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福娘童話集 > 日本民間故事 > 二月

2月27日の日本民話
(2月27日的日本民間故事)
牛になるまんじゅう

牛になるまんじゅう (健全普通話版)
變牛糕

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : スタヂオせんむ

むかしむかし、あるところに、一軒のそまつな宿屋がありました。
在很久很久以前、某處有一件破舊的小旅店。

おばあさんがたった一人いるだけでしたが、とても親切そうなおばあさんだったので、時々泊まって行く人がいました。
經營者雖只有一位年邁的老奶奶、卻因為在待客上是十分的親切體貼、導致了不時來此停泊的客人也是不少。

ところが不思議な事に、宿屋に泊まった人はみんな姿を消してしまうのです。
但就是有一件事是十分的奇怪、那就是前來住宿過的客人最後全部都會莫名消失掉。

そしてその宿屋では、お百姓仕事もしないのに牛を何頭も飼っていました。
然後再說說這個客棧、明明老婆婆也沒有下田幹活啥的、可為何光是養的牛就有好幾頭呢?

ある時、一人のお坊さんがこの宿屋に泊まりました。
某天、一位僧人選擇落腳在了這個旅店。

「よく来てくれました。さあ、ゆっくり休んで行ってください」
客人呀、我可是把你給盼來了、來、還請快快好好的休息吧。

おばあさんは、一生懸命お坊さんをもてなしました。
店家的老婆婆在招待僧人這點上似乎是竭盡了全力。

(ほほう。見かけは悪いが、なかなか親切な宿屋だ)
恩、這處旅館從外表看來確實是很寒磣、但人還是蠻暖心的呀。

お坊さんはとても喜んで寝床につきましたが、その真夜中、ごそごそと音がするので目が覚めました。
很是感到欣慰的僧人這便也就開始下榻休息了、可就是睡到半夜時分、不知是從哪裡傳來了小動靜吵醒了僧人。

(はて、何の音だろう?)
哎呀、這又是甚麼奇怪的聲音?

お坊さんは起きあがって、音のする方の部屋をこっそりのぞいてみました。
僧人連忙起床查看、朝著音源的方向進發來到了隔壁的門外偷偷的一瞧。

すると、どうでしょう。
這下你可知道看見了甚麼嗎。

おばあさんがいろりの回りに、せっせとごまの種をまいているのです。
只見老婆婆人在火塘邊、就在那兒像是在播種一樣的撒起了芝麻粒。

(おや? あんなところにごまの種をまいて、いったいどうするつもりだろう?)
真納悶?為甚麼要在這種地方撒芝麻呀、這可究是在演哪齣。

不思議に思いながら見ていると、床の上にみるみるごまの芽が伸びてきて大きくなりました。
僧人覺得非常的不可思議繼續偷窺、竟然看到了地板上開始逐漸長出了越高越大的芝麻芽。

おばあさんはそれをつみ取り、何やらあやしげな粉と混ぜ合わせて、おいしそうなまんじゅうを作りました。
而後的老婆婆又是將其一把采收、這就又用了一種看起來就是很古怪的粉末摻入混合、不久後出現在老婆婆手中的就是一枚外觀很精美的糕點了。

(これは面妖(めんよう)な。しかし、あのまんじゅうをどうするつもりだろう?)
這可真是有點恐怖啦、況且、做出這玩意兒來到底是要用它幹啥?

お坊さんは怖くなって逃げ出そうと思いましたが、こんな真夜中では、どこへ行ってよいかわかりません。
僧人看到了前所未聞之事頓感有些慌亂、正打算連夜一走了之時、可這黑燈瞎火、現在這大半夜又是能去哪兒呀?

仕方なく部屋に戻って、夜が明けるまでがまんしていました。
暫時想不出了更好的辦法、僧人只好先回了房姑且忍耐至天明。

すると朝早く、おばあさんがお皿にまんじゅうを乗せて持って来ました。
而就是第二天一早、老婆婆便是端過來了一枚點心盤子。

「お客さん、朝ごはんの代わりに、まんじゅうを食べてください」
客人客人、今天的早餐還就請用這份點心吧。

(ややっ。これは、あのまんじゅうに間違いない)
哎呀、我的個天啦、這肯定就是昨天的那枚奇怪的糕點鐵定沒錯了。

そう思ったお坊さんは、
已經知道了的和尚。

「いやいや。ゆうべごちそうをいただいたから、まだお腹がいっぱいです」
這可真是抱歉呀、昨天的晚飯可幫我撐的、現在的肚子都還是漲的疼了。

と、言って、断りました。
這樣說道的僧人拒絕了老婆婆的點心。

するとおばあさんは、がっかりして部屋を出て行きました。
就這樣老婆婆看上去很是失落的退出了房間。

その時、近くの部屋で、
而就是這時、旁邊的另外一處房間。

「モー」
哞-

と、言う牛の鳴き声がしました。
聽這叫聲不就是一尾牛在叫嗎。

お坊さんがびっくりして駆け付けてみると、部屋からおばあさんに引かれた牛が出て来ました。
僧人直接就給嚇了一大跳連忙前往、這時可正好撞見了老婆婆從房間內牽出了一頭牛。

「これはいったい、どうしたのです?」
咋回事呀?這是。

お坊さんが尋ねると、
僧人關心起來了情況。

「なに、わたしの飼っている牛が、部屋に上がり込んでしまったんですよ」
沒事、不就是我家養的牛、一個不小心串這屋裡來了嗎。

と、おばあさんはにこにこしながら、牛を庭の方へ連れて行きました。
這便就看解釋完後的老婆婆牽起了牛往院子裡走去了。

その時、牛の出て行った部屋をのぞいてみると、お客さんの荷物が置いたままです。
可此時的僧人快眼掃過了一遍牛已經離開的了屋內、這裡面可是連客人的行李都還給放著了。

(わかったぞ。あのまんじゅうを食べると、牛になるんだ)
天啦、我可總算明白了、只要那個糕點一吃、鐵定變牛。

お坊さんの思った通り、おばあさんは宿屋に泊まったお客を牛にして、牛買いに売っていたのです。
確實就是和僧人推測的一模一樣、老婆婆就是先把客棧裡住下的客人變成牛、然後就便又出手給收牛人換錢。

(なんて、恐ろしい事を)
天啦、這種事也太恐怖了吧。

でもお坊さんは、何くわぬ顔で、
此刻的僧人已經緊緊的銘記在了心中、可就面目上是完全不露一點聲色。

「すまんが、今夜も泊めてもらいます」
抱歉了、婆婆、看來今天還是要麻煩在你這兒留宿一晩了。

と、言って、宿屋を出て行きました。
就這樣說完話後的僧人離開了旅店。

そしてお坊さんは町で本当のまんじゅうを買うと、その日の夕方、宿屋へ戻って来ました。
而後的僧人則是又走到了點心鋪子、在這裡買來了一些真正的糕點、這便則又是回到了旅店。

すると、おばあさんは、
於是這回的老婆婆馬上又是開口。

「お腹が空いたでしょう。すぐに夕ご飯を作りますから、それまでこのまんじゅうでも食べていてください」
餓了吧、我馬上就給客人您煮飯、再那之前還就先請嘗嘗這個點心吧。

と、言って、牛になるまんじゅうを出しました。
這樣說道的老婆婆很快對著僧人又是重新呈上了變牛糕。

するとお坊さんは、町で買ってきたまんじゅうをその横へ置き、
但可就是僧人突然把自己從街上買來的一袋子糕點桌上一放。

「いや、わたしもまんじゅうを買って来たところです。おばあさんのまんじゅうもおいしそうだが、こっちも食べてみてくださいよ」
先別說這個了、我知道婆婆做的點心好吃、但今天我上街也是有買了一袋、要不咱兩先試試我買的?

と、言いながら、牛になるまんじゅうと素早くすり替えて、おばあさんに渡しました。
就這樣、僧人眼疾手快的偷梁換柱、此時到了老婆婆手裡的早已是自己當初的那枚了。

「それなら、先にあなたのまんじゅうをいただきましょうか」
那好吧、咱們就來先嘗嘗你買的。

そう言っておばあさんは、お坊さんに渡されたまんじゅうを食べました。
這樣說完的老婆婆收下了從僧人那兒遞過來的自己的變牛糕將其吃了下去。

するとその途端、おばあさんの姿はみるみる牛になってしまったのです。
這可就不到一會兒的功夫、老婆婆的樣子看著看著發生了改變、最後則是也成為了一頭牛。

こうしてお坊さんは、恐ろしい宿屋の主人を退治したのでした。
就這樣、僧人解決了這起恐怖旅館的事件、以老婆婆的自業自得而告終。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

牛になるまんじゅう
吃了就變牛

むかしむかし、あるところに、一軒のそまつな宿屋がありました。
到好久以前、一條地方、有家破旅店。

おばあさんがたった一人いるだけでしたが、とても親切そうなおばあさんだったので、時々泊まって行く人がいました。
裡面管事的人就一個婆子、但這婆子人好、不時來這裡住的人也多。

ところが不思議な事に、宿屋に泊まった人はみんな姿を消してしまうのです。
詭異的是、有看人進、㫘看人出、住宿的客人是全不見了去。

そしてその宿屋では、お百姓仕事もしないのに牛を何頭も飼っていました。
也不見婆子犁田下地甚麼的、但旅店裡面的牛是養了一些。

ある時、一人のお坊さんがこの宿屋に泊まりました。
有天、來了條和尚。

「よく来てくれました。さあ、ゆっくり休んで行ってください」
好生休息啊。

おばあさんは、一生懸命お坊さんをもてなしました。
婆子這就開始招待和尚。

(ほほう。見かけは悪いが、なかなか親切な宿屋だ)
婆子甚麼事都問到的、和尚就覺得這小店雖破、不過住起來應該還舒服。

お坊さんはとても喜んで寝床につきましたが、その真夜中、ごそごそと音がするので目が覚めました。
這就也安心的睏落去了、但是半夜、聽到條甚麼聲音幫自己搞醒了。

(はて、何の音だろう?)
這嘎子嘎子的是條甚麼到響哦?

お坊さんは起きあがって、音のする方の部屋をこっそりのぞいてみました。
和尚起身、延到聲音去了、到外面偷偷的步。

すると、どうでしょう。
這一下。好傢伙。

おばあさんがいろりの回りに、せっせとごまの種をまいているのです。
就看到婆子到火塘裡面刨灰、刨完灰又把甚麼種子往裡面撒、看起來像芝麻。

(おや? あんなところにごまの種をまいて、いったいどうするつもりだろう?)
灰裡面播種子、這是條甚麼案哦。

不思議に思いながら見ていると、床の上にみるみるごまの芽が伸びてきて大きくなりました。
和尚就看得詭異、怪的來了、地板上面看到看到發芽了、越長越大條。

おばあさんはそれをつみ取り、何やらあやしげな粉と混ぜ合わせて、おいしそうなまんじゅうを作りました。
婆子幫種好的一摘、不曉得和條甚麼粉和到一起、這過揉成條糕點了。

これは面妖(めんよう)な。しかし、あのまんじゅうをどうするつもりだろう?)
奇聞、奇聞、但那條點心又是搞甚麼的啦?

お坊さんは怖くなって逃げ出そうと思いましたが、こんな真夜中では、どこへ行ってよいかわかりません。
和尚覺得有問題、硬是那裡不對數、好肌毛、想跑了去、但這大晚上不曉得跑那裡。

仕方なく部屋に戻って、夜が明けるまでがまんしていました。
這就只能先等天亮一早再閃人啦。

すると朝早く、おばあさんがお皿にまんじゅうを乗せて持って来ました。
這就天亮、婆子幫條盤子一端、昨天的那個糕點就呈到盤子上面的。

「お客さん、朝ごはんの代わりに、まんじゅうを食べてください」
就講今天的早飯就是這個點心。

(ややっ。これは、あのまんじゅうに間違いない)
我曉得這條脈絡了、這絕對就是昨天晚上那條。

そう思ったお坊さんは、
和尚心有防備。

「いやいや。ゆうべごちそうをいただいたから、まだお腹がいっぱいです」
講自己昨天就吃了、現在還飽到的。

と、言って、断りました。
就先暫時放到㫘吃。

するとおばあさんは、がっかりして部屋を出て行きました。
婆子這就失望走出了房間。

その時、近くの部屋で、
突然旁邊的屋子。

「モー」


と、言う牛の鳴き声がしました。
就聽到有條牛到叫。

お坊さんがびっくりして駆け付けてみると、部屋からおばあさんに引かれた牛が出て来ました。
和尚馬上趕過去看情況、就看到婆子到房間幫條牛牽了出來。

「これはいったい、どうしたのです?」
這是條甚麼案哦?

お坊さんが尋ねると、
和尚就對到婆子問。

「なに、わたしの飼っている牛が、部屋に上がり込んでしまったんですよ」
就我的牛穴貢刂房裡來了、我這就幫他牽回去。

と、おばあさんはにこにこしながら、牛を庭の方へ連れて行きました。
婆子臉上帶了點笑意、幫牛往棚裡面帶去了。

その時、牛の出て行った部屋をのぞいてみると、お客さんの荷物が置いたままです。
和尚就馬上望一眼裡面的房、發現裡面客人的行李都還擺到的。

(わかったぞ。あのまんじゅうを食べると、牛になるんだ)
和尚懂了、是那條糕點一吃人就過變牛了。

お坊さんの思った通り、おばあさんは宿屋に泊まったお客を牛にして、牛買いに売っていたのです。
實際上確實是和和尚想的一摸一樣、婆子就是作這行、先幫人變成牛、再幫牛賣了這條勾搭。

(なんて、恐ろしい事を)
和尚臉一下白了。

でもお坊さんは、何くわぬ顔で、
但是聲都不作、裝不曉得。

「すまんが、今夜も泊めてもらいます」
就跟婆子講今天還要留一夜。

と、言って、宿屋を出て行きました。
則先出了旅店。

そしてお坊さんは町で本当のまんじゅうを買うと、その日の夕方、宿屋へ戻って来ました。
和尚是出去買了真的糕點、天快黑回來了旅店。

すると、おばあさんは、
婆子就開始下餌了。

「お腹が空いたでしょう。すぐに夕ご飯を作りますから、それまでこのまんじゅうでも食べていてください」
肚子餓了吧、我搞的有飯、一下就好了、先吃個點心啊。

と、言って、牛になるまんじゅうを出しました。
就又幫那條糕點取出來過到和尚面前了。

するとお坊さんは、町で買ってきたまんじゅうをその横へ置き、
和尚這就幫自己買的糕點邊上一擺。

「いや、わたしもまんじゅうを買って来たところです。おばあさんのまんじゅうもおいしそうだが、こっちも食べてみてくださいよ」
講自己今天到街上去也買了、想讓婆子試下子自己糕點的味。

と、言いながら、牛になるまんじゅうと素早くすり替えて、おばあさんに渡しました。
和尚就欺負老人家遲鈍、偷偷幫二個糕點一換、趁不注意、跟婆子一遞。

「それなら、先にあなたのまんじゅうをいただきましょうか」
婆子看情況也是隨勢接到、講自己吃一個看下。

そう言っておばあさんは、お坊さんに渡されたまんじゅうを食べました。
好啦、這過夾卵進璫啦、婆子幫自己的糕點一吃。

するとその途端、おばあさんの姿はみるみる牛になってしまったのです。
變牛了。

こうしてお坊さんは、恐ろしい宿屋の主人を退治したのでした。
就這麼到、和尚過幫這條恐怖旅店的事過解決了。

おしまい
结束

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