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8月10日の日本の昔話
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イラスト 「ゆめみ 愛」 運営サイト 「夢見る小さな部屋」
彦一のウナギつり
彦一(ひこいち)話 → 彦一について
・日本語 ・英語 ・中国語
・日本語&英語 ・日本語&中国語
アニメサイズ
Max 1920×1080 字幕「日本語」「英語」「中国語」「客家語」 (youtubeの設定で変更可能)
イラスト 「ゆめみ 愛」 運営サイト 「夢見る小さな部屋」
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
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投稿者 「癒しの森っ子」
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投稿者 「きべだよ。」
むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、とてもかしこい子どもがいました。
ある日のこと、彦一は肥後(ひご→くまもとけん)の国ざかいの川へ、ウナギつりに出かけました。
けれどこの日はどうしたことか、ウナギがさっぱりつれません。
つれる場所を探して川の上流へ上流へとのぼって行くと、いつの間にか隣の国の領地(りょうち)に入ってしまいました。
「まあ、誰にも見つからないだろう」
彦一がつりを始めると、今度はおもしろいようにウナギがつれます。
するとそこに隣の領地のさむらいがウナギつりにやって来て、彦一を見つけました。
「やい、やい、彦一。ここは、わしの殿さまの領地の川じゃ。お前がつったウナギを残らずよこせ」
ところが彦一は、少しもあわてません。
「おらは、八代(やつしろ)の川を大きなウナギが何百匹ものぼるのを見て、それをつりに来たまでじゃ。八代のおれが八代のウナギをとって、どこが悪い」
「ふむ、それはそうだが、八代のウナギとわしの領地のウナギとを、どうして見分ける事が出来るんだ。へりくつをぬかすな」
「いいや、見分けるなど、わけもない」
彦一は大きなウナギをつりあげると、
「これは、八代からのぼってきたやつ」
と、自分のビク(→さかなを入れるカゴ)に入れ、小さいのがかかると、
「これは、そちらのウナギ」
と、さむらいのビクにポイと投げ入れました。
そうして彦一は、大きいウナギだけを持って帰りました。
おしまい
おまけイラスト
釣ったウナギは町に行って。
見事に売れました。
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