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福娘童話集 > イソップ童話(伊索童话) > 七月
お百姓と木
农夫与树
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
あるお百姓(ひゃくしょう)の畑に、一本の木が生えていました。
有位农夫的田里,生了一棵树。
この木は少しも実がならない木で、ただ、うるさくさえずるスズメや、やかましいセミたちの宿になっているだけでした。
这颗树一点果子也不结,单纯的变成的,喧嚣着唱着歌的麻雀与闹腾的蝉的旅馆。
「こんな木は、何の役にも立たない。切り倒してしまおう」
这棵树,没一点作用,砍了吧。
と、お百姓はオノを持ってきて、
如是,农夫拿来了斧头,
「ガーン」
杠
と、切りつけました。
的,砍了上去。
すると、セミたちとスズメたちは、
于是,蝉朋友们与麻雀朋友们,
「お願いです。この木を切り倒さないで下さい。ぼくたちのお宿なのですから。どうか、このままにしておいて下さい。ぼくたちがここで歌を歌えば、あなただって楽しいでしょう」
求求你了,不要砍掉这棵树,因为这是我们的家,还请,就这个样子持续下去,我们大家在这里歌唱的话,你也会高兴的吧。
しかしお百姓は、セミやスズメの願いなどおかまいなしに、またオノを振り上げて、
可是,农夫,没有理会蝉和麻雀的请求,又将斧头挥了上去。
「ガーン」
杠
もう一度、
再一次,
「ガーン」
杠
と、切りつけました。
如是,砍了上去。
ところが、木の幹の裂けた所を見ますと、そこにはミツバチの巣があってハチミツがたっぷり蓄えられていました。
可是,一看树干的裂缝处,蜜蜂的巢穴就在那里,存储了有满满的蜂蜜。
お百姓はニッコリ笑うと、そのハチミツをおいしそうになめました。
农夫绽放微笑,好像很美味的尝了蜂蜜一口。
そしてオノを放り出して、それからというものはこの木を大切にしました。
然后放下斧头,在那之后,对这棵树珍视了起来。
こんな風に、自分には興味のない事でも、それが自分の得になると分るとすぐに考えを変える人がいます。
像这样的,就算是自己没兴趣的事,明白了那个对自己有利可图,马上就改变了想法,有这样的人。
おしまい
结束
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