昔話の英語《福娘童話集》昔話の英語 Japanese & English昔話の英語《福娘童話集》 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > 日本民間故事 > 七月

7月6日の日本民話
(7月6日的日本民間故事)
七月七日のカッパ

七月七日のカッパ (健全普通話版)
七月七日的河童

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : スタヂオせんむ

♪音声配信(html5)
音声 ヤマネコギン

むかしむかし、仕事で旅に出ていた男が、もうすぐ奥さんに子どもが生まれると言うので、急いで家に帰ろうとしていました。
在很久很久以前、因工作所需出了遠門的一位男子、後因一封家書得知到了家中的妻子已是立馬要生了、這就也打算了快點動身回去呀。

そして、あと山を一つ越えれば自分の村というところで、日が暮れてしまったのです。
就這樣呀、男人是快馬加鞭、可就當離自己的村子只差還需再翻越一個山頭的時候、天已經是慢慢的開始黑了。

「しまったな。こんなところで足止めとは」
糟糕、偏偏是在這種地方、這附近有能落腳的地嗎。

仕方なく男は、道のわきにあるお堂に泊まる事にしました。
畢竟黑燈瞎火的走不了夜路、男子就趁還看得見的時候在路邊找到了一個土地廟躺裡面去了。

さて、その真夜中の事、
好啦、現在就說說時間來到了這半夜三更

パッカ、パッカ、パッカ・・・。
噠噠、噠噠、噠噠。

と、遠くからやって来る馬のひづめの音に、男は目を覚ましました。
這不是從大老遠的方位傳來了一陣陣急促的馬蹄聲嗎、也就是這陣吵鬧是讓男子睜開了眼。

(誰じゃ、こんな時間に)
(天啦、這大半夜的)

それがお堂の前で止まったかと思うと、こんな話し声が聞こえて来たのです。
但男子又仔細一聽、很快、這不馬蹄的聲音是已經停在了土地廟前嗎、而且此時甚至還發出了有人在說話的聲音。

「おい、どうした? はやくしないと、もうすぐ村のお産だよ」
喂喂、你這邊是出了啥狀況呀、搞快點、村子裡的那位都已經快要生了呀。

「それがな、今夜はお客が来てるから、行けねえんだ」
這不今天晚上來了位客人在我屋裡頭躺著嗎、我現在去不了呀。

「そうか。なら、一人で行って来るわ」
這樣呀、那行、這回我就一個人先去吧。

誘いに来た声はそう言うと、
這位前來相邀之人這樣說完之後、就又是。

パッカ、パッカ、パッカ・・・。
噠噠、噠噠、噠噠。

と、馬のひづめの音とともに、遠ざかって行きました。
男子就聽到了又是一陣急促的馬蹄聲音朝著遠方極馳而去、漸漸走遠了。

このやりとりを聞いて、男は思いました。
此刻的男子這就納悶了呀、人家此時是思索了一些。

(これは、どこかの村で子どもが生まれるので、よそのお堂の神さまがこのお堂の神さまを呼びに来たんだな。
(這這這、這莫不是其他地方的土地公知道了哪個村子今天有人要生特來傳喚這邊的這位邀人一起呀

すると、お客が来てるというのは、おらの事か。
然後言談之中提及的那位客人難不成說的就是我的事嗎?

もしかすると子が生まれるというのは、おらの家かもしれんぞ)
人家說馬上就要生了、若是這樣、那都很有可能就是我家的那位呀)

やがて空が白みはじめた頃、また馬のひづめの音がやって来ました。
不久後、外面的天空逐漸是迎來了黎明、而之前的那陣急促的熟悉馬蹄聲是又再次在了外頭響起。

「いま、帰って来た。お産は、無事に終わったぞ」
我一弄完就立馬的趕回了、事情一切順利。

「それは、ごくろうさん。で、お産はどこの家じゃ?」
那這回一個人可把你累的夠嗆吧、辛苦了呀、對了、這次是哪家呀。

「ああ、この山を越えた手ところの・・・」
就是山對面不遠的那個村、具體位置嘛就是…………

と、声が説明したのは、やはり男の村でした。
男子聽到了人家是這樣的一個回答後、已經很確定的那就是自己的村子了。

(やっぱり、おらの子じゃ)
(果然、生的那位就是我家的孩子呀)

男はドキドキしながら、耳をすましました。
此時的男子很是激動的起來、繼續仔細的豎起了耳朵開始聆聽。

「で、どっちが生まれたんじゃ?」
那生的男孩還是女孩呢?

「男の子じゃ」
是位男孩。

それを聞いた男は、大喜びです。
聽到了是個男孩後、男子是又一下激動了起來。

(男の子! 妻よ、でかした! よくぞ、男の子を産んでくれた!)
(是男孩子!老婆、不錯呀、你真行!竟然是給我們家生出了一個男孩!)

「それで、寿命はどうじゃ?」
那人家的命數你有給看了嗎?

(なに、寿命じゃと?)
(甚麼?連命數人家都可以直接看到嗎?)

「ああっ、七つの年、七月七日に、カッパに命を取られるまでじゃ」
啊啊、瞧見了、七年又七個月零七日、這天一到這名孩子便會喪命於河童之手了。

「わかった。七ならびのカッパじゃな」
這樣呀、三個七喂河童。

話を聞いた男はお堂を飛び出すと、わき目もふらずに山を越えて家にたどり着きました。
聽完了這話後的男子這就一下是繃不住了呀、一個箭步直接就是衝出了土地廟、一路上甚麼的不顧的就只是為了能早點趕回家、最後等人家這就到了邊。

するとやはり、男の子が生まれていたのです。
回家後一看、果然家中是真的已經出產了一名男孩啊。

「あのお堂の話は、本当だった。するとこの子は、七つの年の七月七日にカッパに命を・・・」
天啦、那麼這樣一來、我在那間土地廟裡聽到的交談就全部都是真的呢、所以說、一旦到了這七年七月又七日、我家孩子的命、就要給這河童…………

その日から男は、子どもが七歳になってもカッパに命を取られない様にと、毎日、水の神さまにお願いをしました。
而也就是從得知了真相後的此日開始、男子是為了自己的孩子在三個七這天能夠幸免於難、是每日拜著這河裡面的水神、求著人家的庇佑就沒帶一天有停過。

やがて男の子が七つの年になった七月六日の晩、男の夢枕に白髪のおじいさんが現れてこう言ったのです。
也許就是這一頓操作讓小孩子的命數來到了七年七月又七日的前一天、也就是六日的這個晚、男子晚上睡在了床上、夢鄉之中是一位白頭髮的老爺爺他出現了呀。

「明日の七月七日、お前の息子は川へ遊びに行くだろう。
明天也就是這七月七了呀、到時候我估摸著你家的孩子就肯定會說想去河裡面玩水。

だが、それを止めてはならん。
我就尋思著你也乾脆就別阻止他算了。

たとえ止めても、他の場所で命を落とすだけだ。
即便是真的讓你提前知道然後逃過了此劫、但是一樣、不久後他的性命還是照常一樣的會隕落在其他的地方

それより餅をついて、子どもに持たせてやれ。
與其搞那些、不如聽我的賭上一賭、明天早早的打上一些個餈粑、讓你家的孩子捏在手上。

その餅をカッパにやれば、お前の息子を襲う事はないかもしれん」
若是有這些個餈粑在手、也許給了人家河童後興許就不攻擊你了、這命說不定就能保住、

それを聞いた男は、さっそくたくさんの餅をついて、息子と近所の子どもたちに渡しました。
男子夢中經此一句、立馬的醒來後是捶打了很多餈粑、而很快的、也是給了附近的所有小孩子們每人手上都分上了一塊。

そして餅を川へ流して、カッパと水の神さまに差し上げる様にと頼んだのです。
這就告訴他們了呀、說是要把這些餈粑全部都給扔入水裡、奉獻給這水裡面的河童還有水神大人。

まもなく子どもは、何事もなかったように笑顔で帰ってきました。
事情交待完畢、不一會出門後的小孩還竟然是一臉笑意的又立馬回來了。

そして、男に言いました。
孩子是這樣告訴了自己的父親。

「父ちゃんに言われた様に、あの餅を川に流したよ。
我按照爸爸你所說的做了、將那些餈粑投入了河裡。

そして、おいらが川で水浴びをしていたら、白髪のじいさまが来て、
完了之後我們大家就又全部下河開始了玩水、這個時候就跑來了一位白頭髮的老公公呀。

『これは、餅の礼だ』
『謝謝你的餈粑了、我這就也有禮物要送給你呀』

と、言って、この木の札を父ちゃんに渡せって」
就這樣呀、人家說是要借我之手將這個木牌交由父親你呢。

子どもはそう言って、男に木の札を差し出しました。
小男孩就這樣說道後、便就是取出了那塊木牌給父親是遞了過去。

男がその木の札を見てみると、そこにはこう書かれてありました。
此時的男子看到了呀、木牌上是書寫了這麼幾行的內容。

《餅のおかげで、カッパとは話がついた。よって寿命を、七十二までのばす》
《拜了這些個餈粑所賜、讓我與河童有了可以交涉談判的籌碼、這樣一來、若是不出意外、你兒子的壽命我估摸著這就也能續到其七十二之久了呀》

七十二歳と言えば、当時ではとても長生きです。
七十二歲、若是在以前的那個時代可謂是相當長壽的一個歲數呢。

それから男の息子は、本当に七十二歳まで元気に生きたという事です。
而在那之後怎麼樣呢、確實也是真如人家神仙預料的、男子的孩子、真的是一直健健康康的長壽到了這七十二歲之久。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

七月七日のカッパ
喂水鬼

むかしむかし、仕事で旅に出ていた男が、もうすぐ奥さんに子どもが生まれると言うので、急いで家に帰ろうとしていました。
到好久以前、男的因工作之故出差、但是屋裡婆娘要生、傳來飛信、人又是過一路急到被扯回去。

そして、あと山を一つ越えれば自分の村というところで、日が暮れてしまったのです。
這就趕啊趕、馬不停蹄、這就最後一條山口口過了前面就自己屋了、但一看天這時間也不夠了啊、暗了。

「しまったな。こんなところで足止めとは」
今天要到山上過夜了啊。

仕方なく男は、道のわきにあるお堂に泊まる事にしました。
男的就到路邊看到個小廟、應該是村民起的山神屋、歇了。

さて、その真夜中の事、
這就半夜。

パッカ、パッカ、パッカ・・・。
地面到震動。

と、遠くからやって来る馬のひづめの音に、男は目を覚ましました。
是馬蹄、這聲音幫男的驚醒了。

(誰じゃ、こんな時間に)
這麼晚也到趕路、看得到啊。

それがお堂の前で止まったかと思うと、こんな話し声が聞こえて来たのです。
別個人好像就停到外面的、突然聽到講話聲了。

「おい、どうした? はやくしないと、もうすぐ村のお産だよ」
你人啦?這估計趕不徹了啊、馬上就要生了。

「それがな、今夜はお客が来てるから、行けねえんだ」
今天屋裡要人守啊、別個客人來讓他一個人啊。

「そうか。なら、一人で行って来るわ」
那我先去了、你看能過來就過來。

誘いに来た声はそう言うと、
這人好像是邀別個搞甚麼去。

パッカ、パッカ、パッカ・・・。
と、馬のひづめの音とともに、遠ざかって行きました。
這就從外面傳來一陣馬蹄聲遠去了。

このやりとりを聞いて、男は思いました。
男的從這些個隻言片語中像是得出了線索。

(これは、どこかの村で子どもが生まれるので、よそのお堂の神さまがこのお堂の神さまを呼びに来たんだな。
這是哪戶土地公村上要生小兒邀人一起去啊。

すると、お客が来てるというのは、おらの事か。
來客人又是甚麼意思哦?莫是講我啊?

もしかすると子が生まれるというのは、おらの家かもしれんぞ)
今天要生的小孩是得是哪個啦、莫就是我屋的哦。

やがて空が白みはじめた頃、また馬のひづめの音がやって来ました。
天這就有點白了、又聽到馬蹄聲近了。

「いま、帰って来た。お産は、無事に終わったぞ」
搞完了、順產。

「それは、ごくろうさん。で、お産はどこの家じゃ?」
那這次讓你一個人吃虧了啦、是哪屋哦?

「ああ、この山を越えた手ところの・・・」
就過這山前面點。

と、声が説明したのは、やはり男の村でした。
(やっぱり、おらの子じゃ)
男的到裡面偷偷聽到的、聽到這屋位置、就是自己屋邊上、莫就是我屋昨天晚上生了哦。

男はドキドキしながら、耳をすましました。
男的這就幫耳朵處起來好生聽到。

「で、どっちが生まれたんじゃ?」
男的女的啊。

「男の子じゃ」
男的。

それを聞いた男は、大喜びです。
聽到男的、這就當爹的心裡面一叫。

(男の子! 妻よ、でかした! よくぞ、男の子を産んでくれた!)
想自己堂客有功了、幫小兒生出來了、這回去就可以抱個小男兒了。

「それで、寿命はどうじゃ?」
(なに、寿命じゃと?)
活好久啦?

「ああっ、七つの年、七月七日に、カッパに命を取られるまでじゃ」
長不大的、小傢伙生落來就是專門為了喂水鬼、七歲七月七這命就終了。

「わかった。七ならびのカッパじゃな」
雙七是吧。

話を聞いた男はお堂を飛び出すと、わき目もふらずに山を越えて家にたどり着きました。
喂水鬼?等人聲散去、男的馬上是往屋裡飛奔。

するとやはり、男の子が生まれていたのです。
到屋、是真的已經生了、昨天晚上、小男兒。

「あのお堂の話は、本当だった。するとこの子は、七つの年の七月七日にカッパに命を・・・」
若這傳言是真、莫是土地公有意透露緩我兒一劫。

その日から男は、子どもが七歳になってもカッパに命を取られない様にと、毎日、水の神さまにお願いをしました。
男的這就為了自己兒能長大、莫到了時間就被水鬼命取了去、天天拜河神。

やがて男の子が七つの年になった七月六日の晩、男の夢枕に白髪のおじいさんが現れてこう言ったのです。
這就兒七歲了、今天七月六、男的作夢、夢裡面一條白髮老杆子。

「明日の七月七日、お前の息子は川へ遊びに行くだろう。
改不了的、你兒明天必死。

だが、それを止めてはならん。
就算你阻止他莫去河裡面泅澡。

たとえ止めても、他の場所で命を落とすだけだ。
他一樣要幫命獻到其他地方、水鬼無非只是一種手段。

それより餅をついて、子どもに持たせてやれ。
你就讓你兒去算了、手裡面記得提到塊餅子。

その餅をカッパにやれば、お前の息子を襲う事はないかもしれん」
是命這也就㫘辦法了、看水鬼是吃餅子還是你兒。

それを聞いた男は、さっそくたくさんの餅をついて、息子と近所の子どもたちに渡しました。
男的夢裡猛然一醒、這就打了好多粑粑跟附近的小卵日過、自己兒也讓他佩一些。

そして餅を川へ流して、カッパと水の神さまに差し上げる様にと頼んだのです。
喊他們全部甩河裡面去、講是要喂飽這河裡的魚蝦跟河神。

まもなく子どもは、何事もなかったように笑顔で帰ってきました。
這就去玩的小卵日全回來、臉上笑得好開心、卵事㫘得。

そして、男に言いました。
兒就跟老頭講。

「父ちゃんに言われた様に、あの餅を川に流したよ。
我們幫粑粑全掗河裡面去了。

そして、おいらが川で水浴びをしていたら、白髪のじいさまが来て、
這就下河洗澡、來了條白髮老公公。

『これは、餅の礼だ』
講要喊我幫這條交起你、是謝禮。

と、言って、この木の札を父ちゃんに渡せって」
這就一塊木板板。

子どもはそう言って、男に木の札を差し出しました。
到男的手上了。

男がその木の札を見てみると、そこにはこう書かれてありました。
牌子上面有字、這麼寫到的。

《餅のおかげで、カッパとは話がついた。よって寿命を、七十二までのばす》
就講這餅子幫你兒的命替了、我也出了面跟水鬼打招呼了、你命就續到本來不可能的七十二。

七十二歳と言えば、当時ではとても長生きです。
當時人多是活不到五十歲就被抓丁去了、七十二是長壽。

それから男の息子は、本当に七十二歳まで元気に生きたという事です。
還是真一路活到七十二自己也變成白頭髮老公公、陽壽盡了這就也下去了。

おしまい
结束

前のページへ戻る
(回到上一页)

     7月 6日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ゼロ戦の日
きょうの誕生花
浜万年青(はまおもと)
きょうの誕生日・出来事
1948年 瀬川瑛子(歌手)
恋の誕生日占い
笑顔がとても素敵で、ユーモアセンスが抜群
なぞなぞ小学校
足から入って、肩から出る物は?
あこがれの職業紹介
中学校教諭
恋の魔法とおまじない 188
手紙の返事をもらうおまじない
  7月 6日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
左甚五郎の忘れ傘
きょうの世界昔話
天の川と七夕
きょうの日本民話
七月七日のカッパ
きょうのイソップ童話
キツネと王さまに選ばれたサル
きょうの江戸小話
やかん
きょうの百物語
牡丹灯籠(ぼたんどうろう)

福娘のサイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ