|  |  | 4月30日のイソップ童話
 
 
  
 医者と病人
 
 ♪音声配信
 
 亜姫のイソップ童話より
  ある医者が、1人の病人の手あてをしていました。しかし、病人は死んでしまいました。
 お葬式にあつまった人々に、医者は、
 「あの人も酒を飲むのをやめて、ちゃんと浣腸(かんちょう)して悪い物を出していれば、死なないですんだのですがね」
 と、いいました。
 これを聞いたある人が、おこりました。
 「ちょっとあなた、そんなことは、今になっていってもだめですよ。なんの役にもたたないじゃありませんか。病人が聞くことができるあいだに、あなたがしっかりとおしえてあげるべきだったのです」
 
 友だちを助けるなら、友だちが助けてもらいたがっているときに助けるべきで、とりかえしがつかなくなってから、えらそうなことをいうのはまちがっていると、このお話しはおしえています。
 おしまい        
 
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