福娘童話集 きょうの日本昔話 福娘童話集
福娘童話集 > きょうの日本昔話 > 5月の日本昔話 > ゆうれいのでるやしき
     5月14日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
温度計の日
きょうの誕生花
われなぐさ
きょうの誕生日・出来事
1982年 吉野紗香 (俳優)
  5月14日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
ゆうれいのでるやしき
きょうの世界昔話
メスウシとライオン
きょうの日本民話
はち助いなり
きょうのイソップ童話
旅人と運命の女神
きょうの江戸小話
こじきのほこり
5月14日の広告


5月14日の日本の昔話

ゆうれいのでるやしき

ゆうれいのでるやしき

 むかしむかし、あるところに、とても正直な夫婦がいました。
 でも、正直すぎて人にだまされてしまい、ひどい貧乏ぐらしです。
 ごはんもろくに食べないので、赤ん坊がうまれても、おかみさんのおっぱいがまんぞくにでません。
 そこで、
「よそへいって、はたらこう」
と、ある町の長者(ちょうじゃ→詳細)のやしきで、はたらかせてもらうことになりました。
 長者はまじめにはたらく二人に感心して、一軒(けん)のやしきをあたえました。
「ふるいやしきだし、夜中(よなか)にゆうれいが出るとのうわさもあるが、ただであげるから、しんぼうしなさい」
「はい、ありがとうございます」
 夫婦がそのやしきにすんでみると、なるほどたしかに、へんなことがつづきました。
 かぜもないのに、行灯(あんどん→詳細)の火がきえたり、戸がガタガタとなったり、てんじょうからは、きもちのわるいわらいごえがきこえてきたりするのです。
「わしは、こんなやしきはごめんじゃ」
 だんなはおそろしくなって、もとの村へかえろうといいましたが、しっかりもののおかみさんはへいきです。
「いくらあやしいことがあっても、わたしらには、なんのわざわいもないではありませんか。村へかえりたいなら、ひとりでかえりなさい。わたしは子どもと、ここにのこります」
 そしてほんとうに、あかんぼうとふたりで、このやしきにのこりました。
 すると、そのばんおそく、ゆかいたがギシギシとなったかとおもうと、目の前におじいさんとおばあさんのゆうれいがでてきて、
「わしらは、このやしきの宝をまもる者じゃ。おまえは、しっかりもので度胸(どきょう)もある。まったくたいしたもんじゃ。このやしきの宝はおまえにやろう。これで、もう心残りはない。あすからはしずかになるから、あんしんしてくらせ」
と、宝のありかを教えてくれました。
 おかみさんが次の朝、ゆうれいにおしえられたところをほってみると、なんと千両箱がいくつも出てきました。
 正直者のおかみさんは、そのことを長者に知らせて、出てきた千両箱をすべて差し出しましたが、長者はニッコリ笑って、
「これは、まじめで正直なおまえにくださったものだ。わしはいらないから、おまえたち家族で使いなさい」
と、言ってくれました。
「はい、ありがとうございます」
 おかみさんは村に帰ってだんなを呼び戻すと、そのお金でしあわせに暮らしました。

おしまい

一覧へ移動   このページを閉じる   ホームへ移動

きょうの日本昔話
ミニカレンダー
<<  5月  >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト -さくら-
誕生日占い、お仕事紹介、おまじない、など
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
- 広 告 -