福娘童話集 > 日本民間故事 > 十月
10月26日の日本民話
(10月26日的日本民間故事)
松の木の伊勢まいり (健全普通話版)
依勢參拜的松樹
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、伊勢(いせ)の大神宮(だいじんぐう)へ、若い男女の二人連れがお参りに行きました。
在很久很久以前、於依勢的大神宮、一對年輕的男女是一同攜手前來參拜。
二人はとても上品で、特に女の人は絵にかいたように美しく、名前を松子(まつこ)といったそうです。
兩人的品相都是十分的端莊、然後尤其是那位女子、人家是特別特別的漂亮、簡直就是如同自畫中走出一般、人家的名字叫做松子。
ところがこの二人、とても世間知らずな上、お金の使い方が下手でした。
但就是這兩人吧、似乎就像是沒有一點處世經驗一樣、錢花的那就是叫一個不明不白呢。
ですから大神宮へのお参りをすませての帰り道、お金が足りなくなってしまったのです。
所以說呀、人家就等參拜了大神宮完卻又再想回去時、發現了路費不夠沒盤纏了。
これを知った宿屋の主人が、二人を気の毒に思って言いました。
旅店的主人等瞭解人家是一樣的情況後、也為這兩位客人的遭遇是深感同情。
「お客さま、宿代は心配なさいますな。来年も、お客さまの村の誰かが参宮(さんぐう)なさるのでしょう。その時に一緒に返してくだされば、結構です。ああ、それからこれは、帰りの足しに」
客人呀客人、住宿的費用呢你們也就別再擔心啦、回去之後呀、等來年的時候、若是你們村的誰要來大神宮參拜呀、你們就叫人託他把錢捎給我吧、沒關系的、還有呀、這呢是一點小錢、但也是夠你們回家的路費了。
宿屋の主人は、二人にお金まで貸してやりました。
就這樣呀、旅館的店家是好心的給這兩位客人把錢給借了。
さてその次の年、あの二人の村から人が大勢きて、その宿屋に泊まりました。
直接就說說來年吧、於之前那兩位客人的同村、也就是今年來了很多的同村村民他們都在這個旅店落腳了。
そこで主人は、
於是乎店家呀。
「あの、あなた方の村の松子さんという人と、もう一人の方に、去年少しばかりおたてかえしたものがあるのでございますが、お持ちくださいましたでございましょうか?」
對對、問你們一下、就你們村呀是不是有一個叫做松子的人呢、還有另外一位不知道名字的同行呢、就去年呀這兩人有稍微在我這借了一點小錢呢、請問你們之中有誰是收到了人家的囑託幫忙帶個錢的嗎?
と、たずねてみました。
店家就是這麼一問呀。
すると、その村人たちは、
可村民的反應呀。
「はあ、松子さん?」
啥、松子?
と、みんな不思議そうな顔つきをしました。
全都是一個個像是聽都沒聽過這個名號似的呢。
「村には、松野とか松代とか、松のつく名の人間はいるが、その松子というのはおらんぞ」
誒、村裡面有姓松野還有松代的、這些呢都是跟松有關、但就至於這個松子、村裡沒這個名呀。
「それに去年は、誰も伊勢参宮をしていないが」
而且就說去年、去年我們村印象裡也沒人是前來依勢參宮過呀。
それを聞いて、宿屋の主人は首をかしげました。
店家得知到了是這樣的一個消息後、歪著脖子現在是開始沈思了。
「へえ、さようでございますか。おかしいですねえ。決して人をだまされる方には、お見受けしませんでしたが」
這這這、是這麼一回事呀、可這樣一來那事情就怪了去呀、以我的眼力、應該也不會看錯人呀、人家就不像是那種會騙我兩個路費的人呀。
それから数日後、伊勢参宮から帰ってきた村人たちは、さっそく伊勢の宿屋で聞いた話を村人たちにしました。
就這事發生了幾天之後吧、原本的村民呢也都是陸陸續續的回到了村裡、接下來了、就村裡面也都是傳開了旅店老闆說的那個怪事。
すると村人の一人が、大きく両手を打ちながら言いました。
大家就一起在議論這個事呢、突然呀、就有一個村民是兩手一拍。
「そうか、それでわかった!」
好呀、我知道了!
「わかったって、何が?」
你知道了?你知道了啥呀?
「村の諏訪神社(すわじんじゃ)の二本の松の木に、去年から白い物がちらちらしているのを知っているだろう?」
村裡的諏訪神社有兩顆松樹、而從去年開始就陸續傳出樹上有甚麼白影若隱若現、這個大家知道吧?
「ああ、あれですか。子どもがたこでも引っかけたと思っていたのですが」
那玩意兒不是小孩子的風箏斷了它掛在樹上嗎?
「いやいや、あれは今の話しからすると、お伊勢さんの大麻(たいま→神社からさずけるおふだのこと)ですわ」
不不不、我是這麼想的、就根據大家說的這個事呀、我覺得很有可能樹上的那個東西它就是伊勢神社的御守呢。
「そういえば、確かに大麻かもしれん」
若是你這麼一說、還就真有可能是御守呢。
「よし、確かめてやろう」
那行、我們就去也確認一遭吧。
そこで木登りの上手な人がその松の木に登っていくと、やがて上の方から、
於是乎呢、村子裡這就找來了個爬樹厲害的高手把神社裡的松樹給登了、人家這就爬呀爬呀。
「おーい!」
天啦!
と、声がしました。
到地後就發出聲音開始大叫啦。
木の下のみんなは、上に向かって大声でたずねました。
這時樹下呢、就紛紛都是朝著樹上開始大喊呀。
「どうだったー! お伊勢さんの大麻かー!」
怎麼樣呀!是不是依勢的御守!
「ああ、やっぱり大麻だあー! 間違いなくお伊勢さんの大麻だあー!」
沒錯呢、果然就是御守!這還真有一個伊勢的御守呢!
これを聞くとみんなはびっくりして、たがいに顔を見合わせました。
確認了是這樣的一個事、樹下的眾村民們是全部驚了、互相的你看我我看你都露出一幅幅是難以置信的表情。
「やっぱりそうだ。この二本の大松が人の形になって、伊勢神宮へお参りしたに違いない」
看來這個推論是對的、這是兩顆樹精化成了人形、然後又前往依勢的神宮參拜去了絕對沒錯。
そうとわかってみれば、その宿代をほおって置くわけにはいきません。
明白了是這樣的一個事情後呀、那就人家欠下的那個店家老闆錢也不能是置之不理呀。
村人は村中からお金を集めて、それを伊勢の宿屋へ送り届けたそうです。
後來呢事情是這樣得到了解決、就是全村人呀每人都自費是出上了一點點、然後呀又是把這錢跑依勢給人店老板是送過去咯。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
松の木の伊勢まいり
団賬
むかしむかし、伊勢(いせ)の大神宮(だいじんぐう)へ、若い男女の二人連れがお参りに行きました。
到好久以前、這就從兩條年輕男女參拜伊勢神社講起。
二人はとても上品で、特に女の人は絵にかいたように美しく、名前を松子(まつこ)といったそうです。
一起來的兩人中這女的是長好乖、硬就是像從畫裡面蹦出來樣的、名字喊松子、男的也不差。
ところがこの二人、とても世間知らずな上、お金の使い方が下手でした。
但是這兩條傢伙涉事未深、錢也是大進大出。
ですから大神宮へのお参りをすませての帰り道、お金が足りなくなってしまったのです。
這才出來㫘兩天、身上的兩個錢過全舞完了、回去的時候變成了條光杆司令。
これを知った宿屋の主人が、二人を気の毒に思って言いました。
人還到半路啊、留宿的時候跟店家講自己㫘錢了、別個也㫘刁難。
「お客さま、宿代は心配なさいますな。来年も、お客さまの村の誰かが参宮(さんぐう)なさるのでしょう。その時に一緒に返してくだされば、結構です。ああ、それからこれは、帰りの足しに」
估計是看別個這身行頭也還可以、就賣了個人情、講這次房費就明年過、你們明年村上肯定還有人要來這邊參拜的嘛、你到時託他結就是。
宿屋の主人は、二人にお金まで貸してやりました。
店老板除此之外還另外又甩了兩人點路費。
さてその次の年、あの二人の村から人が大勢きて、その宿屋に泊まりました。
そこで主人は、
這就第二年、店裡面來了一群人又要去參拜、店主認出來、一問哪裡的、確認了都是和之前男女一個地方。
「あの、あなた方の村の松子さんという人と、もう一人の方に、去年少しばかりおたてかえしたものがあるのでございますが、お持ちくださいましたでございましょうか?」
這就問下子前年子的賬啦、跟別個了解一下哪兩條男女現在是甚麼情況。
と、たずねてみました。
すると、その村人たちは、
「はあ、松子さん?」
但是店家一講起松子這名、客人像是完全好陌生樣的。
と、みんな不思議そうな顔つきをしました。
這表情按講就不應該啊。
「村には、松野とか松代とか、松のつく名の人間はいるが、その松子というのはおらんぞ」
按講是㫘得松子這人、跟松有關的也就是松野和松代這兩條了。
「それに去年は、誰も伊勢参宮をしていないが」
他們前年子㫘來、這就說明也不是他們了。
それを聞いて、宿屋の主人は首をかしげました。
店老闆這下人一下懵逼了。
「へえ、さようでございますか。おかしいですねえ。決して人をだまされる方には、お見受けしませんでしたが」
不是吧?這也不值得騙、我才主動搞的這條案子、我眼光就這麼差?
それから数日後、伊勢参宮から帰ってきた村人たちは、さっそく伊勢の宿屋で聞いた話を村人たちにしました。
當時村裡面參拜完也是回了去、就講這是村裡哪個到別個店老闆那裡該了帳㫘過哦?別個都問起來了。
すると村人の一人が、大きく両手を打ちながら言いました。
全村這就一條人兩個手板一拍、講他曉得。
「そうか、それでわかった!」
「わかったって、何が?」
你曉得?
「村の諏訪神社(すわじんじゃ)の二本の松の木に、去年から白い物がちらちらしているのを知っているだろう?」
你們不曉得吧?我們村裡面的神社有兩橷松樹成了精、去年子我看到他們穿到條白衣服變成人到處轉到的、這就樹上一直閃白光。
「ああ、あれですか。子どもがたこでも引っかけたと思っていたのですが」
變成人?白光我也曉得啊、我以前也看到的、不過是以為是哪個小卵日風箏掛上面被風吹到動啊。
「いやいや、あれは今の話しからすると、お伊勢さんの大麻(たいま→神社からさずけるおふだのこと)ですわ」
按你們這麼個講法、若是真的、那白白的莫興是伊勢帶回來的護身符哦。
「そういえば、確かに大麻かもしれん」
你這麼講確實有可能啊。
「よし、確かめてやろう」
走、我們看下子了。
そこで木登りの上手な人がその松の木に登っていくと、やがて上の方から、
「おーい!」
と、声がしました。
這就村裡逽了個爬樹厲害的猴子、喊他上樹了。
㫘好久就是上面傳來一聲䛥、真的!
木の下のみんなは、上に向かって大声でたずねました。
這就聽到吼叫的聲音來了。
「どうだったー! お伊勢さんの大麻かー!」
是真的!真有護符!
「ああ、やっぱり大麻だあー! 間違いなくお伊勢さんの大麻だあー!」
眾人一看、果然!這就是伊勢才發的啊!
これを聞くとみんなはびっくりして、たがいに顔を見合わせました。
不曉得這是怎麼飛樹上來了、看完這樹上取下來的護符就是眾人一起我看你、你看我。
「やっぱりそうだ。この二本の大松が人の形になって、伊勢神宮へお参りしたに違いない」
那就是這兩條松樹變成人跑去伊勢、絕對的!
そうとわかってみれば、その宿代をほおって置くわけにはいきません。
那這麼到我們一起拼點錢幫別個帳清了啊?怎麼講也是村子神社裡面的樹精啦、求個保佑。
村人は村中からお金を集めて、それを伊勢の宿屋へ送り届けたそうです。
這就全村人一起幫錢老樹房錢湊齊、又去旅店的時候是幫別個店老闆的賬過清了。
おしまい
结束
(回到上一页)
|