは、
「とんでもない。唐辛子なんか、腹の足しになるもんか」
但是賣柿子的不依、講你辣子又不能當飯吃、肚子餓的時候辣子能管條甚麼用、現在雪還大到叻。
と、柿をしっかりと抱きしめました。
這過開始幫自己的柿子護起來了。
「・・・」
唐辛子売りは仕方なく雪で団子を作ると、その上に唐辛子の粉をふって食べてみました。
賣辣子的也是㫘話講了、撿起了雪捏成球球撒到辣末粉直接吃了。
「!!!」
唐辛子の雪団子は辛いばかりで、ちっともおいしくありません。
這東西能吃啦、肯定是難吃了個卵脬翻天啦。
それでもがまんして飲み込むと、お腹の中がきゅっと熱くなりました。
但是怎麼講啦、至少這辣子可以禦寒、這人一口辣球一吃、心裡都要吐火了。
「ひえっー!」
唐辛子売りは、目から涙をこぼしました。
それを見て、柿売りが鼻で笑います。
辣子客著辣的是眼睛水鼻涕狂冒、賣柿子的看到別個這條樣子反倒是笑了個卵脬翻天。
「それみろ。唐辛子なんか、食えるもんか」
柿売りはそう言って、また一つ柿を食べました。
又當到別個面吃了個柿子、講你這直接吃辣子吃得啊?
さて、柿と言う食べ物には、体を冷やす効果があります。
但這下就柿子客這邊不對了、這柿子不是性涼嘛。
柿売りは雪の中で冷たい柿を何個も食べたので、体が冷えてガタガタと震え出しました。
賣柿子的幾個柿子一下肚人這過開始冷起來了、本來現在就大雪飄到的、人過開始打起了㥬。
一方、唐辛子と言う食べ物には、体を温める効果があります。
但辣子這邊就不見有事、別個人還熱到的。
唐辛子の粉を振りかけた雪団子を食べた唐辛子売りは、手足に汗をかくほど体が温まってきました。
一身的火是還㫘散、都還到冒汗。
「うーっ、寒い寒い」
「あーっ、なんだか汗ばんできたな」
一邊是冷得發抖、一邊是熱的冒汗。
寒さに平気な唐辛子売りを見て、寒さに震える柿売りが言いました。
賣柿子的這下穩不到了、對到別個賣辣子的講了。
「すまんが、わしにも唐辛子を分けてくれないか。その代わり、わしの柿をあげるから」
就按剛才的講、我過你柿子、你分我幾個辣子。
「とんでもない。柿なんか食っても、体が冷えるばかりだ」
但是這次是賣辣子的不依了、不換!你想讓我吃了柿子全身發冷害我是把?
唐辛子売りは、唐辛子の包みをしっかりと抱きしめました。
「・・・」
這次是換賣辣子的幫自己的辣子好生一護。
やがて吹雪は、ますます強くなってきました。
雪越下越大、已經矇蔽了視線。
唐辛子売りは、それからも唐辛子の雪団子をせっせと食べました。
溫度也是越來越低、這邊則是一直繼續吃到辣子禦寒。
おかげで体が火の様に熱くなり、顔がまっ赤になりました。
辣子客是面紅耳赤、全身火熱。
さて、朝になってようやく雪がやんだ時、唐辛子売りはとても元気でしたが、柿売りはすっかり冷たくなっていたそうです。
而另一邊、等到天亮、雪終時、賣柿子的已經人去了、這邊則是卵事㫘得、這就是不願交一個那就交一擔、很會吃虧的人才能作到處處不吃虧。
おしまい
结束
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