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7月18日のイソップ童話
おじいさんと死神
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「フー」 ハーリ・クィン朗読館
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投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
ある日、一人のおじいさんが山でたきぎをたくさん集めて、よいこらさと背中に背負いました。
家が遠いので、長い長い道をそうやって、歩いて行かなければなりませんでした。
おじいさんはすっかりくたびれて、途中でいったん荷物を下ろしました。
「やれやれ、いっそ、死に神が迎えに来てくれないかなあ。・・・おーい、死神やーい」
おじいさんがこう呼びますと、たちまち死神が現れて、
「わたしを呼んだのは、何の為かな?」
と、尋ねました。
死神の怖い顔を見た途端に、おじいさんは気弱になって、
「いえいえ、なに、この荷物をしょいなおすのに、ちょっと手を貸して下さればいいんで」
このお話しは、人間はたとえどんなに貧乏で辛い暮らしをしていても、死ぬよりは生きている方がましだと教えています。
おしまい
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