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4月26日のイソップ童話
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ネズミと牡ウシ
ネズミに噛まれた牡ウシが腹を立てて、ネズミを捕まえようとしました。
しかしネズミは牡ウシの攻撃をうまくかわして、自分の穴へ逃げ込みました。
牡ウシは自慢の角で穴を掘り返そうとしましたが、ネズミの穴は思ったよりも深く、ネズミを引きずり出す前に疲れてしまい、穴の前にしゃがみ込んでグーグーと寝てしまいました。
それを知ったネズミは、そっと穴から出てくると牡ウシに忍びより、そしてもう一度噛みついて、素早く穴の中へ逃げ込みました。
牡ウシはビックリしてはね起きましたが、どうしてよいやら分からずに、モーモーと鳴くばかりです。
すると、ネズミが穴から頭を出して言いました。
「へへん。大きければ良いとは限らないのさ。こと、いたずらにかけちゃ、小さい方がずーっと有利なのさ」
たしかに、いたずらをする時は、目立つ大きな体よりも小さい体の方が有利です。
しかし、あまり調子に乗っていると、そのうち痛い目に会いますよ。
おしまい
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