卯年特集 2023年 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
福娘童話集メニュー

福娘童話集 ホーム


えとのおはなし

えとのおはなしメニュー
イラストをクリック
ネズミ年
ねずみ
ウシ年
うし
トラ年
とら
ウサギ年
うさぎ
タツ・リュウ年
たつ
ヘビ年
へび
ウマ年
うま
ヒツジ年
ひつじ
サル年
さる
トリ年
とり
イヌ年
いぬ
イノシシ年
いのしし
 


福娘童話集 >えとのおはなし >うさぎのお話し > お月さまのお使い

うさぎのお話し 第 9 話

お月さまのお使い

お月さまのお使い
高知県の民話 → 高知県の情報

にほんご(日语)  ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より)
ウサギの折り紙うさぎ   猿の折り紙さる

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「ひつじも眠る朗読チャンネル」  【本気で眠りたいあなたへ】ぐっすり眠れる日本昔話集(睡眠用)

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「天乃悠の朗読アート」   天乃悠の朗読アート

♪音声配信(html5)
音声 おはなしや

 むかしむかし、ある山の上で、ウサギの兄弟が歌を歌いながら餅をついていました。

♪ウサギのもちつき ぺったんこ
♪ぺたぺたぺたぺた ぺったんこ
♪おいしいもちが つけたなら
♪お月さまに あげたいな
 するとそれを聞いたサルが、よだれをこぼしながら考えました。
(なんて、うまそうな餅だろう。どうにかして、あの餅を手に入れる方法はないかな?)
 そこでサルは、偉そうに胸を張ってウサギたちの前に出て行き、
「これ、そこのウサギたち。
 わたしは、お月さまのお使いじゃ。
 さっき、そのお餅をお月さまにあげたいと申しておったが、わたしがそのお餅をお月さまに届けてやろう」
と、言いました。
 するとウサギの兄弟は、
「そいつは、ありがたい」
「ぜひ、お月さまに届けてください」
と、大喜びで一生懸命に餅をつきました。
 ところがあんまりつきすぎたため、餅がうすにくっついてしまい、どうやっても離れないのです。
 それを見て、サルが言いました。
「早くしないと、お月さまに届けてやらないぞ」
「はい。ただいま」
 ウサギの兄弟はあわててうすから餅を引っ張り出そうとしますが、餅はなかなか離れません。
 イライラしたサルは、ウサギの兄弟に言いました。
「ええい、仕方がない。
 それではうすごと、お月さまにお餅を届けてやろう。
 背負うから、それをわたしの背中に乗せてくれ」
「はい」
「それでは」
 ウサギの兄弟がサルの背中にうすを乗せると、サルはとたんに走り出して、赤い舌をペロリと出しながら言いました。
「えっへへ、うまくいったぞ。
 ばかなウサギめ、こんな所にお月さまの使いがいるはずないのに。
 さあ、あとでゆっくり食べよ」
 サルは小声で言ったのですが、ウサギは耳が大きいので、その小声が聞こえたのです。
「なんだって! よくもだましたな!」
「こら、待てえ! このうそつきザルめ!」
 怒ったウサギの兄弟は、サルを追いかけました。
「ふん、だれが待つもんか!」
 サルは重いうすを担いで、必死に走っていきました。
 でも、ウサギは足が早い動物なので、やがてサルに追いついて言いました。
「サルさん、サルさん。
そ んなに走ったら転んでしまい、せっかくのお餅が泥だらけになってしまうよ」
「そうだよ。
 もう怒っていないから、走るのをやめなよ。
 お餅を、半分こにしてあげるからさ」
「えっ? 本当に、半分くれるのかい?」
「ああ、やるとも」
「約束するよ」
 それを聞いてサルはほっとして、足を止めてうすを地面に降ろしました。
 そのとたん、ウサギの兄弟はサルのお尻を思いっきり蹴飛ばしました。
「このうそつきザルめ!」
「だれがお前なんかに、お餅をあげるものか!」
 するとサルは山道をコロコロ転がっていき、お尻をすりむいて、お尻がまっ赤になっていしまったのです。

 それからです、サルのお尻が赤くなったのは。

おしまい

前のページへ戻る

うさぎのお話し 12話
いなばの白ウサギ
ウサギとカメ
お月さまに行ったウサギ
月の中のウサギ
カチカチ山
小ウサギの商売
ウサギの尻尾
ウサギとキツネ
お月さまのお使い
ウサギたちとライオン
ウサギとカメ その後
ウサギとカエル
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識