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5月26日の世界の昔話

月の見ていた話二十六夜

月の見ていた話二十六夜
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※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「やよい」  YouTube

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制作 : 眠れない夜の、眠れるお話

♪音声配信(html5)
音声 まちゃりんの読んだり〜の♪

 こんばんわ。
 わたしは、高い空の上にいる月です。
 タ方から朝になるまで、いろんな国のいろんなところをながめます。
 では、ゆうべ見た事を、話してあげましょう。

 夜明けの事です。
 大きな町のどの煙突(えんとつ)も、まだ煙(けむり)をはいていません。
 だってまだ、みんな眠っている時間ですもの。
 でもわたしはただ一つ、おきている煙突を見つけました。
 ただし煙突から出てきたのは煙ではなく、とびきり元気のいい男の子の口笛(くちぶえ)でした。
 煙突からピョコンと男の子が顔を出した時、わたしは思わずふき出してしまいましたよ。
 だって、おでこと鼻の頭と右のほっぺが、すすでまっ黒なんですもの。
 でもそんな事は気にしない様子で、男の子は煙突のふちに両手をかけると、いきなり大きな声で叫びました。
「ばんざーい!」
 この子は、煙突掃除屋(えんとつそうじや)さんだったのです。
 男の子は生まれて初めて、煙突の中をてっぺんまで登ってきたのです。
 その時ちょうど、太陽が東の空に姿を現わしました。
 男の子は、明るくなった町を見わたして言いました。
「町が、おいらを見てる!」
 そして、わたしを見あげて言いました。
「お月さんも、おいらを見てる!」
 それから、
「お日さまも、おいらを見てる! ばんざーい!」
 ほうきをクルクルふりまわしながら、とってもうれしそうでしたよ。

おしまい

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