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1月30日の日本の昔話
(1月30日的日本故事)

大いびき善六

大いびき善六
大工善六

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※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「ちょこもち」  ちょこもち

♪音声配信(html5)
音声 ☆横島小次郎☆

むかしむかし、善六(ぜんろく)という木びき(→木を切り倒す仕事)がいました。
到好久好久以前、有條砍樹的、他名字喊善六。

大男のくせに怠け者でしたから、一日かかっても仲間の半分ほどしか仕事がはかどりません。
長得人高馬大、實際上沒甚麼卵用、他懶的個卵卯翻天、一天落來、事只做的到其他人的一半。

「善六かよ、あいつはとてもものになるめえ」
別個都港、那批兒成不了大事。

みんなは善六を、『木びき』でなく『小びき』だと馬鹿にしていました。
雖然也是條砍樹師傅、但是別人都當他是小卵日。

それを聞いて、善六は面白くありません。
善六他曉得別個港這些、他自己也是惱火。

そこで近くの神社にお参りをして、日本一の大びきになれる様に願をかけるとにしたのです。
他決心要做大事成大事、就到廟裡面去求神拜佛、港要讓他比那個砍樹都砍的厲害、他要當全國第一。

「何とぞ神さま、神社の前に寝そベっている大きな石のウシをひける程の力を授けたまえ」
要幫石頭的牛都幫它挽(削)了、善六覺得廟門口趴到的那條就可以、他希望神仙跟他過這個能力。

やがて、満願(まんがん→願かけが終わる日)の日が来ました。
善六は試しに、寝そべりウシをひいてみる事にしました。
滿願日就是、你就算取願也不是跟到達成、神仙也需要一個時間、然後這天善六就真的去廟裡面割牛了。

ギイコー、ギイコー・・・
發力的聲音

善六のノコギリは、たちまち石で出来た大きなウシを、真っ二つに切り割ってしまいました。
善六是拿的一把割木頭的那條鋸子、他就到鋸那條石頭做的牛、鋸到鋸到就鋸成兩半了。

「やった! もう今までの『小びき』の善六ではないぞ! これからは『大びき』の善六さんと呼んでもらおうか」
好傢伙、我看你們現在那個敢幫我當小卵日、我現在是老師傅。

ところが山へ入って仕事にとりかかったものの、さっぱり仕事がはかどりません。
問題是這一到山裡面去砍樹、他就不靈了。

石を真っ二つに出来たノコギリなのに、うまく木が切れないのです。
石頭都割的斷、樹他媽又砍不動了。

その様子を見ていた親方が、ゲラゲラと笑いました。
砍樹的包頭就笑善六。

「善六よう。願かけが間違っていたんじゃねえか? 木びきは木をひくのが仕事だぞ。お前は石をひくとしか頭になかったろうが」
善六啊、你是不是許願許錯啊、我要你砍木頭、你跟我割石頭有甚麼用?

それを聞いて、善六はハッと目が覚めました。
「そうだ、おらは力持ちを良い事に、天狗になっていたのかもしれん。よし、もういっペん神さまにお願いしてみよう」
這一哈善六又像是想通了甚麼
是神仙怕我用力氣大耍氣派、走了歪路、我要回去港清楚。


改心した善六の目からは、ポタポタと涙がこぼれていました。
善六曉得了神仙的用意、也開始反省。

「神さま、おらが間違っていました。心を入れ替えて、ちっこい丸太をひく事からやり直します。どうか見守って下さいまし」
神仙啊、我就是條砍樹的、我就應該好好砍樹、不應該想那些其他的、我現在就到你頭前砍、讓你看到我的用心。

そして善六が一晩中かかって、やっと一本の丸太をひき終えた時、善六の腕にはまるで石の様な力こぶが出来ていました。
就那麼一顆樹、一晚上都到砍、等砍到天亮砍沒得、善六的手就變得跟石頭一樣、勁好大。

善六は、その日から人が変わった様に仕事に励みました。
励むにつれて、その仕事の確かさが評判になっていきます。
ある時、江戸の工事現場ヘ出かけた事がありました。
那以後、他也不懶手腳了。
有甚麼事就好甚做。
別個也都看到了。
剛好那個時候江戶工地上又要人、就過去了。


主人は大きなノコギリを背負って現れた善六を見ると、ちょっとからかってやろうと思いました。
「おい若い衆。一丁ひいてみな。ただし、スミの通りだぞ」
老闆看他背條鋸子過來、準備日弄一下他。
小師傅、你過來幫我看哈子這塊木頭要怎麼割、莫割爛了啦。


そう言って、大きな丸太にスミで波の様な模様(もよう)を描いたのです。
老闆就畫一些橫七八豎的線讓他割。

「はい」
善六は短く返事をすると、たちまち波の様な模様をひき終えました。
善六就也只港聲好、只管割。

大ノコギリ一つで、これほどの難しい模様をひき切るのは大変な事です。
你喊一個人而且是熟手、搞這種事別個都不一定肯接、主要是上面的線。

「これは参った。大した腕前だ」
こうして善六の名は、江戸でも有名になりました。
老闆硬是看到善六把他畫的都割完了。
沒辦法、也只能認他是條人才。
這之後六善也到江戶出了名。


木びきの仲間たちは、
「善六かよ。ありゃあ、ただの木びきじゃねえ。『大びき』というもんだ。あのくらいのひき手は、広い江戸にも他にあるみゃあよ」
と、うわさしたそうです。
都是一起砍樹的一坨人
這都開始吹六善砍樹不一般
都港江戶就算這麼大
也找不到他第二個

おしまい
结束

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