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2月5日の日本民話
(2月5日的日本民間故事)

おだてて鼻が高くなる
鼻子整形師
・日本語 ・日本語&中国語
むかし、江戸のある大きな店に、跡取り息子が生まれました。
到好久以前、江戶的一家門面、老闆得了個兒可以繼承家業啦。
主人の万右衛門(まんえもん)は大喜びでしたが、ひとつだけ気にいらない事がありました。
老闆万右衛門笑了個卵脬翻天、但是就光顧笑去了。
それは赤ん坊の万吉(まんきち)の鼻が、とても低かったからです。
㫘看到自己小兒、萬吉、鼻子是條塌傢伙。
その低さは、顔の上に碁石を一つ置いたほどです。
根本就不像鼻子、看起來就是臉上的一個點點。
主人は万吉の鼻を乳母につまませたり、鼻を洗濯ばさみではさませたりしましたが、いっこうに効き目がありませんでした。
老闆斥奶媽又是搓又是揉、還用晾衣服的那條夾子夾、完全不見一點好轉。
ある日、主人とおかみさんはこんな相談をしました。
這條老闆就跟堂客商量。
「大工に頼んで、鼻の中に柱をたててもらうか。その柱を少しずつ大きくすれば、鼻も大きくなるに違いない」
我們喊條師傅來幫兒鼻子裡面打根柱子啊、這麼到就幫鼻子撐起來不塌了。
「鼻に柱なんて、みっともないよ。それよりお前さん、鼻の高い天狗に願掛けをしたらどうかねえ」
我看你是癲了、鼻子裡面打柱子我是聽都㫘聽過、你試下子邏天狗了、我看天狗鼻子大、莫興他們有辦法。
「天狗か、そいつはいい。さっそく百度参りをしよう」
那我們就去宮廟裡面訪下子啦。
そこで夫婦がお参りを始めると、さっそく空から天狗の声がしました。
兩口子這就一起去參拜、天上這一下飛到的天狗聲音就過來了。
『鼻を高くするには、高慢(こうまん)になればいい』
鼻子變大簡單、那個都看不起就可以了。
「高慢とは、どうすりゃ高慢になるんで?」
那是要怎麼個看不起法啦?
『簡単な事よ。『お前はかわいい。お前はかしこい。お前はえらい』と、毎日おだててやるのだ。さすればすぐ天狗に、・・・いや、鼻が高くなるわ』
你就每天跟你兒講、你好厲害、你好聰明、你本事大了個卵脬翻天、幫他養刁起來、這就一下、變天狗了、不對、是鼻子挺起來了。
「なるほど。ありがとうございました」
好傢伙好傢伙、感謝。
そこで主人は家に帰ると、店の者はもちろんの事、お客にまで万吉をほめてくれる様にと頼んだのです。
這就老闆一回去、底下人就不用講了、連客人也要想辦法求他們一起幫自己兒卵脬捧舒服起來。
「万吉は、かわいいねえ」
「万吉は、かしこいねえ」
「万吉は、えらいねえ」
你好厲害、你好帥、你好有錢。
すると不思議な事に、万吉の鼻が少しふくらんだのです。
這就萬吉的鼻子還真一點點挺起來了。
「おおっ、天狗の言葉通りだ」
果然還是天狗曉得的多啊。
やがて万吉が五歳になると、相撲取りに頼んで相撲の相手をしてもらいました。
這就萬吉五歲、老頭請了個力士來和自己兒比。
相撲取りは負けるとお金がもらえるので、喜んでわざと負けてやりました。
因為被塞了錢、力士輸的也是情願。
すると万吉は鼻を突き上げて、ニッコリ笑います。
萬吉這就鼻子一高、笑得好開心。
「えへへ。おいらは力持ちだ。なにしろ天下のお相撲さんをぶんなげたのだから」
真以為自己力氣大、幫天下第一的力士過一下掗飛了。
万吉は八歳になると、有名な絵の先生に絵を習いました。
八歲、老頭請字畫先生。
主人からたくさんのお金をもらった先生は、万吉の下手な絵をほめちぎります。
這就又是一坨錢塞手裡、畫的是一坨稀屎都講好。
「いやー、お坊ちゃまは筋がよろしい。
この筆の線は、特に見事だ。
まこと、力がみなぎっておる。
このネコなど、まるで生きているようだ」
反正就是好好好、死的講成活的、就是要金主他屋兒舒服。
這就又開始吹兒畫的這條貓是如何如何了。
「ネコじゃない。トラだよ」
不是貓、是老虎。
「そうそう、いかにもトラです。加藤清正がお坊ちゃまのトラをみたら、ブルブルと震え上がるでしょう」
正是老虎、你這條老虎過加藤清正看到了、手裡面的火槍都要㥬到落地上去。
万吉が十四歳になると、漢文の先生がやってきました。
萬吉十四歲、請了個教書先生。
この先生も主人にたくさんのお金をもらっているので、とにかく万吉をほめちぎります。
又是老樣子一坨錢手裡一塞、開舔。
こうして誰もかれも万吉をほめるので、ついに万吉の鼻は天狗のように高くなったのです。
這麼到至今為止、人生一片暢通、萬吉這鼻子也就挺的跟天狗一樣高了。
そんなある日、天狗が万吉のうわさを耳にしました。
這就有天、天狗幫萬吉的事過聽到了。
「鼻が高くて、高慢な万吉?
高鼻子刁萬吉。
はて、聞いた名だな。
好像到那裡聽到過這條名字啊。
・・・おお、そうだ。
哦哦、想起來了。
以前に、子どもの鼻を高くしてほしいと頼まれた事があったが、あれがたしか万吉だった。
以前有一屋人問我要怎麼幫自己兒鼻子搞高、現在已經這條樣子啦。
さてはおだてにのって、高慢になりすぎたか。
卵脬都被捧上天、這鼻子比我都挺了。
よし、ひとつこらしめてやるか」
好、我來幫你整下容。
そこで天狗は万吉を連れ出して、万吉に言いました。
這就天狗拐萬吉、跟他講。
「万吉、お前は相撲が得意だそうだな」
我聽講你力氣大啊。
「ああ、相撲取りを投げ飛ばした事もあるぞ」
是啊、我都幫力士甩飛過。
「ならば、この小天狗と相撲をとってみよ」
那你和我屋這條小傢伙也比下子嘛。
「いいとも、小天狗など簡単に倒してやるぞ」
小天狗而已、我只要一下。
万吉は小天狗と組み合いましたが、万吉はいとも簡単に投げ飛ばされてしまいました。
但是三番五次的試、次次被掗飛、根本上不起小天狗的手。
その時、万吉は地面に鼻をこすりつけて、鼻が少し縮んでしまいました。
萬吉被掗飛好幾次、幾次面朝下、吃了土、壓了鼻子、這鼻子就小上了一點。
「万吉、お前は絵がうまいそうだな」
萬吉、我聽別個講你畫畫如何如何。
「ああ、おらは天才だ。筆と紙をよこせ」
我生落來就是神童、你取筆和紙來就曉得了。
万吉がさらさらさらと描いた絵を見て、小天狗は吹き出しました。
萬吉這就畫完、幫小天狗是笑了個卵脬翻天。
「わっはっはっは、なんだこれは!? ネコか?」
就問他這到底畫的是甚麼貓、是不是貓。
「馬鹿を言うな。これはトラだ」
萬吉就開始急了、講這是老虎。
「うひゃゃゃゃゃゃ。これがトラ? 五つの子どもでも、もっとましな絵を描くぞ。うひゃゃゃゃゃゃ」
小天狗就講這畫的連五歲小兒都不如。
小天狗に大笑いされた万吉の鼻が、また小さくなりました。
小天狗嘲弄的笑聲又讓萬吉的鼻子變得小起來。
「ようし、ならば学問だ。何でも良いから質問してみろ!」
萬吉想要扳回一城、講自己見識通天、有甚麼就只管問、㫘得自己不曉得的。
万吉は自信ありげに言いましたが、小天狗の出す簡単な質問にも答えられません。
小天狗就問了條簡單的、萬吉過不作聲了。
「こっ、こんなはずでは・・・」
萬吉這一下開始懷疑自己了。
すっかり自信を失った万吉の鼻はみるみる低くなり、とうとう元の鼻ぺちゃになったという事です。
這就鼻子越來越塌、越來越塌、最後又是變回原來出生時的那條樣子了。
おしまい
结束
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