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8月29日の日本民話
(8月29日的日本民間故事)
死神の魂袋と扇
謀你收魂袋
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、あるところに、病気で何日も寝込んでいる金持ちの家の娘がいました。
到好久以前、一屋地主的千金害了病、癱床上好久了。
医者の話では、今日明日中には死ぬそうです。
逽醫生、都是講救不活、讓人這就可以馬上準備後事了。
娘の枕元には親類や近所の人が集まって、娘の最後を見守(みまも)っていました。
枕頭邊邊上圍的全是人、都是講來看最後一眼。
そこへ、話を聞いた一人の若者がやって来ました。
最後連條認不到的年輕人也聞風趕來了。
若者がふと見ると、黒い服を着て大きなカマを持った奇妙(きみょう)な男が、娘の家の周りをウロウロしています。
這男的就到別個屋窗外突然看到一條人、那人穿的一身古怪、全身黑、手上提把鐮、就到別個屋門口轉啊轉。
「気味の悪いやつだな」
這人是來搞甚麼的哦?怎麼得這麼古怪啦。
若者が男の様子をうかがっていると、その男は時々、家の壁のすき間から家の中をのぞいているのです。
年輕人就好生觀察、發現別個也是到好生觀察這棟屋子、不時偷偷往裡面窺。
若者は思い切って、男に声をかけました。
「あの、この家に、何か用でも?」
年輕人就過直接上前問了、先是大聲一吼、問別個是搞什麼的。
「わしか? わしは死神だ。一番どりが鳴くまでに娘の魂(たましい)を取らねばならんのだが、こうも人の出入りが多くては、わしが入り込むすきがない。すまんがお前、わしの手伝いをしてくれんか?」
爹是死神來收這屋人命的、現在人多耳雜不好辦事、我要你來幫下子我、一定要到天亮雞叫之前幫這事辦了。
若者は死神と聞いてビックリしましたが、
(こいつはうまくすれば、娘を助けられるかもしれん)
と、思いました。
年輕人聽別個講自己是死神、駭了個卵脬翻天、但又一想、我這就幫這傢伙弄了去、不就可以救裡面人了啊。
「よし、手伝おう。それで、何をしたらいいんだ?」
心思一轉、那好嘛、你要我怎麼個幫忙法啦。
「そうか、手伝ってくれるか。それならお前は、外で見張りをしておくれ。そして人が来たら、すぐ知らせておくれ」
好、我記得你了、你就幫我到外面守門、有人來你就叫。
死神はこう言うと、スーッと家の中に入って行きました。
死神交待完這就跟到進去辦事了。
するとそのとたん、家の中にいた人々が突然居眠りを始めたのです。
一進去、守夜的人突然全睏了、眼睛一眯。
若者は壁のすき間から、死神が何をするのかをのぞいていました。
年輕人就偷偷看裡面死神是到搞甚麼。
死神は娘の枕元に座ると、ふところから皮袋と扇(おおぎ)を取り出して、扇で娘の片方の耳の穴に風を送りました。
看別個坐女枕邊、從心口前掏出個扇扇跟皮袋、從一只耳朵邊邊對到對面耳朵扇風。
そして反対側に回ると、もう一方の耳の穴にも扇で風を送りました。
這就又換只耳朵、就這麼搗鼓幾下。
すると娘の口が開いて、口の中から青白い光の玉が出てきたのです。
看到這人就幫嘴巴一開、過吐出一団幽玉。
死に神はその青白い光の玉を皮袋に入れると、その口をキュッと閉めます。
死神跟到用皮袋幫這魂玉一收、再幫開到的嘴巴一合。
すると娘は、コロッと死んだのです。
「やれ、終った」
好啦、人就過這麼到死了。
好、清常了。
死神は外へ出て来ると、若者に言いました。
死神這就出來、對到年輕人講。
「ご苦労じゃった。おかげで無事に、仕事が終わったよ。手伝ってくれた礼に、お前の魂をもらいに来る時は、出来るだけゆっくり来てやるからな」
也是感謝你了、我也不得讓你作白工、到時候就也是我來取你命、可以稍微緩你那麼一陣。
そして死に神は皮袋をかついで、墓場の方へと歩いて行きます。
死神講完、提到皮袋往墓地去了。
その歩き方がとてもしんどそうだったので、若者がたずねました。
「死神よ、疲れているのか?」
年輕人看死神樣子不對啊、這路走起來怎麼好費勁哦。
問別個是不是累了。
「ああ、さっきの人の出入りで、気をつかい過ぎたようじゃ。それに若くして死んだ魂というのは、重いからな」
剛剛進門睡了那麼多人、耗了我靈力、這死的人又年輕、就特別重。
「なら、その袋はおらがかついでやる」
「そうか、悪いな」
那你就過我提一陣、我也看下子到底有好重。
好、那就麻煩了。
死神は皮袋と扇を、若者に渡しました。
若者は皮袋と扇を持って死神の後ろを歩き、墓場の入口に差しかかった時、
死神不僅是交了年輕人袋子、連扇子都讓別個一起佩到了、這就死神走頭、年輕人屁股後面跟、突然這就到了邊。
(よし、今だ!)
と、扇で脇腹をバサバサとたたいて、
「コケコッコ―!」
年輕人突然異動、
用扇子像條雞翅膀樣的到那裡舞啊舞。
と、一番どりの鳴き真似をしたのです。
それを聞いて、死神は大あわてです。
同時又是發出一聲雞叫。
死神聽到是駭了個卵脬翻天。
「しまった。もうそんな時間か!」
死に神はそのまま、姿を消してしまいました。
夾卵!遲了!死神聽到這聲雞鳴、
馬上是直接不曉得趕甚麼急、瞬間不見了去。
さて、若者が娘の家に帰ってみると、みんなは娘が死んだ事で泣いています。
年輕人這就也提到扇子和皮袋往地主屋裡趕、到屋、發現一屋人已經開始哭了。
「大丈夫。おれが娘を生きかえらせてやるから」
若者はそう言うと、皮袋から娘の魂を取り出しました。
直接大聲一䛥、不急、有我來。這就皮袋裡面魂玉一掏。
そしてその魂を、娘の口に押し込んだのです。
すると死んだはずの娘が生き返り、おまけに病気まで治っていました。
這又幫女嘴巴撬開裡面一塞、這過就看到死人還陽、病痛甚麼的也一起消了。
その後、若者は娘の婿となって、二人仲良く暮らしたという事です。
這後面年輕人就變成地主女婿啦、自此、年輕人和女就一起過起舒服日子了、可喜可賀、可喜可賀。
おしまい
结束
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