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6月19日の日本の昔話
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イラスト たつよ 提供 らくがきの日常
竹の子のおとむらい
弔唁竹筍
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
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むかしむかし、一休さん(いっきゅうさん)と言う、とんちで評判の小僧さんがいました。
頭擺頭擺,有個安到一休先生个細沙彌,非常伶俐。
一休さんのお寺の竹やぶの隣にはお屋敷があり、最近、お侍が引っ越してきました。
一休先生神廟个竹垺脣有一間大座屋,最近有一個武士搬過來。
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ある日の事、一休さんが庭そうじをしていると、
有一日,一休先生掃庭院時節,
隣の侍が竹の子の皮をザルに入れてきて、こう言ったのです。
隔壁个武士摎筍殼放在䉂肚,講:
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「こやつらは、わしの屋敷にあいさつもなしに生えてきよった。
「這兜東西連問都無問,斯在吾大座屋生出來。
武士の屋敷に勝手に入るとは、まこと無礼な奴。
儘採落武士屋下係當無禮貌个行為。
イラスト03 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
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よってこのわしが、刀にかけてやった。
所以𠊎用刀仔斬下來。
無礼者の体は、このわしがとむらってやる。
無禮貌个人厥膴身,𠊎愛來弔唁。
だから残った着物は、お前のところに返してやろう」
伸著个殼拿來你這還你。」
イラスト04 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
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それを聞いて一休さんは、腹を立てました。
一聽著這種話就火著。
(お寺の竹の子をひとりじめして、いらない皮だけ持って来るなんて!ようし、みていろ)
(寺廟个竹筍自家拿走,無愛个筍殼正拿分人!好,試看!)
一休さんがお侍の屋敷に行くと、ちょうど竹の子がゆであがるところでした。
一休先生去到武士个大座屋時節,堵堵竹筍煮好。
一休さんは、ぺこりと頭を下げて、侍のところへ行くと言いました。
一休先生煞煞低下頭行禮,行過武士該位講:
イラスト05 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
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「お侍さま。たとえ竹の子であっても、命ある物はお経をあげてとむらってやらねばなりません。
「武士大人,準講係竹筍,乜有生命,你弔唁也定著愛頌經正做得,
ですから、この竹の子の体を、お寺に持って帰りますね」
所以𠊎愛摎竹筍个屍體帶轉寺廟去。」
イラスト06 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
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「なぬっ?」
「麼个啊?」
「それともお侍さまが、竹の子の為にお経をあげてくださいますか?」
「抑係請武士大人自家為竹筍頌經?」
「いや、それは・・・」
「毋係,該係...」
お侍はお経の言葉を知らないので、仕方なくゆであがった竹の子を一休さんに差し出して言いました。
武士因為毋識經文,無法度,高不將摎煮好个竹筍交分一休先生,講:
「わかった。持って帰るがよい。
「了解,你帶轉去好啦。
イラスト07 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
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・・・そうか、お前があの一休だな」
...係無?你就係該個一休先生哪。」
こうしてゆでた竹の子を手に入れた一休さんは、お寺で簡単なお経をあげると、
斯恁樣,拿著煮好个竹筍个一休先生,在寺廟肚頌下簡單个佛經後,
イラスト08 イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
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あとはみんなでおいしく食べたのでした。
總下食淨淨。
おしまい
煞咧
イラストおまけ イラストをクリックすると、大イラスト(2560×1440)を表示
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