福娘童話集 > きょうの日本昔話 福娘童話集 きょうの日本昔話 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > きょうの日本昔話 > 1月の日本昔話 >芝居見物 吉四六(きっちょむ)話

1月6日の日本の昔話

芝居見物
投稿者 「カボスひろし」  大分県産カボスひろしTV

芝居見物
吉四六(きっちょむ)さん → 吉四六さんについて

日本語 ・中国語 ・客家語

日本語&中国語 ・日本語&客家語

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「カボスひろし」  大分県産カボスひろしTV

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 ナレーター熊崎友香のぐっすりおやすみ朗読
【大人も子供もぐっすり眠れる朗読】心が軽くなる日本昔話集 吉四六さん 元NHKフリーアナ

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

制作: フリーアナウンサーまい【元TBS番組キャスター】

※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先

投稿者 「眠りのねこカフェ

♪音声配信(html5)
音声 スタヂオせんむ

♪音声配信(html5)
音声 ヤマネコギン

 むかしむかし、吉四六さんと言う、とてもゆかいな人がいました。

芝居見物

 ある日、臼杵(うすき→大分県)の町に、都から芝居がやって来ました。

芝居見物

 この辺りでは、これほどの大芝居は初めてです。
 毎日多くの人が押しかけ、うわさを聞いた吉四六さんも、臼杵まで山を越えてやって来ました。
 町に着くと、大きな芝居小屋がたっていました。

芝居見物

 芝居小屋の前には役者の名をそめたのぼりが立っていて、入口には綺麗な絵看板が並んでいます。
 吉四六さんは、さっそく入ろうと思いましたが、
「しまった!」
 かんじんのお金を、忘れてきたのです。
「これでは、入る事は出来んな」
 そこで吉四六さんはあれこれと考えて、一つの名案を思いつきました。
「よし、この手でいこう」

 吉四六さんは人混みに紛れて芝居小屋の入口までやって来ると、くるりと向きを変えて、わざと大きな声で言いました。
「どうしたのかなー! あいつはー!」
 そして、人を探すふりを始めたのです。

芝居見物

 まるで人を探しながら、今、この芝居小屋の中から出てきたと言わんばかりです。
 キョロキョロしている吉四六さんの後ろに、芝居小屋へ入ろうとする大勢のお客が詰めかけてきました。

芝居見物

 それでもまだ、
「来ないなあー! あいつー!」
と、わざと入ってくる人の邪魔をする様にしていると、芝居小屋の番人がやって来て、

芝居見物

「もしもし、そこの人。
 出るのかね?
 入るのかね?
 出るなら出る、入るなら入るで、早くしておくれよ。
 邪魔になるじゃないか」
 すると吉四六さんは、すまなそうに言いました。

芝居見物

「いやー、連れとはぐれたんだが。
 ・・・仕方ない、中で待つとするか」
 こうして吉四六さんは芝居小屋に入って行き、ただで芝居見物をしたのです。

おしまい

芝居見物

前のページへ戻る

     1月 6日の豆知識

366日への旅
きょうの記念日
色の日
きょうの誕生花
譲葉(ゆずりは)
きょうの誕生日・出来事
1989年 亀田 大毅 (ボクシング)
恋の誕生日占い
裏表のない性格で、自分の思った通りに行動します。
なぞなぞ小学校
ネズミが4匹で食べる食べ物は?
あこがれの職業紹介
女優
恋の魔法とおまじない 006
好きな人と近くの席になれる呪文
  1月 6日の童話・昔話

福娘童話集
きょうの日本昔話
芝居見物
きょうの世界昔話
ホジャおじさんのズボンと上着の買い物
きょうの日本民話
朝寝坊山の引っ越し
きょうのイソップ童話
キツネとイヌ
きょうの江戸小話
平林
きょうの百物語
チロリン橋

福娘のサイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ