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福娘童話集 > 百物語 > 二月
2月22日の百物語
(2月22日的日本鬼故事)
墓場の化け物
墓地大鬼
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、ある町はずれの墓場に、大男の化け物が出るとのうわさがありました。
到好久以前、離街上有點偏僻的墳場、有條好高大的妖怪到哪裡。
町の人たちは怖くて、日が暮れると誰も墓場のそばを通りません。
街上的人就怕、晚上就米得人敢靠近墳場了。
ある日の事、このうわさを聞いた若者たちが、こんな事を言いました。
有天、聽到這個事的小屁股就聚到一起。
「なあ、みんなで金をかけて、肝試しをやろうじゃないか」
我們來壓錢、比那個膽子大好吧?
「おおっ、それはおもしろそうだ」
這個可以、
「よし、まずは、おれが行こう」
那我就先去
そこでその日の夜遅く、若者の一人が自分の名前を書いた杭を手に、墓場へと入って行きました。
等天一黑、一個小屁股就取一根寫到自己名字的墩子、往墳場去了。
ちゃんと墓場まで行った証拠に、墓場の一番奥に自分の名前を書いた杭を打ち込んで来るのです。
也是港幫寫自己名字的墩子插到墳場的最裡面、當自己來過的證明。
「なんだ、張り切ってやって来たのに、何も出て来ないじゃないか」
我還特別準備好才過來、這不是甚麼都米得嗎?
化け物が出て来ないので、若者はがっかりです。
鬼米出來、小夥子還失望起來。
「仕方がない、杭を打ち込んで帰るか」
就準備插墩子回去了。
墓場の奥に行った若者が杭を打ち込んでいると、どこからともなく大男の化け物が現れて、キバの様な歯をガチガチと鳴らしました。
年輕人幫墩子一打、這就不曉得從甚麼地方、大鬼出來了、那牙齒長得就跟野豬門牙一樣的、達達達的響。
「お前は誰だー! ここで何をしているー!」
你是那個!到這裡搞甚麼!
「うひゃー! で、出たー!」
來啦!來啦!
若者が逃げ出すと、化け物は長い手を伸ばして若者を追いかけてきました。
年輕人就跑、大鬼就持長手去捉。
「待てーっ! 逃がさぬぞー!」
我不得讓你跑的!
その化け物の手のひらには、大きな目がついています。
大鬼的手掌裡面、長得還有一顆大眼睛。
若者は、何とかお寺に逃げ込むと、
年輕人也是邏一個廟躲進去。
「た、助けてくれーっ! ば、化け物がーっ!」
外面有鬼、快開門啊!
と、和尚さんにしがみつきました。
這就捉到和尚不肯放。
すぐに事態を察した和尚さんは、
和尚曉得是甚麼案了。
「では、この長持(ながもち→収納ケース)に隠れなさい。そして決して、声を出してはいけませんよ」
と、若者を長持に隠すと、本堂に戻って懸命にお経を唱え始めました。
就喊年輕人躲到箱子裡面去、進去就千萬不要發出聲音了、幫小屁股收到箱子裡面、就到佛堂開始唸經了。
やがて、お寺に入って来た化物は、あたりを見回すと、
鬼就進廟了、到處邏。
「ふん。隠れても無駄だ。どこへ隠れても、においでわかるぞ」
你躲也米用、我聞的到你味道。
と、くんくんとにおいをかぎはじめ、そして、
這就開始到處聞了。
「そこか!」
邏到了!
と、若者が隠れている長持を、バリバリと壊し始めました。
鬼這就開始瘋狂拆箱子。
和尚さんは怒鳴る様な大声でお経を唱えますが、化物は全然怖がりません。
和尚聲音好大的就念到經的、跟吼的一樣、但是鬼完全不在意。
化物が長持を壊す音はしばらく続きましたが、やがて静かになったので、和尚さんは恐る恐る若者が隠れている長持の方へ行ってみました。
鬼就到噹噹鐺的拆箱子、拆到拆到就停了、等動靜一過、和尚也去箱子看一哈。
すると、
這就
「おおっ、長持は無事だ! さては化物め、わたしのお経に恐れをなして逃げて行ったな」
箱子米的一點問題、剛剛那條鬼聽到我唸經過骸跑了。
と、和尚さんは喜びながら、長持のふたを開けてみました。
和尚好開心的就幫箱子開了
「若者よ、大丈夫か。・・・あっ!」
這就問年輕人情況…………!
なんと若者は、長持の中で骨だけになっていたのです。
那曉得裡面已經全部是死人骨頭了。
おしまい
结束
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