卯年特集 2023年 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
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福娘童話集 >えとのおはなし >うさぎのお話し > 月の中のウサギ

うさぎのお話し 第 4 話

月の中のウサギ
イラスト Smile STATION

月の中のウサギ
ジャータカ物語 → ジャータカ物語の詳細

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
ウサギの折り紙うさぎ   ウサギの顔の折り紙うさぎのかお

♪音声配信(html5)
音声 : Smile STATION

 むかしむかし、ウサギには、三匹の友だちがいました。
 サルと、山イヌと、カワウソです。

 ある日の事、ウサギはふと、明日が精進日(しょうじんび)である事に気がつきました。
 精進日というのは仏さまの教えを守って身を清め、困っている人にほどこしをする日の事です。
「明日、困っている人が来たら、せいいっぱい助けてあげよう」
 みんなはウサギの意見に賛成して、家に帰りました。

 次の日の朝、カワウソは食ベ物を探しに、ガンジス川の岸までおりていきました。
 ちょうどその時、一人の漁師が七匹のコイをつかまえて草の中にかくし、もっと下の方へと出かけていったあとでした。
「おや? この魚は、誰の物だい? 持っていくよ」
 カワウソは三ベんよんでみましたが、返事がありません。
 そこでだまって、もらってくる事にしました。

 山イヌも、食ベ物を探しに行きました。
 山道を進んでいると、畑の番人の小屋から肉や牛乳のにおいが流れてきます。
「おや? この食ベ物は、誰の物だい? 持っていくよ」
 山イヌは三ベんよんでみましたが、誰も現れません。
 そこでやっぱり、もらっていく事にしました。

 サルも森へ行って、マンゴーの実をたくさん集めてきました。
 ところがウサギは、何も見つける事が出来ませんでした。
 貧乏なので、家にはゴマも米も、何もありません。
「どうしよう? せっかくの精進日なのに。・・・そうだ、もし誰かが食ベ物をもらいにきたら、わたしはその人に自分の肉をあげよう」

 さて、このウサギたちの事を知った天上に住む神さまは、みんなの心をためしてやろうと思いました。
 そこで神さまはお坊さんに姿を変えて、まずカワウソの家にやってきました。
 するとカワウソは、
「さあ、お坊さま。今日は精進日です。どんどんめしあがってください」
と、コイ料理を進めました。
 次に訪ねた山イヌの家では、畑の番人のところからとってきた肉や牛乳を出されました。
 そして次に訪ねたサルの家では、マンゴーと冷たい水を出されました。
 そして最後にウサギの家に行くと、ウサギはお坊さんに言いました。
「今日は、精進日です。
 ほどこしをしたくて、あちこちかけ回ったのですが、ごちそうは手に入りませんでした。
 そこで今日は、わたしを召し上がってください。
 けれど、お坊さまであるあなたがわたしを殺してしまえば、いましめを破ることになります。
 そこですみませんが、火をおこしてください。
 そうしたら、わたしは自分で火の中に飛び込みましょう。
 焼けた頃に取り出して、召し上がってください」
 神さまが火をおこすと、ウサギは火の中へ飛び込みました。
 ところが火の中へ身を投げたというのに、ウサギはやけど一つしません。
「あれ? おかしいな」
 不思議がるウサギに、神さまが言いました。
「信仰心(しんこうしん)のあつい、かしこいウサギよ。お前の徳(とく→よい行い)が、のちの世の人にかたりつがれるよう、記念をしておこう」
 神さまはそう言って大きな山をつぶし、そのしぼった汁で月の表面にウサギをえがきました。

 その時から、月にはウサギの姿が浮かぶようになったという事です。

※ 日本にも、同じようなお話しがあります。 → お月さまに行ったウサギ

おしまい

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