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7月8日の日本民話
(7月8日的日本民間故事)
ネコの踊り場 (健全普通話版)
貓咪的蹦迪場
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、相模の国(さがみのくに→神奈川県)の戸塚(とつか)に、水本屋(みずもとや)という、しょうゆ屋がありました。
在很久很久以前、位處相模國的戸塚、就開著有這麼一家叫做水本屋的醬油店。
主人とおかみさんには美しい娘がいて、メスの黒ネコを飼っています。
店家的老闆與妻子是育有了一女、並且是有在店裡給飼養了一隻黑色的母貓。
何代も続いたお店で、番頭(ばんとう)のほかに小僧が一人いました。
這家店也是代代相承、算的上是一個老字號了、除去了老闆與老闆娘之外、這家店內還有一位管家的老師傅外加一名打雜的夥計。
しょうゆ屋は仕事がらどうしても手が汚れやすいのですが、だからといって汚れた手ぬぐいで手をふいていたのでは見た目が悪いので、きれい好きな主人は口ぐせのように、
因為就是一家醬油店、這天天跟醬油打交道、手上就難免的會粘上一系列的污漬、而為時刻保持乾淨、那塊經常用來擦手的手帕就會顯得髒兮兮的呢、所以說十分注意著乾淨這點的店老闆呀、他就常常的是會把這麼一句話掛在嘴邊。
「腰に下げる手ぬぐいは、毎日洗うように」
我們大家天天掛在腰間的那塊手帕、務必都是要每日的清洗一次呀。
と、みんなに言いきかせていました。
就是這般的向著大家說教著呢。
そのため店が終わると、それぞれが自分の手ぬぐいを洗って二階の物干しの手すりに干すのでした。
因此呀、基本上大家都是在關門打烊的這個時候、提前的也是都一個個的洗乾淨了自己的手帕、然後並把它是掛在了二樓的晾衣架上曬乾去了。
ある朝の事、手ぬぐいを取り入れようとしたら、娘の手ぬぐいがなくなっていました。
這是發生在某個早上的一件事、平時大家開門的第一件事那就是會先拿上屬於自己的手帕、可就是今天老闆的女兒去拿自己的手帕時發現它不見了。
きちんと止めてあったので、風に飛ばされるはずはありません。
明明都是用夾子好好的給固定住了、所以說也不可能是給風吹走了呀。
泥棒の仕業かとも疑ってみましたが、まさか手ぬぐい一本だけを盗んでいくドロボウはいません。
要說是懷疑來了小偷倒還比較的合理、但要是這是一個怎樣的小偷、人家好不容易冒著這麼大的風險來到你家才只是為了偷一塊手帕呀、這想想也就不太對。
(どうして、わたしの手ぬぐいだけが、なくなったのかしら?)
(為甚麼不見的只有我一個人的手帕呀?)
不思議に思いながらも、娘は新しい手ぬぐいを出してきました。
這事說你覺得納悶吧、但卻也就是一塊手帕的事、很快老闆女兒便是又換上的一塊新的、不去琢磨這事了。
そして次の日の朝、今度は主人の手ぬぐいがなくなっていたのです。
但這第二天的一早怪事它可就又來了呀、這次則是老闆自己的手帕給不見了去。
(まさか、小僧のイタズラではあるまいな)
(這該不會是我僱來的那個小夥子在給我搞惡作劇吧)
主人はすぐに小僧を呼んで、聞いてみましたが、
店家馬上就是叫來了那位打雜的小夥計、問問了人家對這事有沒有甚麼頭緒。
「違います。手ぬぐいなんか、とるはずがありません」
不是我、手帕甚麼的我是動都沒有動過呀。
と、言うのです。
小夥計直接就是一口將這事給否決了。
その次の日の朝は、おかみさんの手ぬぐいがなくなっていました。
這就等事情又來到了第三天、這回則是老闆娘的帕子是又給整不見了呀。
たかが手ぬぐいといっても、三日続けてなくなるというのは、ただ事ではありません。
你說這就單單的三塊帕子吧其實也不算甚麼事、可連續三天不見三塊這其中肯定就是有一個甚麼貓膩在呀。
「お前、本当に知らないのかい?」
你是真的一點線索都沒有?
おかみさんが小僧にたずねると、小僧が顔を真っ赤にして怒り出しました。
這次則是變成了老闆娘開始調查起小夥計了、可就這次是讓人一整個怒氣爆衝。
「どうして、わたしに聞くのです? そんなにお疑いなら、わたしの荷物を調べてください!」
為甚麼老是一有事就都來問我呀?要是那麼信不過我的話我就讓你們來檢查我的包好了!
「いや、すまない。考えてみれば、家の者で手ぬぐいをとるやつなんているはずがない」
抱歉抱歉、沒說是你、若是仔細想想這事根本就不可能是我們自己人會幹出的呀、問你也是想看看這事你是否能想到。
主人はあわてて、小僧をなだめました。
老闆連忙的就是代起妻子向著人家小夥計賠起了不是。
「それに手ぬぐいぐらい、何本盗られたって、かまやしないのだから」
況且帕子這玩意兒它也不值幾個錢、丟了就丟了。
主人はそう言いながらも、手ぬぐいの事が気になって商売に身が入りませんでした。
老闆嘴巴上雖是這麼說、可心裡對於帕子竟是會莫名的消失這一事其實是在意的不得了、搞的現在的自己都是沒有那個心思專注去賺錢了。
番頭も手ぬぐいがなくなるたびに疑われる小僧の事を思うと、同じ店で働く者として面白くありません。
而老師傅呢則是看到了自己帶的這個小夥計一出事之後老闆都是在盤問他、心裡也就疑惑起了這被懷疑的人是不是其實也已經給包括了自己、只是人家不說而已。
そして小僧などは、店で働く気がしなくなってきました。
現在說說那位打雜的小夥計吧、人家是被這無妄之災猛然的頭上一打現在是根本沒心情幹活了。
だからといって店をやめるわけにもいかず、このうえは自分で手ぬぐい泥棒を捕まえるしかないと思いました。
但人家現在也就是不想幹活而已、也並不是說就不想在這幹了呀、人家此刻的所有心思那就是都把他放在了那位真真正正偷手帕的小偷身上了、心想必須得讓自己親手把他抓住不可。
そこでその夜、小僧は雨戸(あまど)を少しだけ開けて、寝ずの番をする事にしました。
這日夜、小夥計是故意的將大門留出了一個小縫、然後是覺也不睡的就在那守起夜來了。
物干しの手すりには、五本の手ぬぐいがきちんと並んで干してあります。
此刻的晾衣杆上就正正好的五塊手帕給整整齊齊的掛在那兒呢。
「見ていろ! 必ず手ぬぐい泥棒を捕まえてやる」
都給我等著瞧!我一定要親手的抓住你這個小偷。
小僧はねむたいのをがまんして、ジッと物干しを見上げていました。
小夥計現在就是死死的一直盯住了晾衣杆、然後時刻的再提醒自己千萬不要一個不小心睡著了去。
それでも昼間の仕事の疲れで、ついウトウトしかけたその時、一本の手ぬぐいがフワリと庭にまいおりたのです。
可白日是那麼的操勞這晚上不睡人可忍受不了、小夥計終究還是慢慢的打起了迷糊、可就是這時呀、怪事發生、架子上的一塊手帕它怎麼就自己開始長了腳開始是往著院子裡面跑去了呀。
「おやっ?」
甚麼?
手ぬぐいはまるで、地面をはうようにして表の方へ飛んでいきます。
總之就是這塊帕子它現在是長了腳、一直是沿著地面朝著大門外飛奔了。
「待てえ!」
給我停!
小僧は外へ飛び出すと、飛んでいく手ぬぐいを追いかけました。
很快的呀、這睡意就一下給人全消散了、現在的小夥計也是朝著門外立馬的狂追。
でも手ぬぐいは、そのまま暗やみの中に消えてしまいました。
可那玩意快的跟過啥一樣、分分鐘的就是消失在了夜色裡不見了。
騒ぎを聞きつけて、番頭やおかみさんが起きてきました。
這一番鬧騰的、現在是老師傅也察覺了動靜起了床、與此同時的還有老闆娘。
小僧は今の出来事を、見たままに話しました。
小夥計看來了人、也是給剛剛發生的事是一五一十的全給說清楚了。
「手ぬぐいが一人で動くなんて、そんなバカな。お前、夢でも見ていたんだろ?」
你說手帕它自己長了腳跑掉了、這怎麼可能、絕對就是你在做夢說胡話吧?
おかみさんが言うと、番頭が物干しを指さしました。
老闆娘開口首先的就是給來了這麼的一句、可這時的老師傅卻是用手指了指晾衣架。
「しかし手ぬぐいは、たしかに一本なくなっていますよ」
可我看這玩意兒上它是真的有不見了一塊呀。
「あら本当。ああ、気味が悪いねえ。もういいから、しっかり戸締まりをして寝なさい」
不是吧、我瞧瞧、天啦、還真是給我少了一塊呀、這可太讓人毛骨悚然了吧、快快、現在把門窗全部關緊後然後去睡覺。
おかみさんはそう言うと、自分の部屋に戻って行きました。
老闆娘說話這話後立馬就是回到自己的房間去了。
あくる日、主人は隣町の知り合いで酒をごちそうになり、遅くなってから家へ戻ってきました。
這就等時間平穩渡過到了第二天、今天因為打烊後老闆是跑去了附近的鎮子上找熟人喝酒、喝著喝著這就不小心上了頭、準備要回去的時候就都已經是很晚了。
月夜の道をいい気分で歩いていると、村はずれの小高い林の所で誰かの話し声が聞こえてきました。
在夜路上獨自一人走著的老闆呀就覺得今天的這月亮可是真漂亮呀、人家現在是心情暢快極了、可等這人走到了一處偏離的林子時、就把一陣說話聲是給聽見了呀。
(はて、こんな夜中に、誰が話しているのだろう?)
(喂喂喂、這大半夜這鬼地方、是誰能會在這種地方給交談呀?)
不思議に思って話し声のする方へ近づいてみると、何と十数匹のネコが林の中の空き地に丸くなって座っているではありませんか。
老闆他人就覺得是匪夷所思呀、等人家這就順著聲音慢慢的摸過去一瞧、這可不、發現了就在林中的空地之上是有十多隻貓咪先生圍成了一圈坐在那兒開會呢。
そしてもっと驚いた事に、その中の三匹が手ぬぐいをあねさんかぶり(→女の人の手ぬぐいのかぶり方)にかぶって
いるのです。
可讓老闆更加震驚的其實就是、其中的三隻貓咪先生這可不頭頂上是還給套著個啥嗎?看清楚後發現了、那是三塊用手帕給扎成的頭巾呀。
(あっ、あの手ぬぐいは!)
(天啦、那個手帕不就是!)
主人は、もう少しで声を出すところでした。
就差了那麼一點、老闆可就要震驚的發出聲音了、幸好人家是給忍住了。
一つは自分の手ぬぐいで、あとは、かみさんと娘の手ぬぐいなのです。
而現在要詳細的說、那就是這其中的一塊手帕是自己的、另外的兩塊則是女兒與妻子這樣。
(さては、ネコの仕業であったか)
(這麼說、原來其實都是這一群貓咪幹的?)
主人はネコに気づかれないよう、さらに草むらに隠れて息を殺しました。
此時的老闆也是很機敏、為了不讓自己給這群貓咪先生是發現了去、超級小心的就是根本連大氣都不敢呼一口。
「お師匠(ししょう)さん、遅いね」
老大今天來的可還真遲呀。
一匹のネコが、言いました。
開會的貓咪們其中的一隻現在是這樣的說道。
「早く来ないかな。今夜こそ上手に踊(おど)って、わたしもお師匠さんから手ぬぐいをもらわなくちゃ」
就不能快點嗎、今晚跳的最厲害的那個人絕對就是我、我看我就這次把老大的獎賞頭巾也給弄到手。
もう一匹のネコが、言いました。
此時的另一隻貓咪是說出了這樣的一句話。
(へえ、踊りを習おうというのかい。これはおもしろい)
(天啦、這群貓咪原來是在這聚眾蹦迪呀、花樣還真多呢)
主人は、お師匠さんというのが現れるのを待ちました。
現在的老闆就也很期待了起來、那就是這位傳說中的貓王老大到底是要何時能夠露頭了。
しばらくすると、頭に手ぬぐいをのせた黒ネコが、
又是不到了一會兒的時間、這次又是來了一隻頭戴頭巾的黑色貓咪出現了。
「ごめん、ごめん、おそくなって」
抱歉抱歉、今天讓大家久等了。
と、言いながらやってきたのです。
隨著這樣的一句開場白、人家便也就是走入了現場。
(あのネコは、家のネコじゃないか!)
(天啦、這隻貓老大、可不就是我自家養的那一隻嗎!)
主人は、目を丸くしました。
老闆真的現在就是目瞪口呆呀。
「それじゃ、さっそく始めようか。さて、今日はだれに手ぬぐいをあげようかな」
行了、那我們也就快點開始吧、不知道今天會是誰得到這塊手帕呢。
「わたし」
是我。
「いえ、わたし」
不是、我才是。
「わたしよ、わたし。絶対に、わたし」
是我呀、今天絕對的是我呀。
ネコたちが、いっせいに手をあげました。
貓咪大軍們現在是齊齊舉手、爭相搶奪呢。
「だめだめ、一番上手に踊った者でなくちゃ」
不必搶、不必搶、我們就按照規矩把頭巾當做是舞跳的最棒的那隻貓咪的獎勵吧。
見ていた主人は、なんだかワクワクしてきました。
不知道為甚麼、現在連老闆自己都是有點期待起稍後的蹦迪大會的呢。
(こいつは驚いたな。うちのネコがネコたちの踊りのお師匠だなんて。それにしてもあいつ、いつ踊りを覚えたのだろう。・・・そういえば娘が踊りを習っている時、ジッと動かずに見ていたっけ)
(哎喲我的個媽呀、想不到我家的那隻現在還竟然是成為了蹦迪大會主持的貓王、可究竟這隻貓它可是在甚麼時候給我學會了蹦迪呀、…………這樣想來、是我的女兒呀、它定是在看我家女兒跳舞的時候也就在那旁邊天天看著呢)
「まずは、昨日のおさらいからね。はい、♪トトン、テンテン、トテ、トテ、トテトントン」
對了、我們先來跳跳昨天新學的那段吧、就當是複習複習、一二三四、二二三四。
口で三味線の真似をしながら黒ネコが踊ると、ほかのネコたちもいっせいに踊りはじめました。
就這樣呀、黑貓老大的嘴巴裡面是哼起了三味線似的小曲給下面跟著自己跳舞的貓咪們帶起了節奏、一步一步的大家全部開始起舞的呢。
「はい、そこで腰を回して、手を前に出して、それっ、♪トトン、テンテン、トテ、トテ、シャン、シャン」
來、現在轉腰、把手向前、然後、一二三四、二二三四。
(なるほど、お師匠というだけあって、家のネコも大したものだ)
(原來如此、那我家的這隻貓咪貓咪還就真行呀、都是當上這群貓裡的蹦迪之王了呀)
主人はこっそり草むらをはなれると、ネコに気づかれないように家に戻っていきました。
現在的老闆終於也是把一切的來龍去脈是都給徹底的一個理清楚了去、沒有了牽掛、趁著這群貓咪是跳得還正起勁時、偷偷的不做聲響溜走回家了。
朝になると、主人は上機嫌(じょうきげん)でみんなに言いました。
這就今天一大早呀、老闆的臉上的那表情一看就知道是十分的高興呢、只見他是等著大家一早都聚集後、這樣的對著大家說了。
「手ぬぐいの事なら、もう気にしなくてもいいよ」
帕子的事呀我已經自己弄清楚了、就這事呀以後也都是無須在管它了。
「いいえ、今夜こそ、必ず手ぬぐい泥棒をつかまえてみせます!」
怎麼可以就不管了呢、看我今天晚上就一定的親手將這個小偷給他抓了!
「もういいんだよ。お前、寝ずの番をしていたそうだが、もうその必要はないよ」
真的已經不必啦、你每天都在不睡覺的守著那個玩意兒吧、這又是何苦了。
「と、言うと、だんなさまは手ぬぐい泥棒をご存じで?」
那、這麼就是說其實那位小偷老闆你已經知道了是嗎?
番頭が尋ねると、主人はニヤリと笑って言いました。
老師傅就是這麼的對著老闆一問、很快的老闆呢也就是故作神秘的笑了笑起來。
「今夜になれば、すべてわかるよ」
今天晚上呀、這謎底可就全部都會解開啦。
その日の夜、主人がみんなに言いました。
半夜、老闆交待了所有的人呀。
「さあ、これからみんなで出かけるよ」
走走走、我們大家這就一起出發呀。
「今頃? いったい、どこへ行くのですか?」
啊、這個時候?現在這大半夜是要去哪兒呀?
番頭も小僧も、首をかしげました。
老師傅和小夥計都是一起的搞不懂了起來 。
「いいから、だまってわしについておいで」
行了、別問了、快跟我走就完事了、記住、安靜、最重要的就是稍後要安靜呀。
主人は店の戸締まりをさせると、おかみさんと娘、それに番頭と小僧を連れて家を出ました。
就這樣呀、老闆是帶著醬油店裡面的包括了自己在內的所有五人全部是給來到了屋外頭、細心鎖好了門後、一齊是出發了呀。
村はずれの小高い林の前に来ると、主人はみんなを草むらの中に隠れさせます。
等走呀走、都遠離了村子來到了這偏離的林子裡時、老闆就示意了大家先行的躲藏起來。
「いいかい、どんなことがあっても、決して声を出すんじゃないよ」
全給我聽好了都、待會就是無論發生了甚麼事、那就是千萬的別給我吱聲呀、要安靜。
いつの間にか、満月(まんげつ)が頭の上にのぼっていました。
大家這就等呀等呀等呀等、直到了這月亮現在都已是在頭上高高掛了。
と、その時、あちこちからネコが集まって来ました。
就是這個時候呀、四面八荒的各處都是趕來的一群群的貓咪們呢。
なんとその中の四匹は、頭に手ぬぐいをかぶっているではありませんか。
此時再細心的觀察、那其中就有四隻可不是就頭上還包裹著頭巾嗎。
(あの手ぬぐいは!)
(那個手帕是!)
みんなおどろいたように、顔を見あわせました。
大家一群人現在就是驚訝的你看我我看你呀。
そこへ、頭に手ぬぐいをかぶった黒ネコが現れたのです。
沒多久、現在又是一條頭上有著頭巾的黑色貓咪也出現了。
それは間違いなく、店で飼っているネコでした。
這隻貓咪呀只要看上一眼就知、這不可就是自家醬油店裡養的那一隻嗎。
(なんだ、手ぬぐいドロボウは、店のネコだったのか)
(喂喂、原來一直偷走我們手帕的傢伙、其實一直就都是店裡的那隻黑貓呀)
みんなはホッとするやら、あきれるやら。
因為這實在是太令人難以置信了、所有人此刻都是目瞪口呆了起來。
それでもこれから何が始まるのかと、かたずをのんで見守っていました。
可這即將是又會發生甚麼事呢?這就更讓眾人開始在意了起來、大家是嚥了把吐沫凝神的去盯。
すると、黒ネコが言いました。
首先呢、就是黑貓老大它說話了呀。
「今夜は満月、みんなで心ゆくまで踊りましょう」
今天可是滿月、大家可要給我跳的開開心心、好好的盡性呀。
「はい、お師匠さま」
好的、老大。
ネコたちは、いっせいに黒ネコをかこんで輪(わ)になりました。
說完便是一群群貓咪們手拉手組成了一個圈、並將黑貓老大是給圍入了圈中。
♪ネコじゃ、ネコじゃと
♪喵喵喵喵喵喵喵
♪おっしゃいますが
♪一二三四
♪あ、それそれ
♪二二三四
黒ネコの踊りに合わせて、ネコたちはそろって踊りはじめました。
就這樣呀、黑貓老大領舞、其他的眾貓是是伴隨著齊跳。
両手を前に出したり、腰を振ったりと、なんともゆかいな踊りです。
只見一隻隻貓咪那雙手挺直扭扭腰的樣子、這舞跳的還真的是一點兒也不耐呀。
「どうだい。これで手ぬぐいのなくなったわけが、わかっただろう」
怎麼樣、現在我給大家是把這手帕的謎題給解開了吧。
主人が小さな声で言うと、みんなニコニコしてうなずき、いつまでもネコたちの踊りを見ていました。
老闆是很小聲的說出了這句話後、大家也都像全明白似的了笑嘻嘻的點起了頭、隨後就又是專注看起了這群眼前蹦迪的貓咪們了。
さて、誰がこの事をしゃべったのか、ネコの踊りの話はたちまち町のうわさになり、こっそり見物にくる人がふえるようになりました。
可此時一完大家都悄悄的又回去了之後、就不知是醬油店裡的五人誰給走漏了這件事的風聲、貓咪們在樹林裡空地上蹦迪的事也是一下子的就給在街上傳開了來、對此很多表示自己也想要親眼一見的人都去探秘了。
するとネコたちもそれに気がつき、いつの間にか踊るのをやめてしまったのです。
就這樣呀、後來的貓咪們也是發現了自己在跳舞時總是會來人打擾呢、就是那麼的一段時間、人家乾脆就把蹦迪給停了。
水本屋(みずもとや)の黒ネコは、その後も手ぬぐいを持ってどこかへ出かけていきましたが、そのうちに戻って来なくなりました。
也就是自這個時候開始、醬油店內的那隻黑貓也是再也沒回來過一次了、原本人家還都是會照常每天的偷走一塊手帕呢。
主人はネコ好きの人たちと相談して、ネコの踊っていたところに供養碑(くようひ)をたてました。
之後的老闆也是為此感到了很是惋惜、於是詢問了許多的愛貓之人、一番商議過後決定了是要在人家跳舞的地方打上一塊供養碑這樣才合適呢。
今ではその供養碑(くようひ)はなくなってしまいましたが、ネコの踊りの話は長く語りつがれて、今もそこを『踊り場』と呼んでいるそうです。
雖說時間來到了今天、那塊為了貓咪而專門打造的供養碑是早已不見了蹤影、可關於曾經一代貓王的往事、到了現在還是被人口口相傳呢、就說說林子裡的那片空地、現在人家還是叫著它蹦迪場。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
ネコの踊り場
貓廣場
むかしむかし、相模の国(さがみのくに→神奈川県)の戸塚(とつか)に、水本屋(みずもとや)という、しょうゆ屋がありました。
到好久以前、相模國戸塚就有家喊水本屋的作醬油店子。
主人とおかみさんには美しい娘がいて、メスの黒ネコを飼っています。
老闆和堂客育有一女、女又養的有一條貓。
何代も続いたお店で、番頭(ばんとう)のほかに小僧が一人いました。
店裡就一個管事的一個打雜、攏共顧的是兩條人。
しょうゆ屋は仕事がらどうしても手が汚れやすいのですが、だからといって汚れた手ぬぐいで手をふいていたのでは見た目が悪いので、きれい好きな主人は口ぐせのように、
釀醬油這行手就容易黑、所以都是腰上別塊帕子隨時可以蕩、進而久之這腰上的帕子看起來就跟塊抹布㫘得區別、也是講讓客人看到不好、主人就天天到交待。
「腰に下げる手ぬぐいは、毎日洗うように」
要夥計們每天都把帕子洗乾淨起來。
と、みんなに言いきかせていました。
這麼到吩咐了。
そのため店が終わると、それぞれが自分の手ぬぐいを洗って二階の物干しの手すりに干すのでした。
這就每天下班的第一件事就是先洗帕子、再幫溼帕子掛到二樓晾的地方讓它乾。
ある朝の事、手ぬぐいを取り入れようとしたら、娘の手ぬぐいがなくなっていました。
這就有天早上開工、取帕子去、女看到自己的帕子不見了去。
きちんと止めてあったので、風に飛ばされるはずはありません。
有可能是著風吹甚麼地方去了、但是按講不得啊、就是為了防止這事發生帕子都有夾子夾到的。
泥棒の仕業かとも疑ってみましたが、まさか手ぬぐい一本だけを盗んでいくドロボウはいません。
違是屋裡到賊頭的啊、但是甚麼都不取就取條帕子也不像啊。
(どうして、わたしの手ぬぐいだけが、なくなったのかしら?)
而且不見的帕子也就是自己這一個。
不思議に思いながらも、娘は新しい手ぬぐいを出してきました。
女帕子不見了去、細想、但也㫘看想出甚麼碌頭、算了、重新取塊新的。
そして次の日の朝、今度は主人の手ぬぐいがなくなっていたのです。
這就第二天、老闆的帕子又看不到了。
(まさか、小僧のイタズラではあるまいな)
是屋裡來鬼了啊、莫是店子裡面其他人到搞啦。
主人はすぐに小僧を呼んで、聞いてみましたが、
「違います。手ぬぐいなんか、とるはずがありません」
老闆這就喚夥計來問、夥計講自己㫘搞這事。
と、言うのです。
その次の日の朝は、おかみさんの手ぬぐいがなくなっていました。
這就第三天、堂客的帕子不見了。
たかが手ぬぐいといっても、三日続けてなくなるというのは、ただ事ではありません。
雖然就只是幾條帕子、但這就到自己屋裡卻又不曉得是哪個、這事就值得留心。
「お前、本当に知らないのかい?」
你有甚麼脈絡吧?
おかみさんが小僧にたずねると、小僧が顔を真っ赤にして怒り出しました。
老闆帕子不見這就開始排查、而夥計想的不是一起解決問題、首先講的是自己跟這事㫘關係、帕子不見關自己卵事。
「どうして、わたしに聞くのです? そんなにお疑いなら、わたしの荷物を調べてください!」
老闆對到自己問那就是到懷疑自己、反過來幫老闆惡一餐。
「いや、すまない。考えてみれば、家の者で手ぬぐいをとるやつなんているはずがない」
這不問帕子是要怎麼邏啦、一問就是懷疑別個了、老闆看夥計這心思也㫘到幫忙邏帕子上面、不麻煩別個了。
主人はあわてて、小僧をなだめました。
這就講幾句好句順別個毛。
「それに手ぬぐいぐらい、何本盗られたって、かまやしないのだから」
就講只是幾條帕子、可能是風吹走了、不要緊。
主人はそう言いながらも、手ぬぐいの事が気になって商売に身が入りませんでした。
講是這麼講、老闆是慪了個卵脬翻天、這群傢伙一出事不是先想辦法解決、首先想到的都是幫自己的責任推乾淨起來、這鍋要怎麼分、好像這事已經無法挽回了、解決不了了、但這就只是一塊帕子、能有甚麼事、其實就是心思㫘到這上面、老闆看店子出這鬼事心思還能放到工作上啊、人也一下機敏起來了。
番頭も手ぬぐいがなくなるたびに疑われる小僧の事を思うと、同じ店で働く者として面白くありません。
屋裡攏共就這麼幾個幾個人、這不是我就是你了、雖講管事的自己現在㫘著懷疑、但也是和打雜的心思一樣、心想到時候這屎盆子往自己腦鬠腦鬠上面一倒、至於帕子是為甚麼不見的、不見就不見了、關自己卵事。
そして小僧などは、店で働く気がしなくなってきました。
老闆就一直想邏帕子、但這一提帕子底下人就來火、火氣就日日累積、這就不準備作了。
だからといって店をやめるわけにもいかず、このうえは自分で手ぬぐい泥棒を捕まえるしかないと思いました。
但這就不作了還真㫘其他地方去了、自己也窮苦、就想自己到時候還要到這裡作這麼久、打雜的這就心思一轉、覺得這帕子已經影響到自己了、關自己卵事了、應該要幫老闆邏這條帕子。
そこでその夜、小僧は雨戸(あまど)を少しだけ開けて、寝ずの番をする事にしました。
打雜自己㫘屋、就到店子睡到的、夜、門也不鎖了、留個小縫、不睡了看人來吧。
物干しの手すりには、五本の手ぬぐいがきちんと並んで干してあります。
就到掛帕子的地方幫五塊帕子過守到的。
「見ていろ! 必ず手ぬぐい泥棒を捕まえてやる」
老子今天要幫你捉到起來、看是哪個天天到害老子!
小僧はねむたいのをがまんして、ジッと物干しを見上げていました。
這覺也就不睏了、對到晾帕子的地方看。
それでも昼間の仕事の疲れで、ついウトウトしかけたその時、一本の手ぬぐいがフワリと庭にまいおりたのです。
看了幾條鐘頭卵都㫘看到、這人白天累就抵不到了、人就打迷糊的時候、帕子動了。
「おやっ?」
耶嗨?
手ぬぐいはまるで、地面をはうようにして表の方へ飛んでいきます。
這帕子像是自己長了踋出到外頭去了。
「待てえ!」
跟爹站到莫動!
小僧は外へ飛び出すと、飛んでいく手ぬぐいを追いかけました。
這帕子會魔法自己過跑了、但打雜的一卵脬火、根本不怕、直接上去追了。
でも手ぬぐいは、そのまま暗やみの中に消えてしまいました。
但是這外面烏漆麻黑的、能追得到條卵、浪費時間。
騒ぎを聞きつけて、番頭やおかみさんが起きてきました。
這動機一大、幫大工還有老闆娘過都嘈起來了。
小僧は今の出来事を、見たままに話しました。
打雜這就幫事全交待了。
「手ぬぐいが一人で動くなんて、そんなバカな。お前、夢でも見ていたんだろ?」
爹就是看到帕子一個人飛的、打雜的講、但是哪個都不相信、覺得是別個到作夢。
おかみさんが言うと、番頭が物干しを指さしました。
但這一看晾帕子的地方。
「しかし手ぬぐいは、たしかに一本なくなっていますよ」
確實是一條不見了去。
「あら本当。ああ、気味が悪いねえ。もういいから、しっかり戸締まりをして寝なさい」
但是這大半夜著嘈起來、又是這麼條邪的事、先幫屋裡面鎖好去、睏了去明天再講。
おかみさんはそう言うと、自分の部屋に戻って行きました。
老板娘發話先回了房、那這事就先這樣子了。
あくる日、主人は隣町の知り合いで酒をごちそうになり、遅くなってから家へ戻ってきました。
這過好半夜、老闆晚上到認得到的屋裡吃酒、這也就回來了。
月夜の道をいい気分で歩いていると、村はずれの小高い林の所で誰かの話し声が聞こえてきました。
天亮前走夜路、這就往屋裡趕、野林子裡面這就一逛、聽到風聲了。
(はて、こんな夜中に、誰が話しているのだろう?)
這大半夜是哪個到講話哦?
不思議に思って話し声のする方へ近づいてみると、何と十数匹のネコが林の中の空き地に丸くなって座っているではありませんか。
老闆這就一去、好傢伙、是十條貓到開會商議大事。
そしてもっと驚いた事に、その中の三匹が手ぬぐいをあねさんかぶり(→女の人の手ぬぐいのかぶり方)にかぶっているのです。
而且其中三條傢伙腦鬠上面還有條頭巾包到的。
(あっ、あの手ぬぐいは!)
是我屋帕子!
主人は、もう少しで声を出すところでした。
老闆一驚。
一つは自分の手ぬぐいで、あとは、かみさんと娘の手ぬぐいなのです。
一條是自己的、還有條是堂客的、這就是女的、一家三口都齊了、這就剩屋裡兩條夥計了。
(さては、ネコの仕業であったか)
是貓妖到搞這事啊?
主人はネコに気づかれないよう、さらに草むらに隠れて息を殺しました。
怕自己被發現、老闆是氣都不敢呼。
「お師匠(ししょう)さん、遅いね」
一匹のネコが、言いました。
老大怎麼還㫘回來哦?
「早く来ないかな。今夜こそ上手に踊(おど)って、わたしもお師匠さんから手ぬぐいをもらわなくちゃ」
今天肯定是輪到我了、這次我要幫頭巾得了、等下跳舞的時候假勁點。
もう一匹のネコが、言いました。
貓這就講人話交流了。
(へえ、踊りを習おうというのかい。これはおもしろい)
哪個貓跳舞好就賞帕子啊、這貓王當的有搞頭。
主人は、お師匠さんというのが現れるのを待ちました。
老闆就等到貓王現身了。
しばらくすると、頭に手ぬぐいをのせた黒ネコが、
這時一條腦鬠上面套條頭巾的黑貓就進場了。
「ごめん、ごめん、おそくなって」
今天遲到了、出點小事。
と、言いながらやってきたのです。
講話了。
(あのネコは、家のネコじゃないか!)
這不就是我屋養那條啊!
主人は、目を丸くしました。
老闆人過一下獃了。
「それじゃ、さっそく始めようか。さて、今日はだれに手ぬぐいをあげようかな」
那開始、今天也有頭巾分。
「わたし」
「いえ、わたし」
「わたしよ、わたし。絶対に、わたし」
我要我要我要
底下貓這就開始爭這個頭巾。
ネコたちが、いっせいに手をあげました。
一些個貓就好激動。
「だめだめ、一番上手に踊った者でなくちゃ」
好好好、大家都有、今天先過跳舞最好的那個。
見ていた主人は、なんだかワクワクしてきました。
老闆這下就想不到了。
(こいつは驚いたな。うちのネコがネコたちの踊りのお師匠だなんて。それにしてもあいつ、いつ踊りを覚えたのだろう。・・・そういえば娘が踊りを習っている時、ジッと動かずに見ていたっけ)
是自己屋貓成了舞王到組織廣場舞、但這傢伙是跟哪個學會跳舞的啦、一想到自己女好像是有到屋裡練舞過、一下懂了。
「まずは、昨日のおさらいからね。はい、♪トトン、テンテン、トテ、トテ、トテトントン」
先複習昨天的、來、王老先生有塊田、咿呀咿呀喲、這過就搖起來了。
口で三味線の真似をしながら黒ネコが踊ると、ほかのネコたちもいっせいに踊りはじめました。
㫘得大音響、貓就用嘴巴唱來跟自己打節拍。
「はい、そこで腰を回して、手を前に出して、それっ、♪トトン、テンテン、トテ、トテ、シャン、シャン」
來、脖子動動屁股動動、一二三。
(なるほど、お師匠というだけあって、家のネコも大したものだ)
好傢伙、看到這一幕、老闆是過懂完了、一切都是自己屋的貓。
主人はこっそり草むらをはなれると、ネコに気づかれないように家に戻っていきました。
老闆為了不驚動群貓、爬到爬到慢慢遠去了。
朝になると、主人は上機嫌(じょうきげん)でみんなに言いました。
白天了、解開就一直讓自己焦慮的難題、老闆就好高興就跟大家講。
「手ぬぐいの事なら、もう気にしなくてもいいよ」
帕子的事我自己清常了、就不勞煩你們了。
「いいえ、今夜こそ、必ず手ぬぐい泥棒をつかまえてみせます!」
不得!今天晚上我一定要賊頭捉到起來。
「もういいんだよ。お前、寝ずの番をしていたそうだが、もうその必要はないよ」
我好像聽講你覺都不睏專門搞這事、可以歇了。
「と、言うと、だんなさまは手ぬぐい泥棒をご存じで?」
人已經捉到啦?
番頭が尋ねると、主人はニヤリと笑って言いました。
大工問、老闆這就一笑。
「今夜になれば、すべてわかるよ」
晚上就跟你講。
その日の夜、主人がみんなに言いました。
夜了。
「さあ、これからみんなで出かけるよ」
老闆幫人都喊到、講要去個地方。
「今頃? いったい、どこへ行くのですか?」
番頭も小僧も、首をかしげました。
這麼晚出去是要搞甚麼哦?
二條夥計都不曉得主人意思。
「いいから、だまってわしについておいで」
你們先跟到我、這一下解釋不來、到地方就懂了。
主人は店の戸締まりをさせると、おかみさんと娘、それに番頭と小僧を連れて家を出ました。
老闆幫屋裡門一鎖、留堂客和女到屋、再幫兩夥計一帶。
村はずれの小高い林の前に来ると、主人はみんなを草むらの中に隠れさせます。
往林子裡面去了、喚人全躲到草裡面。
「いいかい、どんなことがあっても、決して声を出すんじゃないよ」
千萬莫作聲啦、都記得啊、等下就有大案子、先講好了、一下莫叫。
いつの間にか、満月(まんげつ)が頭の上にのぼっていました。
這就看天、已經是明月高懸了。
と、その時、あちこちからネコが集まって来ました。
同時、群貓也開始聚集了。
なんとその中の四匹は、頭に手ぬぐいをかぶっているではありませんか。
其中四條傢伙、這就頭巾腦鬠上面包到的。
(あの手ぬぐいは!)
我日!
みんなおどろいたように、顔を見あわせました。
這一下真看到了就曉得老闆搞這名堂是為那齣了。
そこへ、頭に手ぬぐいをかぶった黒ネコが現れたのです。
主角貓王也來了。
それは間違いなく、店で飼っているネコでした。
好傢伙一看、這不店裡那條啊?
(なんだ、手ぬぐいドロボウは、店のネコだったのか)
みんなはホッとするやら、あきれるやら。
原來賊頭是貓啊、這那個敢想哦、排除一切不可能的前提、就是先要排除兇手是貓這個可能。
それでもこれから何が始まるのかと、かたずをのんで見守っていました。
這事真發生到自己腦鬠上面、也是停止思考了、就光顧看到了。
すると、黒ネコが言いました。
貓王發話了。
「今夜は満月、みんなで心ゆくまで踊りましょう」
「はい、お師匠さま」
今天晚上亮、可以好生跳下子。
對頭、對頭
底下馬仔這就開始捧卵脬。
ネコたちは、いっせいに黒ネコをかこんで輪(わ)になりました。
群貓牽到手並成一個圈幫貓王中間一圍。
♪ネコじゃ、ネコじゃと
♪おっしゃいますが
♪あ、それそれ
王老先生有塊田、咿呀咿呀喲。
黒ネコの踊りに合わせて、ネコたちはそろって踊りはじめました。
這過就架勢了。
両手を前に出したり、腰を振ったりと、なんともゆかいな踊りです。
又是抬手又是扭腰。
「どうだい。これで手ぬぐいのなくなったわけが、わかっただろう」
懂了吧、帕子就都是這麼到不見的。
主人が小さな声で言うと、みんなニコニコしてうなずき、いつまでもネコたちの踊りを見ていました。
兩夥計幫腦鬠一點、人懵逼了、眼睛一直就瞟到貓那裡定到的。
さて、誰がこの事をしゃべったのか、ネコの踊りの話はたちまち町のうわさになり、こっそり見物にくる人がふえるようになりました。
這就不曉得是三條人其中哪條、這事㫘兩天全街上的人都曉得了、就有人專門過來看貓跳舞。
するとネコたちもそれに気がつき、いつの間にか踊るのをやめてしまったのです。
等貓發現自己開始被注意了、這地方也就再㫘出現過了。
水本屋(みずもとや)の黒ネコは、その後も手ぬぐいを持ってどこかへ出かけていきましたが、そのうちに戻って来なくなりました。
醬油店的帕子還是一天天的少、但直到有一天、帕子靜了、屋裡老貓也是㫘看再回來過。
主人はネコ好きの人たちと相談して、ネコの踊っていたところに供養碑(くようひ)をたてました。
老闆這就訪了個喜歡貓的人、講了些話決定到貓跳舞的地方跟這貓王打塊碑。
今ではその供養碑(くようひ)はなくなってしまいましたが、ネコの踊りの話は長く語りつがれて、今もそこを『踊り場』と呼んでいるそうです。
現在這塊碑雖是被拆了去、但是這事是著大家記到了、這就地名都過被喊成貓廣場了。
おしまい
结束
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