4月4日のイソップ童話 バラとケイトウ
バラのそばに生えているケイトウが、バラに言いました。 「あなたは何てきれいなのでしょう。神さまにも人間にも喜ばれるし、よい香りもして、幸せですね」 「でもわたしは、ほんの数日しか生きられないのですよ。ケイトウさん。誰かにつみ取られなくても、しぜんにしおれてしまいます。それにひきかえ、あなたはいつまでも花を咲かせていて、いつまでも若くていいですね」 しばらくの間だけ贅沢や楽が出来るより、つつましくても健康で長生き出来る方が幸せなのです。
おしまい