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11月6日の日本民話
(11月6日的日本民間故事)
暗闇の黒ウシ (健全普通話版)
黑夜中的黑牛
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある宿屋で、二人の絵かきと江戸から来た男が一緒の部屋になりました。
在很久很久以前、於一間旅店的房間呢、今日是擠進了三人同住、一名客人來自江戶、另外兩位則是結伴同行的畫師。
三人で話しているうちに、江戸の男が言いました。
借著這個機會三人也就聊起了天、首先是江戶的男子說道。
「ところで、お前さんたちのお仕事は何ですか?」
對了、你兩這身行頭都是幹個啥差事的呀。
すると一人の絵かきが、胸を張って言いました。
就是這隨口一問呀、其中的一名畫師是很威風的拍了拍胸膛。
「わしは絵かきじゃ。めずらしい国を旅しながら、絵をかいている」
我的興趣愛好是畫畫、現在正是在周遊各國之中、長長見識並磨練磨練我的技藝呢。
するともう一人の絵かきも、胸を張って言いました。
同樣的、另一名畫師也是把胸脯給拍上了一拍、威風的說道了。
「わしも絵かきじゃ。二人で旅をしながら、美しい景色(けしき)を絵にかいている」
我和他一樣呢、都是喜歡畫畫、一起到處旅行、準備記錄各地美好的風景呢。
それを聞くと、江戸の男はくやしくなり、
可就是一聽這話呀、江戶男子的心裡怎麼就感覺是這麼彆扭呢。
「それはぐうぜん。実はわたしも絵かきでしてな。江戸では、少しばかり有名ですぞ」
哈哈哈、那可真是太巧了呀、其實呀、我也是十分的熱衷於畫畫之人呢、而且在外頭稍微還有那麼點名氣呢。
と、うそをついたのです。
就這位男子呀、他是在人家面前吹起了牛皮把謊給撒了。
すると、二人の絵かきが言いました。
但這也是成功的另外的兩人給釣了過來。
「それはきぐうだ。それなら、三人で絵のかき比べをしよう」
這這這、那可真是太巧了呀、正好、咱們三人今日一起、要不就都各自切磋切磋這筆技吧。
「それはよい。江戸の絵かきの腕前を見てみたいしな」
你這個主意我看是相當不錯、剛好也能見識見識江戶他們那邊的水準呢。
江戸の男は、こまってしまいました。
這話一說呀、江戶男子暗嘆不妙了呀。
(これは弱ったぞ。おれは、絵をまるでかけないのに・・・)
(糟、糟糕啦、我可就是對於畫畫這玩意兒都是完全一點也不懂呀…………)
でも、今さらうそだとは言えません。
可現在是騎虎難下、也不能直接就是讓自己丟臉呀。
そこで江戸の男は、時間かせぎに言いました。
於是乎呢、江戶男子他先是想到了一個緩兵之技。
「それじゃ、まずはそちらからかいてもらいましょう」
那這樣、你兩先畫一畫讓我看看吧。
そこで最初の絵かきが、さらさらさらと絵をかきました。
就這樣呀、人家是兩筆唰唰一搖、第一張畫呀、很快的這就是成了。
お母さんが小さい子どもにご飯を食べさせている絵で、なかなかに上手です。
這張圖畫的相當細緻、圖上呢、是一位媽媽正在哄著自己的小寶寶在那吃飯呢。
でも江戸の男は、わざとつまらなそうに言いました。
可江戶的男子看到了畫後只是露出了一副很是不屑的表情、說道了。
「母親が、口を閉じているのはおかしい。子どもにご飯を食べさせる時は、親も一緒に口を開けるものだ。まだまだですな。それじゃ次の方」
母親她為甚麼要把嘴巴給閉上呢?這不很奇怪嗎、母親在給孩子喂飯的時候呀、這自己的嘴巴也要張大起來那樣才對呢、你的工夫還不到家、火候都還差著呢。
もう一人の絵かきは、木こりが木を切っている絵をかきました。
好啦、這就接下來第二名畫師上陣、他呢、是畫出了一張樵夫砍樹圖。
これも、なかなかに上手です。
這張畫呢、也是畫的相當的惟妙惟肖呢。
(さすがに絵かきだ。二人ともうまいもんだ)
(天啦天啦、這兩傢伙可就都咋這麼厲害呢)
江戸の男は心の中で感心しましたが、でも、やっぱりつまらなそうに言いました。
江戶的男子內心是對其感到佩服、可表情還果然只是一臉的不屑呢、就這樣的批判到。
「これだけ木を切っているのに、木のくずがないのはおかしい。まだまだですな」
奇怪呀奇怪呀、辛苦砍了這麼多樹、但木屑卻是一點也沒瞧著、你還不行呀。
けちを付けられた二人の絵かきは、おもしろくありません。
對於這種雞蛋裡面挑骨頭的惡意批評、兩位畫師當然就是不能忍、立馬就不高興了起來。
「それでは、いよいよあなたの腕前を見せてもらいましょう。それだけ言うのですから、さぞかしお上手なんでしょうな」
好啦好啦、差不多現在也是到你咯、也就讓我們拜見拜見你的手藝吧、看你如此吹毛求疵、那相必技藝也不是一般的高明呀。
「うむ。よろしい」
行吧、知道了。
江戸の男は筆(ふで)にたっぷり墨(すみ)をつけると、紙にぺたぺたぬりつけて、紙をまっ黒にぬりつぶしました。
就這樣呀、江戶男子也是給提起了筆、就見人家把毛筆上先是給吸滿了墨、然後呢、就是一遍一遍的刷起了紙、直到是把一張紙給完全的塗黑了。
二人の絵かきは、ビックリしてたずねました。
面對如此的一個驚人手筆、這可是把畫畫的兩人全搞震驚了呀。
「・・・いったい、これは何の絵ですか?」
這這這………、請問你這是畫的一個啥?
「ただたんに、黒くぬりつぶしただけのように見えるが」
對呀、這畫的究竟是為何物、在我看來這就只是把一張紙給塗黑了而已呀。
すると江戸の男は、すました顔で言いました。
對面疑惑不解的兩人、江戶男子很是鎮定自若的回起了話。
「これがわからぬとは、お二人ともまだまだですな。これは、まっ暗やみから黒ウシが出てきたところです」
哈哈哈哈、不懂了吧、竟然是連我畫甚麼都看不出來、你們的功夫還差遠著呢、我畫的這幅畫呀、它可是一頭黑牛、而背景呢、則是在一個漆黑的深夜裡呢。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
暗闇の黒ウシ
新月黑牛
むかしむかし、ある宿屋で、二人の絵かきと江戸から来た男が一緒の部屋になりました。
到好久以前、這就一條客棧裡面兩條畫畫的擠一間、中途又多加入了個來自江戶的商販。
三人で話しているうちに、江戸の男が言いました。
三人這就閒來無事扯卵談、江戶的男的先開的口。
「ところで、お前さんたちのお仕事は何ですか?」
講二位仁兄這都是作甚麼生意的啊?
すると一人の絵かきが、胸を張って言いました。
「わしは絵かきじゃ。めずらしい国を旅しながら、絵をかいている」
其中一條批兒就好屌的講自己是畫師、現在就是周遊各國磨練技藝。
するともう一人の絵かきも、胸を張って言いました。
「わしも絵かきじゃ。二人で旅をしながら、美しい景色(けしき)を絵にかいている」
這就同行的另一個條人也講、我跟這傢伙一路、都是一個目的、我也是條畫師、和他一起、講話也是蠻屌的。
それを聞くと、江戸の男はくやしくなり、
但過不曉得是甚麼原因、江戶男聽完了兩傢伙的自我表述這心裡卻是慪了起來、就這麼到講了。
「それはぐうぜん。実はわたしも絵かきでしてな。江戸では、少しばかり有名ですぞ」
那剛好啊、正巧其實我到江戶也有點名頭、和你們一樣是條畫匠。
と、うそをついたのです。
這過也開始顯擺了。
すると、二人の絵かきが言いました。
其他兩人這就一聽。
「それはきぐうだ。それなら、三人で絵のかき比べをしよう」
那好巧哦、今天我們三條同行就這麼聚到一起、乾脆一起交流下子各自心得啊?
「それはよい。江戸の絵かきの腕前を見てみたいしな」
是啊、我其實早前也是講想曉得江戶那邊的浮世流儀。
江戸の男は、こまってしまいました。
但這麼一講男的反而有點不穩當了啊、嘴巴皮子講兩下自己還可以、但喊自己取出真本事這要怎麼辦哦?
(これは弱ったぞ。おれは、絵をまるでかけないのに・・・)
心想這下稀爛、翻車了啦。
でも、今さらうそだとは言えません。
但是現在講自己不行、本來就是條裝逼人、這怎麼拉得下臉嘛。
そこで江戸の男は、時間かせぎに言いました。
想不到辦法那就先拖啦、讓自己晚點暴露、多裝一秒是一秒。
「それじゃ、まずはそちらからかいてもらいましょう」
那你們先畫下子讓我拜見啊。
そこで最初の絵かきが、さらさらさらと絵をかきました。
這就不到半分鐘、刷刷幾筆成了。
お母さんが小さい子どもにご飯を食べさせている絵で、なかなかに上手です。
第一個畫的是媽邀兒吃飯、看樣子還可以
でも江戸の男は、わざとつまらなそうに言いました。
但是過男的一點評、別個的表情就好像好不認同樣的。
「母親が、口を閉じているのはおかしい。子どもにご飯を食べさせる時は、親も一緒に口を開けるものだ。まだまだですな。それじゃ次の方」
講這媽喂兒吃飯、既然兒的嘴是張到的、為甚麼媽反而是條閉傢伙啦、按講這媽也要幫嘴吒(張嘴)到才對啦、點評了別個一番、這就要讓別個以後再努力了。
もう一人の絵かきは、木こりが木を切っている絵をかきました。
第二個畫的就是工人師傅倒樹的畫了。
これも、なかなかに上手です。
看起來畫的也是相當的可以。
(さすがに絵かきだ。二人ともうまいもんだ)
男的心裡叫好。
江戸の男は心の中で感心しましたが、でも、やっぱりつまらなそうに言いました。
但是這臉上卻是完全相反的樣子。
「これだけ木を切っているのに、木のくずがないのはおかしい。まだまだですな」
講你這木工砍樹、為甚麼樹下卻㫘得一點木渣、這不是有點怪啊、講別個不行哦。
けちを付けられた二人の絵かきは、おもしろくありません。
二傢伙看到自己的得意之作㫘著別個吹捧反倒是點倒讚、這心裡面其實也卵不舒服的。
「それでは、いよいよあなたの腕前を見せてもらいましょう。それだけ言うのですから、さぞかしお上手なんでしょうな」
好好、讓你們看下你畫的開下子眼界啦、你城里人你牛逼。
「うむ。よろしい」
那好傢伙嘛、我來。
江戸の男は筆(ふで)にたっぷり墨(すみ)をつけると、紙にぺたぺたぬりつけて、紙をまっ黒にぬりつぶしました。
男的這就取筆、吸墨、幫一杆子筆是完全吸到潽出來了、好傢伙、這過開始刷紙了。
二人の絵かきは、ビックリしてたずねました。
兩條畫師這一下是人過看獃了。
「・・・いったい、これは何の絵ですか?」
甚麼卵?
「ただたんに、黒くぬりつぶしただけのように見えるが」
這怎麼看都像是到鬼畫桃符啊、一紙全黑了。
すると江戸の男は、すました顔で言いました。
但是城里人一臉鎮定的講了。
「これがわからぬとは、お二人ともまだまだですな。これは、まっ暗やみから黒ウシが出てきたところです」
這就是你們不懂了吧、這就是後現代的抽像風、曉得甚麼是畢加索吧?我畫的是一頭黑牛、這天是又是無月夜、我也就提點這麼多了、你們既然也是畫師、那這剩下的你們就慢慢悟嘍。
おしまい
结束
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