福娘童話集 > きょうのイソップ童話 > 9月のイソップ童話 > ツバメと鳥たち
9月1日のイソップ童話
ツバメと鳥たち
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「Tiếng Nhật ABC」 日本とベトナムのバイリンガル ビデオ
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 : 神栖星花研究所 「神栖星花研究所」
ヤドリギが育っているのを見て、ツバメは、
「これは、良くない!」
と、思いました。
ツバメは仲間の鳥たちを集めて、
「皆さん、ヤドリギが育つと、鳥の為には困った事になります。
ヤドリギから鳥モチが作られるからです。
だから、何はさておき、あのヤドリギが生えているカシの木から、あれを叩き落としましょう。
もしそれが出来なければ、みんなで人間たちの所へ行って、鳥モチで鳥を取るのを止めてくれる様に頼みましょう」
鳥たちは、ツバメをバカにして、
「もうろくババアが、何を言っているんだ」
と、言うだけでした。
そこでツバメは、一人で人間の所へ頼みに行きました。
人間はツバメの頭の良いのに感心して親切に迎えて、自分たちの家に住まわせてやりました。
こうして他の鳥たちは人間に捕まって食べられてしまいましたが、ツバメだけは大切にされて、人間の家の軒先に安心して巣を作る事が出来ました。
このお話しは、先の事を見通せる人は、危険を免れるという事を教えています。
おしまい
|