| 
       | 
      | 
     
      福娘童話集 > 百物語 > 二月 
      2月6日の百物語 
         (2月6日的日本鬼故事) 
          
         
げたの化け物 
木鞋妖怪 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
       
      ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
      
       
      投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》 
      
      
      むかしむかし、ある町に、はきものをそまつにする家がありました。 
        到好久以前、有條屋不好甚對待自己的木鞋 
       
      この家のおかみさんが、ちょっとでもげたの歯が欠けたり、はなおが切れたりすると、すぐにはきものを捨ててしまうのです。 
        鞋子只要有一問題、都是直接甩丟、絕對不修。 
         
      だから主人も子どもも、いつも新しいはきものをはいていました。 
        所以這屋人的鞋子一直都是新的 
         
      ある晩の事、女中さんが一人で起きて縫い物をしていると、表の方から、 
      有天這屋裡、下人晚上就一個人到縫縫補補的、 
      大門附近 
       
      ♪からこん、からこん 
      ♪穴が三つに、歯が二つ 
      卡啦空 卡啦空 
      洞有三、齒有二。 
       
      と、歌いながら、誰かがやって来るのです。 
      這就邊唱邊往這邊走。 
       
      「あら? こんな夜中に、おかしな歌を歌う人もいるものね」 
        這麼晚、是那個到唱這條莫名奇妙的。 
         
      女中さんが戸のすきまから、そっと外をのぞいてみましたが、誰もいません。 
      下人就偷偷從門縫看外面、甚麼都米的。 
       
      ところがしばらくすると、また、 
        但又過一陣 
         
      ♪からこん、からこん 
      ♪穴が三つに、歯が二つ 
      卡啦空 卡啦空 
        洞有三、齒有二。 
         
      と、言う歌声と一緒に、げたを鳴らす音まで聞こえて来るのです。 
        歌到唱、這次是連木鞋也一起到響。 
         
      「もしかして、化け物?!」 
        為是碰到鬼啦? 
         
      女中さんは怖くて怖くて、朝まで一睡も出来ませんでした。 
      下人就好慌一個晚上米敢睡。 
       
      やがて夜が明けておかみさんが起きてくると、女中さんはさっそくゆうべの出来事を話しました。 
      第二天就等到女主人起來、幫這條事快跟她港。 
       
      すると、おかみさんは、 
      但是 
         
        「あははは。何を馬鹿な事を言っているんだい。おおかた、夢でも見ていたんだろう」 
        別個以為她是到做夢、根本就不相信。 
         
      と、女中さんがいくら説明しても信じてくれません。 
      怎麼港都米用。 
       
      「夢ではありません。本当なんです。うそだと思うなら、今夜わたしの部屋に来てください」 
      就喊女主人自己到房間裡面去看。 
       
      「はいはい、わかった。そんなに言うのなら、今夜、お前の部屋に行ってあげるよ」 
      這就答應好晚上了。 
       
      その晩、おかみさんは女中さんの部屋に行きましたが、いつまでたっても変わった事がありません。 
      這晚上人就去啦、但是也米看到有甚麼鬼啊。 
       
      「ほらね、こんな事だろうと思ったよ。さあ、そろそろ休むとしようかね」 
      女主人港、她就曉得是這樣子的、就喊下人快點睡算了。 
       
      おかみさんが部屋を出ようとすると、誰かが歩いてくる音がしました。 
      這人就準備回屋了、就聽到甚麼聲音了 
       
      ♪からこん、からこん 
      ♪穴が三つに、歯が二つ 
      卡啦空 卡啦空 
        洞有三、齒有二。 
         
      「あれま、本当に、お前の言う通りだね」 
      還真有這回事啊 
       
      でもおかみさんは気の強い女の人なので、女中さんの様に怖がったりはしません。 
      但是畢竟自己是當家的、也米得太怕這些。 
       
      「どれ、わたしが正体を見届けてやるよ」 
      來、讓我看哈子你長甚麼樣子的。 
       
      そう言って、細く戸を開けました。 
      這就慢慢幫門拉開。 
       
      すると、どうでしょう。 
      怎麼樣啦? 
       
      大きなげたの化け物が、おかみさんが昨日捨てたばかりのげたを手に持って、歌いながら表を歩き回っているではありませんか。 
      這就看到一條木鞋怪、手裡捏到女主人昨天才甩丟的木鞋到唱歌跳舞。 
       
      ♪からこん、からこん 
      ♪穴が三つに、歯が二つ 
      卡啦空 卡啦空 
      洞有三、齒有二。 
       
      その歌声は、怖いと言うよりも悲しく寂しい歌声です。 
      哪聲音比起恐怖更該港是悲涼 
         
      しばらく歩き回っていたげたの化け物は、物置の辺りで姿を消しました。 
      就這麼稍微跳幾步就不見到櫃子旁邊了 
       
      「おや? げたと物置に、何か因縁でもあるのかね?」 
      我的木鞋和櫃子為有甚麼因緣啊。 
       
      化け物の後をつけてきたおかみさんは、思い切って物置の戸を開けました。 
      女主人就一直到後面看到的、這一哈就直接過去幫櫃子開了。 
       
      するとそこには、おかみさんが今までに捨てた古いげたが、山の様に積み上げられていたのです。 
      哪曉得這裡面全部都是被甩丟的木鞋。 
       
      「あれまあ、こういう事だったのかい」 
      是這麼一條事啊 
       
      まだ使えるのに捨てられたげたに魂が宿り、いつかもう一度はいてもらおうと物置を住み家にしていたのでした。 
      還可以被用、但是被甩丟的木鞋、他就有意識了、想自己被再次利用就又回到箱子裡面來。 
       
      「うーん。これはちょっと、反省しないとね」 
      女主人也曉得自己要反省了。 
       
      それからおかみさんは、はきものをとても大切にするようになり、げたの化け物も現れなくなったそうです。 
      那之後也是開始愛惜鞋子了、木鞋怪也是再米出現過。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
      | 
      | 
    
      
       |