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7月6日のイソップ童話
キツネと王さまに選ばれたサル
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
サルが動物たちの集まりで踊りを踊って大かっさいを受け、王さまに選ばれました。
キツネは、それをねたみました。
そして王さまに選ばれてから、いばり放題のサルをこらしめてやろうと思い、ワナに肉が仕掛けてある場所を見つけておいてから、サルの所へ行って、
「わたくしは宝物を見つけました。しかし、これはわたくしの物にしてはいけない、王さまのお役に立てなくてはと思い、そのまま大切にしまっておきました。どうか、王さまご自身で取りにおいで下さいませ」
と、うやうやしく言って、サルをワナの所へ連れて行きました。
サルはうかうかとワナに近づいて、たちまちワナにはまってしまいました。
「キツネめ! よくもわしを騙したな!」
「おいおい、バカなおサルさん。お前はそんなにマヌケなくせに、それで動物の王さまになれると思っているのかい?」
これは、実力のない人が何かの幸運でリーダーに選ばれても、仕事を失敗するだけでなく、実力のある人にねたまれて、とんでもない目に合わされるというお話しです。
おしまい
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