福娘童話集 きょうの日本昔話 福娘童話集
福娘童話集 > きょうの日本昔話 > 5月の日本昔話 > おどるしかばね
     5月22日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
ガールスカウトの日
きょうの誕生花
レモン
きょうの誕生日・出来事
1972年 ゴリ(芸人)
  5月22日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
おどるしかばね
きょうの世界昔話
空飛ぶじゅうたん
きょうの日本民話
ギバ
きょうのイソップ童話
ヘルメスの車とアラブ人
きょうの江戸小話
すり
5月22日の広告


5月22日の日本の昔話

おどるしかばね

おどるしかばね

 むかしむかし、あるところに、庄屋(しょうや→詳細)さんの夫婦がいました。
 庄屋さんはまじめで、ふだんから、ねんぶつをとなえたりする人でしたが、おかみさんときたら、神も仏(ほとけ)もしんじようとはしません。
 それどころか、やしきではたらいている人たちをビシバシはたらかせて、じぶんひとり、ぜいたくな生活をしていました。
 ところがある日、ポックリと、死んでしまったのです。
「『あの世のことなど、どうでもよい。この世さえおもしろければ、あとは野となれ、山となれ』などといっていた、どうしようもない女房だが、人なみに、そうしきをしてやらねばなるまい」
 庄屋さんは、おかみさんのしかばね(→死人の体)のまえに、おせんこうをたいて、手をあわせました。
 そのばんおそく、どこからか、ふえやたいこの音がきこえてきました。
 その音は、しだいに庄屋さんのやしきのほうへと、ちかづいてきます。
 すると不思議なことに、おかみさんのしかばねが、ゆっくりおきあがったのです。
 そして、ふえやたいこにあわせて、おどりはじめました。
 庄屋さんも、おつやに集まってきていた人たちも、ビックリするばかりです。
 ふえやたいこのねいろは、庄屋さんのやしきのやねのあたりで、しばらくなりひびいていましたが、そのうちに、どこかへとおざかっていきます。
 するとおかみさんのしかばねも、おどりながら、フラフラと、あるきさっていくのです。
「これはたいへんだ!」
 庄屋さんは、ハッとわれにかえって、にわの木のえだをへしおると、これを手にしかばねのあとをおいました。
 どんどんいくと、そこにはおはかがあって、おに火がユラユラとゆらめいていました。
 ふえやたいこの音色(ねいろ)が、いちだんとにぎやかです。
 おかみさんのしかばねは、音色にあわせて、おどりつづけています。
 庄屋さんは手にしていた木のえだで、おかみさんのしかばねをぶちました。
 とたんに、しかばねはバッタリたおれ、ふえやたいこもピタリとなりやみました。
「やれやれ、生きていたときの行いがわるかったために、まものにつれていかれようとしたのだろう」
 庄屋さんは、しかばねをせおってかえり、あくる日ぶじに、おそうしきをだしたということです。

おしまい

一覧へ移動   このページを閉じる   ホームへ移動

きょうの日本昔話
ミニカレンダー
<<  5月  >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
福娘のサイト
366日への旅
毎日の記念日・誕生花 ・有名人の誕生日と性格判断
福娘童話集
世界と日本の童話と昔話
女の子応援サイト -さくら-
誕生日占い、お仕事紹介、おまじない、など
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
世界60秒巡り
国旗国歌や世界遺産など、世界の国々の豆知識
- 広 告 -