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7月20日の日本民話
(7月20日的日本民間故事)
みそ買い橋

みそ買い橋
靈夢

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
音声 ヤマネコギン

むかしむかし、飛騨の国(ひだのくに→岐阜県)の乗鞍岳(のりくらだけ)のふもとに沢田(さわだ)という村があって、そこに長吉(ちょうきち)という正直な炭焼きが住んでいました。
到好久以前、這飛騨国的乗鞍岳、山踋就一條沢田村、村裡面就住條喊長吉的燒碳工。

ある日の晩、長吉の夢にひげの長い仙人(せんにん)が現れて、
這天晚、窯工睡覺、來條長鬍子仙人過託夢了。

「これ、長吉よ。高山(たかやま)の町へ行って、みそ買い橋の上に立ってみよ。たいそうよい話が聞けるぞ」
要長吉明天一早去高山鎮上的醬油橋、講自己有要事要交待。

と、教えてくれたのです。
傳達了。

「よい話って、なんですか?」
要事交待?違是條甚麼好事啊?

長吉がたずねたところで、目が覚めました。
長吉反問仙人、但夢到這裡也過就醒了。

「なんだ、夢か。・・・いや、たとえ夢にしてもせっかく教えてくれたんだから、とにかく行ってみよう」
原來只是條夢、唉、但心想鎮上也不遠、一試何妨。

長吉は炭をせおうと、さっそく高山の町へ出かけて行きました。
長吉直接起了身、背到碳、順便也去街上叫賣一下、就算真的只是條夢也不虧。

町に着いて炭を売ってしまうと、長吉はみそ買い橋の上に行って立ちました。
長吉這就到了地方叫賣、走到走到這橋也就到了。

みそ買い橋という名前は、橋のたもとにみそ屋があったのでついた名前です。
為甚麼要喊這橋醬油橋、就是因為橋口子上面就一家醬油店開到的。

長吉は夜になるまで立っていましたが、何もよい話は聞けませんでした。
長吉人憨厚、到橋上站了一天、等夜了又吹冷風、硬是㫘看到來條甚麼卵神仙過來跟自己交待要事。

「やっぱり、ただの夢だったのかな。・・・いや、あきらめてはだめだ」
長吉就想莫是這神仙出甚麼事遲到了啊?曉得可能就是條夢但還是不願放棄、不然這一天不是白站了?

長吉は次の日も次の日も、一日中しんぼう強く立っていましたが、やはり何も起こりません。
這就又多白站一天、就想現在走不是白站二天、不願吃這個虧、跟自己講事不過三、這就橋上面獃站三天、莫不是要跳哦?

みそを買いに来る町の人や通りすがりの旅人が不思議そうに長吉の事を見ますが、誰も長吉に話しかけてはくれませんでした。
橋上過路人看到橋上這麼條怪人、也㫘哪個跟他搭話、管卵、你要跳跳。

ついに、四日がたちました。
這就四日。

さすがの長吉も、家の事や仕事の事が心配になってきました。
講不過三那就不過三、長吉急了。

「今日もだめか。ただ立っていればよいというわけではないのかな?」
站雞巴、神仙又不來、我已經等四天了、現在走神仙也怪不到我了。

五日目も長吉が一人でぼんやり待っていると、みそ屋の主人がそばに寄って来て言いました。
但是長吉又是繼續站了第五天、這就醬油店老闆看到一條傢伙橋上想五天要跳不跳、過來問他到底跳不跳了。

「お前さん。毎日そこに立っていなさるが、どうなさったのじゃ?」
五天時間還㫘想清常啊、甚麼事啊、講出來我也幫忙一起斷下子。

「はい、実は・・・」
是這麼到的。

長吉が夢の話をすると、みそ屋の主人は大笑いです。
長吉講自己作夢、不曉得為甚麼醬油店老闆一下笑了個卵脬翻天。

「わははははは。お前さんみたいな人を、バカ正直というんだ。つまらん夢の事など、本気にしなさるな」
原來是笑別個憨、一條夢而已、站五天、天下奇聞。

「バカ正直と笑いなさるが、たとえ夢でもバカにしてはならんと思っております。何しろ仙人が夢に出てきて、教えてくれたのだから」
但是長吉不認、覺得自己作的在理。

「そうか、ならば教えるが。
実はわしもこの間、おかしな夢を見たんじゃ。
你既然這麼講那我也跟你扯條夢話。

ひげの長い仙人が現れてな、なんでも乗鞍岳(のりくらだけ)のふもとの沢田とかいう村に長吉とかいう男がおって、その長吉の家の裏に大きなマツの木があるから、その根元をほってみよ、宝物が出るぞとな。
其實我也有夢到一條白鬍子老杆子、他跟我條甚麼卵乗鞍岳山踋底下沢田村的一條喊長吉的傢伙到住、別個屋後面一橷大松樹栽到的、樹下面埋寶箱。

わしは沢田なんて村は知らんし、たとえ知っとっても、そんなバカげた夢の事など信ずる気になれん。
你信不信啦?你要信就去挖、我現在幫這條好事講起你、沢田到底是條甚麼地方我都不曉得、就算曉得我也不得去、不得跟你一樣到這裡獃站五天。

お前さんもいいかげんに目を覚まして、家に帰りなさい」
好了好了、你不跳就快回去、莫耽誤其他要跳的人。

それを聞いた長吉は、全身が震えてくるのを感じました。
長吉還㫘跟醬油店老闆講過自己就是長吉、這一下全身冷毛倒豎。

(こっ、これじゃ! これこそが夢のお告げだ!)
是真的!

みそ屋の主人は、長吉が震えているのに気づいて言いました。
醬油店老闆就看別個這樣子不對頭啊、怎麼全身都到抽哦。

「ほれほれ、こんなところに一日中立っているから、かぜをひいたのではないか? 体が震えているぞ」
問別個莫是站太久、被冷風吹害病了啊、快喊別個回去養到去。

「いや、それはすまんこって。では、さいなら」
長吉講自己㫘事、跟老闆講了句別、也過走了去。

長吉はあいさつもそこそこに、急いで村に帰りました。
當下走到街上這就心如火焚、快點往屋裡趕。

そして家に着くとすぐにクワを持ち出してきて、裏の大きなマツの木の根元をほってみました。
到屋鋤頭一取開挖。

すると大きなかめが三つも出てきて、その中に金銀・サンゴの宝物がいっぱいつまっていたのです。
這就掘地三尺、真是的金銀財寶滿了。

長吉はそのおかげで、大変な大長者になって、いつまでも楽しく暮らしたという事です。
好啦、後面這過就發財享福了。

おしまい
结束

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