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8月7日の日本の昔話
来年の事を言うと鬼が笑う
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にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
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投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
【大人もぐっすり眠れる睡眠朗読】日本昔話集13 楽しくワクワクする話 元NHKフリーアナ
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制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】
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投稿者 「清水美和子の朗読ハウス」 清水美和子の朗読ハウス
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投稿者 「Dr シロネコ」
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投稿者 「癒しの森っ子」
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投稿者 「きべだよ。」
むかしから、来年の事を言うと鬼が笑うと言います。
それには、こんなわけがあるのです。
むかしむかし、とても強いすもうとりがいました。
ところが突然の病で、ころりと死んでしまいました。
人は死ぬと、えんま大王のところへ連れていかれます。
生きている時に良い事をした者は、楽しい極楽へ送られます。
生きている時に悪い事をした者は、恐ろしい地獄へ送られます。
えんまさまは、すもうとりに聞きました。
「お前は生きている時、何をしていた?」
「はい、わたしはすもうをとって、みんなを楽しませてきました」
「なるほど、そいつはおもしろそうだ。よし、お前を極楽に送ってやろう。だがその前に、わたしにもすもうを見せてくれ」
「でも、一人ですもうをとる事は出来ません」
「心配するな。ここには強い鬼がたくさんおる。その鬼とすもうをとってくれ」
えんまさまは、一番強そうな鬼を呼んできました。
相手が鬼でも、すもうなら負ける気がしません。
すもうとりはしっかりとしこをふんでから、鬼の前に手をおろしました。
鬼も負けじとしこをふんで、手をおろしました。
「はっけよい、のこった!」
えんまさまが言うと、すもうとりと鬼が四つに組みました。
鬼は怪力ですもうとりを押しますが、でもすもうとりは腰に力を入れて、
「えい!」
と、いう声とともに、鬼を投げ飛ばしました。
投げ飛ばされた鬼は岩に頭を打ちつけて、大切な角を折ってしまいました。
「ああっ、大切な角が」
角が折れた鬼は、わんわんと泣き出しました。
「こらっ、鬼が泣くなんてみっともない!」
えんまさまが言いましたが、でも鬼は泣くばかりです。
困ったえんまさまは、鬼をなぐさめるように言いました。
「わかったわかった。もう泣くな。来年になったら、新しい角が生えるようにしてやる」
そのとたん鬼は泣きやんで、ニッコリと笑いました。
そんな事があってから、
『来年の事を言うと鬼が笑う』
と、言うようになったそうです。
おしまい
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