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1月19日の日本民話
(1月19日的日本民間故事)
猫神(ねこがみ)

猫神 (健全普通話版)
貓神祠

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : スタヂオせんむ

むかしむかし、佐世保(させぼ)の黒髪町(くろかみちょう)に、一人の侍がいました。
在很久很久以前、佐世保的黑髮町、這裡住有一名武士。

侍は身重の奥さんと女中、それにタマという名の猫と、みんな仲良く暮らしていました。
陪伴著武士一起的是家中已經懷有身孕的妻子、以及一位婢女、在來就是一隻名為球的貓咪、所有人在同一個大家下過著開心以及和睦的生活。

侍夫婦は大の猫好きで、二人の可愛がりようは大変なものでした。
武士的夫婦兩人都是特別特別的喜歡貓咪、對家裡的球並不是一般的疼愛。

さてその頃、里では大イノシシが現れては、田畑を荒らしていました。
但就說某天、村子裡出現了大野豬來破壞田地。

百姓たちは困り果てて、侍にイノシシ退治を頼んだのです。
農民們一個個都焦心極了、最後大家商談的結果便是請出武士讓其協助除去野豬。

「民を守るのは侍の役目、引き受けましょう」
保護人民可是武士的責任、這個委託我接下了。

その夜、侍は弓矢を持ってイノシシ退治に出かけました。
當天夜晚、武士帶著自己的大弓前去狩獵野豬了。

ところが奥さんは、心細くてなりません。
可家裡的武士夫人並沒有武士如此的豪快、妻子在家思前顧後的想了很多。

なぜなら、お腹の赤ちゃんが、今夜あたりにも産まれる様な気がしたからです。
要說為何妻子心中一直難安、那當然就是肚子中的小寶寶、妻子正是擔心臨盆的時間若就是不湊巧的出現在今夜。

それに女中も里帰り中なので、家には誰もいなくなってしまうからです。
婢女如今也在回鄉探望的途中、家中除了自己這個人以外可就真的誰都不在了。

「どうか、今夜は家にいて下さいませ」
親愛的、今晚難道你就真的不能陪我留在家中嗎?

奥方はそう言いましたが、侍は、
妻子如此的對丈夫做出了挽留、可。

「なに、すぐに戻って来る」
你在擔憂個甚麼勁呢?我馬上就能夠回來的。

と、出かけてしまいました。
丈夫說完後便是出了門。

里のはずれの湯田(ゆだ)の尾の池まで来た侍は、木陰に身をひそめてイノシシが現れるのを待っていました。
離開了村子中心、武士來到了偏遠的湯田尾池守候獵物、就在草叢裡藏身的武士一直在等待著大野豬的出現。

するとその時、後ろで何やら気配がします。
突然這時、武士感覺到了自己身後的一股氣息。

はっと弓を構えて振り向くと、何とそこには里へ帰っているはずの女中が立っていたのです。
機警的拉開了弓的武士立馬轉身、這時正看到眼前的傢伙不就是在回鄉途中探親的婢女嗎?

「なぜここに? 里へ帰ったはずでは」
你為何會出現在這?你這時應該已經回到了自己的家鄉才對。

「・・・・・・」
…………

女中は答えず、何かを訴える様に侍に近づいて来ます。
婢女只是沈默不語、她試圖去靠近武士、就好像是要對其傳達甚麼一樣。

「さては、お前は噂に聞くタヌキだな。よし、手始めに、まずはこのタヌキから」
我知道了、你就是大家傳聞中所說的狸妖吧、正好、解決野豬之前我就先從你來開刀吧。

侍は、女中目掛けて矢を放ちました。
武士將弓箭瞄準了婢女後將其發射了過去。

「ぎゃーーーっ!」
嘎嘎嘎!!

確かな手応えを感じた侍がそこへ行ってみると、そこには血の跡しかありません。
察覺到了對手中箭的武士立馬前去觀看、但地上留下的卻就只有的血蹟了。

「逃がさぬぞ!」
竟然讓它給跑掉了!我可不會讓你如意!

侍が血の跡をたどってどんどん進んでいくと、何と自分の家まで続いていたのです。
武士沿著地上的血蹟一路的進行跟隨、可最後來到的地點竟然是自己的家。

「もしや、妻の身に何か!」
這難道?是我的妻子!

侍が家に飛び込むと同時に、家の中から、
武士飛身跑入了家中、此時的家中。

「オギャー、オギャー」
哇哇哇。

と、いう、赤ん坊の泣き声が響きました。
立馬傳來了一陣陣嬰兒的哭聲不是嗎?

「おおっ、生まれたか!」
啊啊啊!竟然是我的孩子出生了!

侍はタヌキの事は忘れて、無事に赤ちゃんを産んでくれた妻の介抱をしました。
武士馬上就忘記狸妖的事、趕去妻子的產房前進行安撫了。

翌朝、再び血の跡をたどって行った侍は、血の跡が続いている床の下をのぞいてびっくりです。
第二天一早、重新準備調查起血蹟的武士沿著血蹟繼續在自家追尋、而最後血蹟的盡頭讓武士驚呆了、等到武士拆除自家地板朝裡面窺視時的那一刻。

何とそこには可愛がっていた猫のタマが、矢が刺さったまま死んでいたのです。
內中發現的竟然是自家的愛貓球身中一箭而死掉了。

猫のタマは女中に身を変えて、奥さんの出産を知らせに行ったのでした。
是身為貓咪的球變身成為婢女的樣子前去告訴武士、妻子要生了。

「そうか。そうだったのか。タマよ、許してくれ」
天啦!原來竟然是這種結果、球、請你可千萬要原諒我呀!

侍は祠(ほこら)を立てると、タマの霊をなぐさめました。
武士修建了貓咪的祠堂、為安撫球的在天之靈還給球守靈。

これが黒髪町(くろかみちょう)に残っている『猫神さま』と呼ばれる祠で、今も猫を可愛がる人のお参りが絶えないそうです。
而這就是黑髮町所留下的貓神大人祠堂的傳說、距今為止、直到了今天、仍有很多愛貓的善良好人絡繹不絕的前去參觀這裡。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

猫神(ねこがみ)
靈貓

むかしむかし、佐世保(させぼ)の黒髪町(くろかみちょう)に、一人の侍がいました。
到好久以前、佐世保黒髪町這地方、有條武士住這裡的。

侍は身重の奥さんと女中、それにタマという名の猫と、みんな仲良く暮らしていました。
這就一個堂客懷了小兒、外加一個婢女、屋裡還有條喊球的貓、一起安生到這裡的。

侍夫婦は大の猫好きで、二人の可愛がりようは大変なものでした。
二口子都好喜歡貓、對這貓不是一般的好。

さてその頃、里では大イノシシが現れては、田畑を荒らしていました。
就這段時間鎮子裡面出來條大野豬、不時就過來幫你菜地拱二哈。

百姓たちは困り果てて、侍にイノシシ退治を頼んだのです。
老百姓是要癲人了、就請這武士取刀砍野豬去。

「民を守るのは侍の役目、引き受けましょう」
別個要求、武士這也答應動身了。

その夜、侍は弓矢を持ってイノシシ退治に出かけました。
這天夜、武士就幫弓箭一搭、要邏野豬搞它去了。

ところが奥さんは、心細くてなりません。
但是堂客有點不放心

なぜなら、お腹の赤ちゃんが、今夜あたりにも産まれる様な気がしたからです。
這就覺得自己肚子裡面的小兒跟到就要生了。

それに女中も里帰り中なので、家には誰もいなくなってしまうからです。
婢女也回老屋去了、這一哈屋裡就㫘人了。

「どうか、今夜は家にいて下さいませ」
堂客就要男人今天先莫去、到屋裡守到自己。

奥方はそう言いましたが、侍は、
但是男人。

「なに、すぐに戻って来る」
我跟到就回來。

と、出かけてしまいました。
走了。

里のはずれの湯田(ゆだ)の尾の池まで来た侍は、木陰に身をひそめてイノシシが現れるのを待っていました。
這就出了居落、來了個比較偏的地方、湯田的尾次、邏個樹後面一躲、這就蹲到野豬了。

するとその時、後ろで何やら気配がします。
這時、背後。

はっと弓を構えて振り向くと、何とそこには里へ帰っているはずの女中が立っていたのです。
這後面怎麼一條人哦、一看、是自己屋婢女、她不是回老屋了去啊。

「なぜここに? 里へ帰ったはずでは」
你不是回屋裡去了啊、怎麼到這裡哦?

「・・・・・・」
女中は答えず、何かを訴える様に侍に近づいて来ます。
但是婢女㫘作聲、卻又像是想傳達甚麼樣的往這邊過來。

「さては、お前は噂に聞くタヌキだな。よし、手始めに、まずはこのタヌキから」
我曉得了、你是狸子變得、我先幫你弄了再搞野豬。

侍は、女中目掛けて矢を放ちました。
武士瞄到婢女幫箭放了。

「ぎゃーーーっ!」
哀嚎

確かな手応えを感じた侍がそこへ行ってみると、そこには血の跡しかありません。
像是射中了、武士這就跑過去看、但是地上只看到有血。

「逃がさぬぞ!」
跑了、幹!

侍が血の跡をたどってどんどん進んでいくと、何と自分の家まで続いていたのです。
武士跟到血一直追、這過就一路跟到自己屋門口了。

「もしや、妻の身に何か!」
噶卵啦、我堂客!

侍が家に飛び込むと同時に、家の中から、
武士跟到進屋。

「オギャー、オギャー」
哇啊、哇啊啊

と、いう、赤ん坊の泣き声が響きました。
這就聽到小娃娃到哭。

「おおっ、生まれたか!」
生啦!?

侍はタヌキの事は忘れて、無事に赤ちゃんを産んでくれた妻の介抱をしました。
武士跟到就不去管甚麼狸子了、先去招呼自己剛生完的堂客。

翌朝、再び血の跡をたどって行った侍は、血の跡が続いている床の下をのぞいてびっくりです。
第二天一早、武士就開始處理昨天追到一半狸子、這就又沿到血蹟、就到地板底下躲到的、一看、驚了。

何とそこには可愛がっていた猫のタマが、矢が刺さったまま死んでいたのです。
自己屋裡的一直養得那麼久的貓、著一箭穿死了。

猫のタマは女中に身を変えて、奥さんの出産を知らせに行ったのでした。
這貓是曉得堂客到生兒、才變成婢女去邏主人、但是又䚴不懂人話。

「そうか。そうだったのか。タマよ、許してくれ」
主人這一哈曉得遲啦。

侍は祠(ほこら)を立てると、タマの霊をなぐさめました。
貓有功、幫它搭了個小廟當靈堂供裡面的。

これが黒髪町(くろかみちょう)に残っている『猫神さま』と呼ばれる祠で、今も猫を可愛がる人のお参りが絶えないそうです。
現在黒髪町的貓神祠還留到的、喜歡貓的、專門到地方就過去走兩踋的人也是一直都有。

おしまい
结束

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