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2月25日の小話

イラスト myi ブログ sorairoiro
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Max 2880×2160
イラスト myi ブログ sorairoiro
投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル」
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「さとり すすめ / Susume ASMR」
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「眠るうさぎのささやく読み聞かせ」
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
制作: ぐっすり眠れる癒しの朗読【壽老麻衣】フリーアナウンサーの読み聞かせ
まんじゅう怖い
町内の若い者が二、三人寄り集まって、おしゃべりをしていますと、痩せた青白い顔の男が、
「はあー、はあー」
と、息を切らせて飛び込んで来ました。
「たっ、たっ、助けてくれ〜」
男は、ガタガタと震えております。

「どうした、どうした」
みんなが男を取り囲んで聞きますと、男は、
「後ろから、まんじゅう売りがやって来る」
「・・・・・・?」

「実は、おれはまんじゅうがどうしても怖くて怖くて。はっ、早く、どこかへ隠してくれ」

と、言うので、ひとまず物置に隠してやりましたが、いたずら好きの一人が、

「どうもおかしな奴だ。一つ、いたずらをしてやろうじゃないか」

さっそくまんじゅう屋からまんじゅうを買い、

おぼんに山盛りに積んで物置の中へ入れると、戸をぴしゃりと閉めて押さえていました。

ところがしばらくたっても、音一つしません。
「さては怖がって、気を失ったかな?」

と、戸を開けてみると、中の男はまんじゅうを残らず食べてしまい、口のまわりのあんこをべろべろなめています。

「あれっ? お前を脅かしてやろうと思ったのに食っちまうとは、どこが怖いんだ」
と言うと、男は、

「今度は、お茶が怖い、お茶が怖い」
おしまい

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